ムダコストを3割ダウンさせる!GDN、YDNの配信デバイス指定方法

ノウハウ,リスティング広告

リスティング広告運用にて、GoogleAdWordsディスプレイネットワーク(GDN)、Yahoo!ディスプレイアドネットワーク(YDN)の2つの媒体を使う場合、「全てのデバイス配信」のまま運用していませんか?

その設定で成果が出ているなら問題ありませんが、「なんかGDN、YDN効果薄いな。。」と思っている方は、デバイスを分けてムダに足を引っ張っているデバイスを一旦停止する事で、ムダなコストを大幅に削減出来ます!

一例として、弊社に相談してきたアカウントで「GDNが成果が良くない」というアカウントをよくよく見てみるとGDN全体ではなく、スマートフォンが99%以上足を引っ張っていた、という事例もありました。

GDNの成果がよくない

この場合、スマートフォンへの配信を一旦停止して、

 

スマホ対応サイトにしてから再出稿またはPCとタブレット配信だけに絞る

など対策していれば、CPAが47万円などと大赤字を出さずに済んだかもしれません。

このように、「GDN、YDN全体が悪いのか?」「それともデバイスのひとつの部分だけが悪いのか?」を見極めやすくする為にも、キャンペーン単位でのデバイス分けはオススメです。

そこで今回は、そのデバイスを分ける設定方法をご紹介します。

 

GDNで細分化出来る事とYDNで細分化出来る事のリスト

ではまずはGoogleAdWordsの設定です。

リスティング バナー

1.パソコン&タブレットへの配信

キャンペーン設定時に、「設定」→「デバイス」→「フル インターネット ブラウザ搭載の携帯端末」→「入札単価調整比」を-100%にすればスマートフォンには出なくなります。

「入札単価調整比」

これで「パソコン&タブレット配信」のキャンペーンの完成です(パソコンとタブレットは切り分けられません)。

2.スマートフォン配信への配信

キャンペーン設定時に、以下の手順で設定します

手順1:「設定」→「すべての設定」

スマホ配信 「すべての設定」

手順2:「デバイス:指定した携帯端末とタブレットをターゲットに設定」→「自分で選択」→「オペレーティング システム」を全て追加して右枠に入れて「保存」

「オペレーティング システム」

 

 

こうすると、指定したオペレーティング システムを使用している携帯電話のみに広告を掲載可能=スマートフォンにしか出ない、という設定になり、必然と「スマートフォン専用キャンペーン」の完成です。

3.アプリ除外

特にスマートフォンキャンペーンでは、配信先がアプリの場合大きく悪化するケースがあります。

扱う商材がアプリダウンロードなどであれば相性は良いかと思いますが、弊社が運用した多くのアカウントではCPAが軒並み悪かったので、多くの商材ではアプリに出ないようにする設定も考慮していきます。

手順1:「ディスプレイネットワーク」→「+ターゲティング方法」

「+ターゲティング方法」

手順2:「キャンペーンの除外設定を追加」→「プレースメント」→「adsenseformobileapps.com」のプレースメントを追加で保存すればOKです。

「プレースメント」

これでGoogleAdWordsでは各デバイスの細分化配信が可能になります。

YDNは非常に簡単で、キャンペーン単位ではなく広告グループ単位で行います。

広告グループ設定の際に「デバイス」→「PC、スマートフォン、タブレット」を各自選択します。

さらに「ウェブページ」を選択すればアプリには出稿されません。

YDN 「デバイス」

そしてGDNもYDNも以下のようにキャンペーン名などで分けておけば成果が一目瞭然です!

 

まとめ

このようにしてキャンペーン名で配信先を分けて設定する事により、各デバイスごとで成果の良し悪しが一目で把握出来ます。

そこで各デバイスごとに対策を打っていき、それでも効果が出ないのであれば、初めて「GDN、YDNは一旦撤退する」という事を考えていきます。

間違っても、本記事の冒頭で紹介したように「GDN全体がダメだと思っていたら、実はスマートフォン配信だけがダメだった」というように、見落として判断を誤ってしまう事だけは避けたいものです。

人の体で例えるなら「胃全体が悪いので全摘出しましょう」というのではなく「胃のこの部分だけが悪いので一部摘出して、もう少し様子を見てみましょう」というように、正しい処置の方法を知る必要があります。

本記事を参考にしてアカウントの悪い部分、良い部分をしっかりと細分化して把握して行って下さい。