Facebook広告のキャンペーン目的である「ウェブサイトへのアクセスを増やす」とは、ユーザーをウェブサイトにアクセスさせる事を目的とした広告になります。
しかし、コンバージョン(成約)を目的とした広告もあるので、あえてウェブサイトへの誘導を目的として広告を配信する理由がよく分かりませんよね?
そこで今回は、キャンペーン目的の「ウェブサイトへの誘導」とはなんなのかはもちろん、どういった時にこのキャンペーン目的を利用し、どのような効果があるのかについてお話ししていきます。
目次
1.広告の配信目的 ウェブサイトへの誘導とは
ウェブサイトへの誘導目的とは、サイトへの流入を目的としたキャンペーン目的で、サイトにアクセスしやすいユーザーに対して広告を配信することが出来ます。
ただこのキャンペーン目的は、ユーザーをサイトに集めることが目的ですので、「商品購入」や「メルマガ登録」などをしやすいユーザーを集められるわけではありません。
その為、私たちは最初からこのキャンペーン目的を利用することをおすすめしていません。
Facebook広告では、商品を購入しやすいユーザーや無料登録しやすいユーザー、サイトにアクセスしやすいユーザーと言った形でFacebookがユーザーを属性分けしています。
その為、サイトにアクセスしやすいユーザーは、とりあえず広告をクリックしてくれますが、実際に商品購入や無料登録をしてくれるわけではありません。
また、この属性は年齢や性別といったユーザー区分(これをセグメントと言います)とは異なります。
2.ウェブサイト誘導目的の相場と表示カ所
ウェブサイト誘導目的で配信した場合の相場
現在、ウェブサイトへの誘導目的でのクリックは一回大体100円から200円かかります(2016年4月現在)。
ただ1クリックにかかる価格は、業界やターゲット、競合の数や配信時期等、色々な要素で変わり、時には60円以下のことや230円以上のこともあるので一概に「何円です」とは言えません。
実際の表示カ所
このように、一般ユーザーが投稿した場所と同じ位置に表示されます(この他にも掲載出来る箇所はあります)。
その為、ユーザーに広告感が伝わりにくく、自然な形で広告を表示させることが出来ます。
3.ウェブサイトへの誘導は配信が安定しやすい
ウェブサイトへの誘導をキャンペーン目的にすると、他のキャンペーン目的よりも予算消化を滞らせることなく安定して配信されやすくなります。
というのも、Facebook広告を安定して配信する為には「キャンペーン目的を達成」しなければならないからです。
ウェブサイトへの誘導目的は、広告からウェブサイトへアクセスさせることなので、他のキャンペーン目的に比べ達成しやすく、これが広告の配信が安定しやすい要因となります。
4.ウェブサイトへの誘導目的の利用する3つのパターン
パターン1.ウェブサイトへのアクセスだけが欲しい場合
純粋にサイトへのアクセス数を増やし、pv数やセッション数を稼ぐことが広告配信の目的であれば、最初から「ウェブサイトへの誘導」をキャンペーン目的で選択します。
しかし、多くの場合、商品の販売やリスト収集が広告配信の目的となるので、基本的には最初からこのキャンペーン目的を利用する事はありません。
パターン2.サンキューページがない場合
誘導したいサイトが店舗紹介やイベント告知のみのサイトで、サンキューページが存在しない場合は、最初からウェブサイトへの誘導目的で配信を行います。
というのも、サンキューページがなければコンバージョンしやすいユーザーに広告を配信することが出来ないからです(詳細はまた別の記事でお話しします)。
パターン3.CV目的のキャンペーンで配信されなかった場合
商品の販売やリスト収集の為に、まずは「ウェブサイトへのコンバージョン」をキャンペーン目的として配信を行います。
その後、うまく配信されなくなったタイミングで「ウェブサイトへの誘導」をキャンペーン目的として配信を行います。
5.ウェブサイトへの誘導目的であってもCVタグを設置する
サンキューページがある場合はCV(コンバージョン)タグを必ず設置します。
「ウェブサイトへアクセスを集めたいだけなら、CVタグの設置は必要ないんじゃないか?」と思うところですが、そうではありません。
CV数は広告の効果を測る上で重要な指標になってくるので、サンキューページがある場合は、設定するようにしてください。
ユーザーが誘導先サイトで、購入や登録などのアクションを起こした際にカウントを行うタグです。
Facebook広告の管理システムに蓄積する為には、このタグの設置が必要となります。
6.まとめ
ウェブサイトへの誘導目的は、ウェブサイトのアクセス数を増やすのに最適なFacebook広告の配信目的です。
ですが、このキャンペーン目的は、サイトへのアクセス数を最優先した広告になる為、まずはコンバージョンを目的とした広告を利用する事をおすすめします。
コンバージョンを目的とした広告については「Facebook広告の「ウェブサイトへのコンバージョンを増やす」とは?」で詳しくお話ししています。