Amazonで買い物をする人の多くが加入している「Amazonプライム」は、年々サービスを拡充しています。
しかし長年会員を続けている人の中にはそれらの変化に気づかず、せっかくのサービスを使えていない人も多いようです。
そこで今回はAmazonプライムが提供する、ぜひ活用したいサービスを紹介します。
目次
Amazonプライムとは

Amazonプライムとは年間4,900円(税込)、または月額500円(税込)の会費で多くの特典を利用できる、会員制のプログラムです。(※2020年6月現在)
日本だけでなく海外でも提供されており、2020年1月にはAmazonプライムの全世界の会員数は1億5,000万人以上と発表されました。(日本単体での会員数は未公表)
Amazonプライムの使えるサービス
配送料やお急ぎ便オプションが無料

最も多くの人が活用しているAmazonプライムの特典は「配送料無料」でしょう。
Amazonでは通常、注文金額が税込2,000円以下の場合、配送料が基本410円かかります。
それ以上の金額のものばかり購入するなら問題ありませんが、「本を1冊買いたい」という時には送料がかかる可能性が高いです。
しかしAmazonプライム会員であれば、注文金額が2,000円以下の場合でも、送料無料で商品を受け取ることができます。
また、通常370円~かかる以下の配送オプションも無料で利用可能です。
- お急ぎ便 370円~550円
- お届け日時指定便 510円・550円
年会費4,900円(税込)に対して、基本の送料が370円なので、2,000円以下の買い物を年間14回以上する人にとっては送料だけで年会費の元が取れます。
プライムビデオで映画やドラマが見放題

Amazonプライム会員になると、「プライムビデオ」が利用できます。
プライムビデオでは古今東西の映画やドラマ、アニメなどが見られ、「プライム特典」のコンテンツに関しては追加料金なく見ることができます。
特典コンテンツは時期によって変動しますが、過去の名作映画から最近の作品まで幅広くそろっています。
無料でない作品についても1作品100円~500円程度でレンタルできます。
この場合、視聴期限は1か月、視聴を開始したら48時間でレンタル終了となるので、見始めるタイミングについては注意が必要です。
忙しい時に見始めてしまうと、全部見切れないうちにレンタル期間が終了する可能性があるからです。
AmazonMusicで音楽が聴き放題

プライムビデオと同様に音楽を楽しめるのがAmazonMusicです。
プライム会員特典なら追加料金もかからず、PCやスマートフォンアプリで約200万曲が聞き放題になります。
広告もありませんし、音楽をオフラインに保存して聞くことも可能です。
ただ、200万曲というとかなり多く感じるのですが、自分の好きなアーティストが入っていないなど十分ではないと感じることも多いです。
そんな時、プライム会員なら月額780円(税込)からの有料プラン(Unlimitedなど)に申し込むことで、30倍の6,500万曲が聞けるようになります。
自分の好きなアーティストの曲が無料の対象に入っていないか確認してみるといいでしょう。
Prime Readingで本が読み放題

Prime Readingは、雑誌や漫画、ビジネス書などの電子書籍が読み放題になるサービスです。
ただし読み放題の対象になっている書籍の種類は、現在数百冊と多くはありません。
しかし話題になっている本や過去のベストセラーなどが無料で読めるので、普段なら自分で買わないような本にも気軽にチャレンジできます。
また電子書籍を読むためのkindle端末だけでなく、iPadやスマホにアプリをインストールすることでどこででも読むことができ便利です。
注意点としては、1アカウントで一度に10冊までしか登録できないので、10冊という枠のうちで読み終わった本を順に入れ替えていく必要があるということです。
有料プラン「Kindle Unlimited」であれば、月額980円で和書12万冊以上、洋書120万冊以上と読める本の幅を大きく広げることができます。
本は電子書籍でも構わないという人や、月に980円以上を書籍購入に使っている人にはお得なサービスと言えます。
Amazon Photosに写真を保存し放題

Amazon Photosはプライム会員向けの無制限のフォトストレージであり、写真や画像を無制限に保存しておくことができるサービスです。
どこでも気軽に写真を撮れるようになった現代では、スマートフォンの容量が写真や画像ですぐにいっぱいになってしまいます。そんな時に使えるのがAmazon Photosです。
Amazon Photosの特徴は、画質を落とさずにデータを保存できるという点です。
そして保存したデータにはスマートフォン、タブレット、PCのどこからでもアクセスして表示することが可能です。
友人や家族を5人まで招待してファミリーフォルダで写真を収集することもできます。
注意点としては、写真や画像以外の動画やPDFファイルなどは、5GBまでしか保存ができない点です。
よく写真を撮る人や画像を集めたい人には役立つサービスです。
Amazonのタイムセールに先行参加できる

Amazonプライム会員は、タイムセールが始まる30分前から先行参加することができます。
特に年に一度開催されるプライムデーではこの先行参加特典が役に立ちます。
目玉商品や人気商品は、セール開始すぐに売り切れてしまうからです。
その点Amazonプライム会員なら、30分前から購入を開始できるので欲しい商品を手に入れられる可能性が高くなるのです。
プライムデーの時に月額500円(税込)で会員になって、その後解約するという人もいます。
日本のAmazonプライム会費は安い?
日本のAmazonの会費は、2019年に3,900円(税込)から4,900円(税込)に値上げされました。
それでも年間の購入回数や送料、その他各種サービスを活用すれば元が取れる価格設定と言えます。
しかし日本の年会費はこれでもアメリカやイギリスよりずっと安く設定されており、今後、サービスの充実とともにさらに高くなっていくことが予想されます。
国 | 年会費 |
日本 | 4,900円 |
アメリカ | 約13,000円 |
イギリス | 約10,500円 |
イタリア | 約4,300円 |
カナダ | 約6,500円 |
ドイツ | 約8,300円 |
フランス | 約5,900円 |
メキシコ | 約5,100円 |
中国 | 約4,500円 |
日本でも年会費が10,000円を超え、電子書籍が一般的になって書籍を配送してもらう必要がなくなり、2,000円以下の商品の購入回数や、配送料無料以外のサービスの利用状況によっては、Amazonプライム会員でいることのメリットが感じられなくなるかもしれません。
Amazonプライムのサービス内容を理解して活用しよう
送料無料をお得に感じて、その他のプライムサービスを余り使っていないという人も多いですが、せっかく無料でできることがこれだけあるので、積極的に活用していきましょう。
ただ、Amazonでの購入回数や内容、他に加入しているサブスクリプションサービスによっては、Amazonプライム会員のメリットが特に無くなっている可能性もあります。
Amazonプライムはメリットの大きいサービスですが、自分の利用傾向や得られるメリットを考えて入会や継続を考えるのがお得です。