27歳で転職2回・空白期間あり・・・それでも最短でマネージャーになれた理由とは(前編)

転職があたり前になった現代でも、転職回数については少ないほうが書類選考で有利です。人事担当者は、せっかく採用して育成するなら長く働いてくれそうな人を採用したいと思うからです。

では転職回数が多くなってしまった人は、我慢して今の仕事を続けるしかないのでしょうか。

今回は20代で複数回の転職に失敗したものの、念願のWebマーケティング会社に入社し、会社史上最短でマネージャーに昇進した株式会社リスティングプラスのマネージャー安達京吾さんにインタビューしました。

20代で転職に2回失敗してしまった

NobyNoby(以下N):安達さんは現在、リスティングプラスさんで「御社のWebチーム」という新規プロジェクトのマネージャーとして活躍されていますが、入社されてどれくらいになりますか。

安達さん:入社して2年半です。27歳の時に入社しました。

N:入社からマネージャー昇進の最短記録をお持ちだったとのことですが、どれくらいでマネージャーになられたんでしょうか。

安達さん:マネージャーになったのは入社して半年後ですね。僕より数日後に入社した女性も同時にマネージャーになったので、正確には彼女が最短記録保持者です(笑)

N:半年でマネージャーになったというのはすごいと思うんですが、未経験からの入社だったんですよね。

安達さん:Webマーケティングにしっかり取り組んだのは初めてでした。これまでに働いた会社で少し接してはいたんですが。

N:安達さんは何度か転職を経験されてリスティングプラスさんに入社されたんですね。何社目なのでしょうか。

安達さん:実は4社目なんです。僕は20代で3回転職を経験しているので。

N:20代の転職回数としては多いですよね。

安達さん:そうですね。2,3社目は短いスパンで転職をしてしまったし、途中に空白の時期もあったので、入社時の経歴はボロボロだったと思いますね。

新卒入社で成績を残したものの、転職先で挫折を味わう

N:リスティングプラスさんに入社されるまでに、どのような仕事を経験されたんでしょうか。

安達さん:新卒では大手の営業会社に入ってそこに3年くらいいました。
そこでは結構優秀な成績を残していたんです。
それで3年経ったころ、さらに上の待遇を目指したくてWebアプリ制作会社の営業職に転職したのですが、これが上手くいきませんでした。

N:どうしてですか。

安達さん:そこではぜんぜん成績が残せなかったんです。3ヶ月の試用期間が過ぎたら、給与が下がってしまいました。

N:最初の会社では成果が残せていたのに、いったいどこが違ったのでしょう。

安達さん:やっぱり最初の会社は一部上場企業というだけあって、営業のフローや仕組みがしっかりしていたんですね。

営業も「これをやったらこれをやって・・・書類はこれで・・・」とやるべきことがはっきりしていたので、仕事に集中できたし、さらに自分なりの工夫をする余裕もありました。だから成果を残せていたんだと思います。

でも2社目はスタートアップでした。
だから社内に制度やルールがまだなかったし、僕も当時はそれを自分で作っていく力がなかった。
やっぱり、最初の会社で成績を残せたことを自分の力だと思ってしまった部分がありました。

N:新卒で初めて入った会社であれば、まだそれが自分の実力か周りの環境あってのものかは判断出来ないと思います。
20代の転職では陥りがちな罠なのかもしれませんね。

半年のニートを経て機械設計に転職

安達さん:そこではずっと成果が出せませんでした。そのうち上司に会議室に呼ばれて「いったいいつ辞めるんだ?」と詰められたりして、結局約半年でやめて愛知の実家に帰りました。

N:いったん実家に帰られたんですか?

安達さん:そうです、それで半年くらいニートになっていました。
たまに転職の面接なども受けていたんですが、それも東京で受けたり地元で受けたりして、これからどうやって生きていこうか決めかねていましたね。

結局その時は地元で仕事を見つけ、未経験から機械設計の仕事を始めました。これが2回目の転職です。

N:機械設計ですか、どういった仕事だったのでしょうか。

安達さん:CADで図面を書いて板金の担当の人に渡して・・・間違って怒られることもありましたが、当時は楽しくおだやかに働いていましたね。

「何十年もここで働くのか」と思ったら、再びチャレンジしたくなった

N:しかし、そこからもまた転職されたんですよね。それは何がきっかけだったんでしょうか。

安達さん:実は機械設計で働いていた時も、家に帰るとWebマーケティングの本を読んでいました。Web広告の運用の本とか、Webマーケティングとかコピーライティングとか・・・

それまでにすでに2回転職していたわけですが、振り返ると、自分のやりたいことが決めきれずに、目先のこととかエージェントのアドバイスとか周りの環境に流されていたような20代だと思いました。

でも、その頃には「やっぱりこれが自分のやりたいことなんじゃないか」ってWebマーケティングに対して思えるようになっていたんですよね。

それに地元で働いていて、それなりにおだやかな毎日でしたが、「このまま何十年もこの生活を送るのか?」と思うと、それも違うと思ったんです。
もっとチャレンジしたり、自分を成長させられる環境に行きたいと思いました。

それで「1ヶ月だけ」と期間を決め、応募先を東京のWebマーケティング会社に絞って、集中的に就職活動をしたんです。

N:1ヶ月は転職活動としては短いですね。その時はどれくらい応募されたんですか?

安達さん:30社くらい応募しましたね。

N:30社は大変ですね。企業のことを調べたり、自分に合っているか考えたりする必要も考えると。

安達さん:そうですね、頑張りました。面接してくれたのはそのうちの2割くらいだと思います。
それで、現職のリスティングプラスに入社したんです。第一志望だったので選考途中のところを断って入社を決めました。嬉しかったですね。

N:入社する会社を決めた時、決め手になったのは何だったんでしょうか。

安達さん:その時はそれまでの転職経験から、

・専門的なスキルが身につくこと
・環境がある程度整っていること
・職場の人間関係や雰囲気が良いこと

を重視して会社を見ていました。

特に職場内で足を引っ張り合うような所は絶対に嫌だと思っていて、説明会などに参加した印象で最初からリスティングプラスをいいなと思っていました。

N:日本ではあまり早いうちに何度も転職に失敗すると、次の転職に不利になってしまいます。
でも安達さんの場合は、転職をしたからこそ会社の見るべきところがわかったり、自分が本当にやりたいことに出会えたりというよい点もあったんですね。

プロのスキルは自然には身につかない

N:実際に入社してみてどうでしたか?入社前の印象とギャップはありましたか。

安達さん:環境とか人間関係についてはギャップはなかったですね。
でも「専門的なスキルが身につく」については、ちょっと思っていた印象と違いました。

N:どういうギャップでしたか。思ったよりスキルが身につかなかった?

安達さん:いえ、僕は入社前には「スキルは仕事をしていたら自然に身につくもの」だと思っていたんですよ。

もちろん、最初は経験も知識も少ないので言われたことを必死にやるしかありません。最初がゼロなんだから、仕事をすればスキルがついたように思います。

でもある程度までいったら、その後のスキルは自分自身が意識しないと身につかないんですよね。
つまりただ仕事をしているだけで、スキルが伸び続ける訳ではないし、成果を出し続けることもできないんです。

N:スキルアップし続けるためには、主体性とか自分自身で考えることがさらに必要になるんですね。

安達さん:ちゃんと自分の専門分野の最新情報をキャッチアップしたり、それをクライアントの成果に結び付けるにはどうしたらいいのか考えたり、ビジネス全体を見て今やるべきことを考えたり、その上で必要なチャレンジをしたりとか・・・

そういうことを通して自分自身がスキルを磨いていかないといけないと、今は思っています。

N:やみくもにでなく必要なスキルを選んで意識して身につける、その判断をきちんとして正しく努力するということですね。

安達さん:そうですね、あと20代は極端に言えば朝から晩までがむしゃらに働くことも出来たんですが、もうすぐ30歳になりますから、長く成果を出すためにも効果的な頑張り方を模索しようと思っていますね。


前編では過去の転職活動の経験や、その時の気持ちについてお聞きしました。
インタビューの後編では、そんな安達さんがどうやって短期間でマネージャーに昇進できたのか、また今担当している業務の楽しさや苦労についてお聞きします。