「今の会社にいても、給料が上がる見込みはまったくない…」
「在宅でしっかり稼げる副業はないだろうか…」
あなたはこのように思ったことはないでしょうか。将来のことを考え、できれば少しでも収入面での不安をなくしたいですよね。
そんな中「パソコン1台さえあれば、副業でも高額な報酬を手にすることができるスキル」としてセールスコピーライティングが注目されています。
優れたセールスライターが書く「たった1枚のコピー(広告の文章) で、商品の売上が2倍になった」
そんな話も珍しくありません。
この記事では以下のようなことをお伝えしています。
・セールスコピーライティングとは何か
・セールスコピーライティングの仕事内容・年収
・初心者におすすめの始め方・本・講座
もしあなたがセールスコピーライティングに興味があるなら、ぜひ本記事を読んで、セールスコピーライターへの第一歩を踏み出してください。
目次
セールスコピーライティングとは、売るための文章術のこと
セールスコピーライティングは「セールス、コピー(広告)、ライティング(書く技術)」のことで、物を売るための文章テクニックのことです。
たとえばチラシや、縦長のホームページなどで「送料無料! 今すぐお申し込みください」のような文を見たことがないでしょうか。
このようなターゲットの(購買)行動を促すようなコピーをセールスコピーといいます。相手をレスポンス(反応)させて、購買行動を促すことから、レスポンス・コピーともいいます。
目的は、ターゲットに商品を買ってもらったり何かを申し込んでもらったり「なんらかのアクション」をしてもらうことです。
つまり、セールスコピーに求められるのは「売るための文章」であって、なんとなくオシャレな言葉が並んだ文章ではないということです。
ターゲットがコピーを読んでアクション(購入や申込みなど)につながらない場合は、セールスコピーとしては全く価値がありません。
セールスコピーの力で約40年前の本が250万部のベストセラーに
「思考の整理学」という本をご存知でしょうか?1983年に刊行された本で、2007年までに16万部売れていたロングセラーの本です。
ところが2007年に、ある書店の店員が作成したPOPがきっかけとなり、売上がさらに伸びたのです。そのPOPにはこう書かれてありました。
「もっと若い時に読んでいれば……」そう思わずにはいられませんでした。
するとPOPの効果でさらに売れるようになったのです。
東大と京大で1番売れたことから、本の帯のキャッチコピーを「東大・京大で1番読まれた本」に変更しました。
すると、またさらに売れるようになり、ついに2009年には100万部を突破したのです。
(現在の発行部数は258万部を突破)
もし、書店の店員がPOPを変更しなければ、本の売上はどうなっていたでしょうか。
このようにセールスコピーライティングとは「たった数行の文章」で売上を爆発的に伸ばすほどのパワー、スキルなのです。
セールスコピーの「人を購買行動に駆り立てるコトバ」とは?
先ほど、セールスコピーの目的はターゲットに対して、なんらかのアクション、つまり購買行動をしてもらうことだと言いました。
では、人を購買行動に駆り立てる言葉について具体的に考えてみましょう。
次の表を見てください。左側の欄には商品名だけ、右側の欄には商品名にセールスコピーのテクニックを使って書かれてあります。
商品名だけ | セールスコピーのテクニックを使った場合 |
パンケーキ | ふわふわしっとりのパンケーキ |
ワイン | モンドセレクションで3年連続金賞のワイン |
もし2つの商品が、中身も値段も同じなら右側のセールスコピーで書かれた商品の方が、より魅力的ではないでしょうか。
このようにターゲットが行動したくなるような「売れるコトバ」を考えることが、セールスコピーライティングにおいて重要です。このとき、ベネフィットという考え方が役に立ちます。
ベネフィットとは「顧客が商品から得られる良い効果」を指します。
ベネフィットについてはこちらの記事をご参照ください。
セールスライターの年収はどれくらいなのか?
セールスライターの年収については、やはり気になるところです。会社員かフリーランスか、またスキルによっても大きく変わってきます。
会社員として働く場合は250万〜900万くらいになります。
フリーランスの場合は、下は収入ゼロから上は青天井の世界です。
たった1通のセールスレターで200万円稼ぐダン・S・ケネディ
アメリカのダイレクト・マーケティング業界で有名なダン・S・ケネディという人物がいます。彼にコピーを依頼した場合、その料金は200万円〜300万円です。
さらに使用した回数や成果に基づいてロイヤルティも支払われます。
なぜ、これだけの高額な報酬が彼に支払われるのかというと、クライアントはこれだけ高額な報酬を払っても十分に利益が出るからです。
「どうせ、どこかの有名なビジネススクール出身の人の話でしょ?」と思われたかもしれませんが、彼は高卒でコピーを書いていました。独学でセールスコピーライティングのスキルを学んで身につけたのです。
現在では、豊富なマーケティングの知識や経験を活かし、約100の企業とのコンサルティング契約を結んでいます。
このようにセールスコピーライティングを身につけ、企業に利益を出させることができるライターは、学歴関係なく高額な報酬を得ることができるのです。
ダン・S・ケネディについてはこちらの記事もご参照ください。
セールスライターの仕事の本質は「集客や売上アップ」
セールスライターの仕事の本質は集客や売上アップです。なぜならクライアントがセールスライターに求めているのは結果だからです。
つまり、セールスライターにとってはライティングというカテゴリーにとらわれることなく、集客や売上アップにつながるものであれば仕事の対象となります。
セールスライターの仕事内容とは?

セールスライターの仕事内容には以下のようなものがあります。
・チラシ作成
・LP(ランディングページ)作成
・ハガキやDM(ダイレクトメール)
・コンテンツ記事の作成
・コンサルティング
上記の仕事のうち、今最もセールスコピーライティングの本質に近い仕事として、LP(ランディングページ)作成があげられます。
なぜなら、もっとも需要があり、セールスのための文章スキルが活きるのがLPだからです。
LP(ランディングページ)とは、わかりやすくいうと、何かを検索した時に、検索結果の一番上に表示されている【広告】をクリックすると表示されるページのことです。
見た目はホームページとよく似ていますが、そこのサイトを訪れたターゲットが物を買ったり、何かを申し込んだりするように作られているのが特徴です。
集客や売上アップにつながるLPを作るためは、マーケティングやセールス、販売心理学などの幅広い知識が必要になります。
セールスライターは未経験でも目指せる?
結論から言いますと、未経験でもセールスライターを目指すことは可能です。始めるにあたって必要なものはパソコンと電話だけです。
それから、セールスコピーライティングや関連知識を学べる本があるといいでしょう。
販売心理学・セールス・マーケティングを学ぶことが大事
セールスコピーライティングのスキルを上げるには、関連知識である販売心理学・セールス・マーケティングを学ぶことが重要です。
その理由は、これらの関連知識を学ぶことで、ビジネスの全体像をおさえることができ、結果の出るセールスコピーを書くことにつながってくるからです。
では、販売心理学・セールス・マーケティングを簡単に解説していきます。
■販売心理学
販売心理学とは「なぜ人が物を買うのか?」という人間の行動心理について深く学べるジャンルです。できれば早い段階で学んでおいた方がいいでしょう。
セールスコピーを見た時にどういった心理テクニックが、なぜ使われているのかを分析できるようになるからです。
■セールス
セールスとは対面で人に物を売るためのテクニックです。セールスも学んでおきましょう。
優れたコピーを書くことは、販売上手な営業マンを作り上げることに似ているからです。
アメリカの広告業界では、コピーとは「印刷された営業マン」という格言があるくらいです。
■マーケティング
マーケティングとは、人を集客する仕組みを作ることです。
セールスとの違いは、お客様を獲得するまでがマーケティングで、集まったお客様に対して販売するのがセールスということになります。
マーケティングの知識があれば、コピーに関して、こちらからクライアントにアイデアを提案することもできます。
集客はクライアントの最大の関心事の1つなので、マーケティングは勉強しておいたほうがいいでしょう。
未経験者がセールスライターになるための5つの方法
ではここから「未経験者がセールスライターになるための5つの方法」をご紹介します。
Webマーケティングの会社、広告代理店に就職する
1番理想的なのは、未経験でもセールスコピーをかける環境に身をおくことです。
Webマーケティングの会社や広告代理店であれば、セールスライターを募集していることがあるので、そこに就職するという選択肢もあります。
この方法であれば、未経験でも先輩からイチからスキルを学ぶことができます。
会社の売上を大きく左右する部門のため、初めはなかなか書かせてもらえないと思いますが、自分の熱意や姿勢をアピールしていくことが大事です。
仕事を探すときの注意点は「セールスコピーライター募集」ではなく、「コピーライター募集」で求人広告を出している会社もあるので、業務内容を見て判断してくださいね。
本・講座・セミナーで勉強する
未経験の方であれば、本はもちろん、セールスコピーライティングについて体系的に学べる講座やセミナーもおすすめです。
講師から直接アドバイスをもらえるのが、大きなメリットです。
また、他のライター仲間がいる講座であれば、いい刺激がもらえるのでモチベーションを保ったまま学習していくことができるでしょう。
講座で勉強しておけば、副業だけでなくセールスライターとして就職したいときにも役立ちます。
認定資格を出していたり、試験に合格すれば仕事を斡旋してくれたりする講座もあります。
クラウドソーシングサイトを利用する
もしあなたが、まずは副業としてセールスライターを目指しているなら、ランサーズやクラウドワークスといったクラウドソーシングサイトを細かくチェックしてみましょう。
軌道に乗れば独立も可能です。
「結果が出るまでの速さ」という点では、アフィリエイトよりもおすすめです。
比較的取り組みやすいコンテンツ記事の作成から、難易度の高いLP作成の案件まであります。
初めは月額2〜3万円程度を目標に小額の案件からコツコツこなして実力をつけていくのが良いでしょう。
なぜなら、スキルがないのに高額な案件を受注しても、結果が出せずに自分の首を絞めるだけだからです。自分のレベルに合った無理のない受注を目指してみてくださいね。
営業が苦手ならアフィリエイトのブログをやってみる
営業がどうしても苦手な人には、アフィリエイトのブログがおすすめです。
アフィリエイトとは、わかりやすくいえば自分のブログに他社の広告をのせて収益を稼ぐことです。
あなたのブログに訪れたユーザーが、その広告をクリックして何か購入すれば、あなたに報酬が支払われるので、どこかに出向いて営業する必要はありません。
この方法のメリットは、ほとんどお金はかけずにレスポンスを得るための文章を書く練習ができるということと、セールスコピーライター必須の「Webマーケティングの知識」を学ぶことができるということです。
デメリットは、収益化まではかなり時間がかかることです。
セールスライターとして「読者の求めるものは何か?」という視点を持ちながら、1つの仕事として取り組んでみてください。
ヤフオクやメルカリなどで不用品を売ってみる
家に不用品がある人は、ヤフオクやメルカリなどフリマサイトで売ってみることをおすすめします。なぜなら 「文章で物を売る感覚」 がつかめてくるからです。
出品にあたってはスマホだけでも可能で、各フォーマットにしたがい、商品画像・タイトル・商品説明文などを入力するだけでOKです。
より魅力的な商品画像、注意を引くタイトル、商品の魅力がしっかり伝わる説明文を加えてあなたの商品が選ばれるよう色々工夫してみてください。
小型のもの(スマホ、本、靴など)であればコンビニで専用のダンボールを入手できるので簡単に始めることができますよ。
はじめての人は、他の出品者の内容を参考にするといいでしょう。
書店はセールスライターにとってアイデアの宝庫
お金のかからないトレーニング方法を紹介してくださいと言われたら⋯
「はい、書店に行ってみましょう!」これが答えになります。
『思考の整理学』という本を先ほど紹介しましたが、タイトルや本の帯に書かれている文章(キャッチコピー)には、ターゲットに刺さる言葉のアイデアが “ギッシリ” 詰まっています。
書店に行けば、タイトルが気になって思わず目にとまる本を見つけることができます。
【お金は銀行に預けるな ー勝間和代】
【借りたカネは返すな! ー加藤将一・八木宏之】
【ひと口で人間をダメにするウマさ! リュウジ式 悪魔のレシピ ーリュウジ】
パッとみたとき、「えっ何これ!?」と思わず本を手に取りたくなるようなタイトルがつけられています。
これがまさにセールスコピーライティングのテクニックです。
なぜ、自分がその本を手に取りたくなったのかを考えるようにすると、購買心理を考える良いトレーニングになるのでぜひやってみてくださいね。
日頃から「売れるコトバ」をストックしておくと、セールスコピーを作るのに役立ちます。
おすすめ講座

おすすめの講座をいくつか紹介します。注意点としては、あなたが未経験者の場合「いきなり高額講座に申込まないようにする」ということです。
高額なお金を払って、受講を始めた後に「講座の内容がまったく理解できない⋯」とならないように、最低でも関連書籍を2〜3冊読んで「自分に向いていそうか」を確認してからにしましょう。
セールスコピーライター養成講座
セールスコピーライティング普及協会が主催している講座です。
すでに自分の商品がある人と相性のいい講座です。年2回の講座で、不定期の募集のため、メールマガジンに登録した後、そこから講座受講に関する情報を受け取る必要があります。
セールスコピーライティング普及協会 セールスコピーライター養成講座
AWAIセールスライティング通信講座:入門編
ダイレクト出版のセールスライティング講座です。
メンバーサイトにて学ぶことができます。アメリカの広告事例をもとに、基礎からじっくり学びたい人向けの講座です。この講座とは別に上級の講座もあり、そちらでは認定ライター制度もあります。
ダイレクト出版主催 AWAIセールスライティング通信講座:入門編
セールスコピーライティングを学ぶためのおすすめ書籍
セールスコピーライティングを学ぶ上で、本から学ぶ自己学習は欠かせません。
今から紹介する本は、初心者の人にはおすすめの本なので、ぜひ読んでみてください。
禁断のセールスコピーライティング / 神田昌典 (著)
日本有数のマーケッターとしても有名な神田昌典さんの本です。
有名なセールスコピーの型であるPASONA(パソナ)の法則や、反応の良いセールスレターの実例を多数見て学ぶことができます。セールスに関する大事なマインドセットや「感情を動かす文章とは何か」を学ぶことができます。
究極のセールスレター / ダン・S・ケネディ (著)
本記事でもご紹介したダン・S・ケネディの著作です。
本書では準備からセールスレター作成、発送までを28のステップで解説しています。
反応の良かったセールスレターの見本(和訳)や、キャッチコピーのテンプレートも紹介されています。この本1冊でセールスコピーに関する一連のノウハウが学べます。
ハイパワー・マーケティング / ジェイ・エイブラハム (著)
マーケティングの基礎が学べる良書です。
セールスコピーがビジネスの中でどういう位置付けなのか理解することができます。またセールスコピーを書く上で欠かせない「オファー」や「USP」なども学べます。
色々なマーケティング手法が載っているので、ぜひ手元に置いておきたい1冊です。
人を操る禁断の文章術 / メンタリストDaiGo(著)
あのメンタリストDAIGOさんの本です。
セールスコピーライティングと全く関係ないと思われたかもしれませんが、実は「大あり」です。
文章で感情を動かすスキル、つまりセールスコピーライティングに生かせるテクニックが学べるからです。本書を参考にして、ブログのタイトルや見出しに応用してみるのもいいでしょう、
まとめ
セールスコピーライティングとは「商品やサービスを売るための文章テクニック」のことで、セールスライターは、セールスコピーライティングのスキルを使ってセールスコピーを書きます。
いくら芸術的な言葉が並んでいても。アクション(購入や申込みなど)につながらない場合は、セールスコピーとしては全く価値がないとお伝えしました。
セールスライターの仕事の本質は⋯
・その商品が欲しい人はどこにいるのか?
・その商品が欲しくなる言葉とは何か?
この2点について考え抜くことといってもいいでしょう。しかし未経験者にとっては、なかなかハードルが高い作業です。
まずは、本を読んでセールスコピーライティングの知識を少しずつ増やしていきましょう。同時にアウトプットも意識してみてくださいね。
アウトプットをすると、本で学んだ知識の定着を図ることができます。特におすすめなのがヤフオクやメルカリなどフリマサイトに出品することです。
日常生活においても、あなたの現在の仕事で人を動かす言葉遣いをしてみたり、仕事で資料作成やPOP作りなどをしてみたりするのも、スキルアップにつながりますよ。
興味のある方は、ぜひやってみてくださいね。