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ランディングページの作り方7手順|構成テンプレ・原稿例・改善方法

「LPを作って」と頼まれたものの、社内にコピーライターもデザイナーもいない。制作会社へ渡す原稿も、正解を確認する相手もいない。ひとりで担当していると、白紙のワイヤーフレームを前に手が止まります。

先に結論を言うと、ランディングページ(LP)はデザインから作り始めません。「誰に、どの流入元から、何を1つだけしてもらうか」を決め、訪問者の疑問に答える順で根拠を並べ、最後にデザインへ落とします。

この記事の要点

  • LPのゴールは1つ、主な読者も1人に絞る
  • 構成は「約束→共感→解決策→根拠→条件→不安解消→CTA」の順で作る
  • コピーは機能ではなく、導入後の変化を具体的に書く
  • 公開前に計測を実装し、公開後は「どこで落ちたか」から改善する
  • CVRの万能な目安はない。自社の流入元別ベースラインと比較する

本記事では、構成テンプレート、記入式の設計シート、BtoBサービスの原稿例、公開後の見方までを1本にまとめました。上から順に埋めれば、制作会社への発注書にも、自作LPの仕様書にもなります。

ランディングページはどの7手順で作ればよいですか?

目的設計から計測まで、次の7手順で作ります。デザインツールを開くのは手順5からです。

手順作るもの完了の条件
1. ゴールを決めるKPIメモ主CTAとコンバージョンが1つに決まった
2. 読者を1人に絞る読者・流入シート誰の、どの状況の悩みかを1文で言える
3. 材料を集める証拠・不安・素材一覧コピーの根拠になる事実がそろった
4. 構成を作るワイヤーフレーム各セクションが1つの疑問に答えている
5. 原稿とデザインを作るLP初稿スマホで意味とCTAが追える
6. 実装・計測する公開候補版CTA、フォーム、完了を計測できる
7. 公開して改善する改善ログ数値→仮説→変更→判定を記録できる

最短で進めたい場合も、手順1〜3は飛ばさないでください。材料がないまま原稿を書くと、「高品質」「課題を解決」「徹底サポート」のような、どの会社でも使える言葉ばかりになります。

手順1:LPのゴールはどう決めますか?

「誰に、どこから来てもらい、何をしてもらうか」を1行にします。主CTAは1種類に絞ります。

たとえば、同じ会計サービスでも「検索広告から来た比較中の経理担当者に、無料トライアルを始めてもらうLP」と「既存顧客の紹介で来た経営者に、個別相談を予約してもらうLP」では、必要な説明が変わります。

次の設計シートをコピーして埋めてください。

商品・サービス:
主な流入元:
読者:
訪問時に抱えている悩み:
LPで約束する変化:
主CTA:
コンバージョンの計測地点:
CV後に起きること:

記入すると、次のようになります。

商品・サービス:請求書の作成と入金確認をまとめるクラウドサービス
主な流入元:「請求書 入金確認 効率化」の検索広告
読者:月末の請求業務をひとりで担う経理担当者
訪問時に抱えている悩み:請求書と入金状況が別ファイルで、未入金先の確認に半日かかる
LPで約束する変化:請求書の作成から入金確認までを1画面にまとめる
主CTA:サンプルデータで無料トライアルを始める
コンバージョンの計測地点:アカウント作成の成功
CV後に起きること:サンプルデータ入りの初期画面を開き、既存CSVの取り込み方法を案内する

この材料なら、ファーストビューは「ひとり経理でも、請求書の作成から入金確認までを1画面で。」、補足は「既存CSVを取り込み、自動リマインドの対象を確認できます」、CTAは「サンプルデータで無料トライアルを始める」と組み立てられます。CTA直下には、事実に基づいて「クレジットカード不要」「入力はメールアドレスから」などを置きます。

完成判定は、広告の検索語、見出し、実画面、CTA、登録後の初期画面が同じ約束をしていることです。どれか1つでも別の機能を主役にしていたら、公開前に戻してそろえます。

KPIはどこまで決めればよいですか?

公開前は、最低でも次の4段階を定義します。

段階指標
流入セッション数広告・メール・SNS別の訪問数
興味CTAクリック率CTAクリック数 ÷ セッション数
入力フォーム開始率フォーム開始数 ÷ CTAクリック数
完了CVR完了数 ÷ セッション数

「問い合わせ」をゴールにするなら、送信ボタンのクリックではなく、送信成功または完了ページの表示をコンバージョンにします。クリックだけでは、入力エラーや通信失敗まで成果に数えてしまうためです。

手順2:ターゲットはどう絞ればよいですか?

属性を細かく作るより、「いま何に困り、何と比較し、何を不安に思う人か」を特定します。

架空のペルソナに趣味や休日の過ごし方まで足す必要はありません。LPの原稿に使えるのは、購買判断に関係する情報です。

ひとりマーケターなら、次の順で30〜60分だけ材料を集めます。

  1. 商談メモや問い合わせメールから、顧客が実際に使った言葉を10個抜く
  2. 失注理由、導入前の不安、比較された代替手段を営業担当へ聞く
  3. 検索広告なら検索語句、メールならクリック元の文面を確認する
  4. 「最も多い悩み」ではなく、今回のオファーで解決できる悩みを1つ選ぶ

読者の悩みはどう書けば具体的になりますか?

「業務を効率化したい」では広すぎます。次の4要素を足します。

[誰が][どの場面で][何ができず][何を失っているか]

例:

  • 抽象的:請求業務を効率化したい
  • 具体的:ひとりで経理を担う担当者が、月末に請求書の確認へ半日を取られ、入金確認まで手が回らない

後者なら、「少人数でも使える」「確認漏れを減らす」「既存データを移行できる」といった、LPで答えるべき論点が見えます。

手順3:LPを書く前に何を集めますか?

主張ではなく、主張を裏づける証拠を先に集めます。証拠がない強い表現は削ります。

必要な材料を、次の5箱に分けると漏れを見つけやすくなります。

材料具体例使う場所
顧客の言葉問い合わせ、商談、レビューの原文問題提起、FAQ
商品の事実機能、対象、所要時間、対応範囲解決策、ベネフィット
信頼の根拠実画面、導入事例、実測値、資格ファーストビュー、根拠
取引条件価格、契約期間、返金・解約条件オファー、FAQ
不安への回答導入手順、サポート、営業連絡の有無CTA直前、フォーム周辺

導入社数や改善率を載せる場合は、集計期間・対象・集計方法を確認します。確認できない数字は使いません。「満足度98%」より、実際の画面や匿名化した事例の方が信頼材料になることもあります。

一次データがまだない新サービスなら、その事実を隠さず、次の材料で補います。

  • 動作するデモまたは実画面
  • 提供範囲と提供しない範囲
  • 申し込み後の具体的な流れ
  • 担当者の経験と、それを確認できるプロフィール
  • 小規模なテスト利用で得た定性的なフィードバック

手順4:成果につながるLP構成はどう作りますか?

訪問者の頭に浮かぶ疑問へ、上から順番に答えます。PASONAは便利ですが、商材に合わせて順序を変えて構いません。

基本の設計図は次のとおりです。

広告・メール・SNS
        ↓ 「自分向けか?」
[1. ファーストビュー:誰に何を約束するか]
        ↓ 「本当に私の問題を分かっているか?」
[2. 悩み・利用場面]
        ↓ 「どう解決するのか?」
[3. 解決策と仕組み]
        ↓ 「なぜ信じられるのか?」
[4. 実画面・事例・数値・利用者の声]
        ↓ 「自分にも使えるか?」
[5. 対象・使い方・導入の流れ]
        ↓ 「条件とリスクは?」
[6. 価格・オファー・FAQ]

[7. CTA・フォーム]

各セクションには何を書けばよいですか?

順番訪問者の疑問書く内容完了判定
1自分向けか読者、ベネフィット、CTA3秒で対象と得られるものが分かる
2分かっているか具体的な状況、放置コスト顧客が実際に使う言葉が入っている
3どう解決するか仕組み、機能、利用場面機能とベネフィットがつながっている
4信じられるか実物、事例、実測値、第三者評価主張ごとに確認可能な根拠がある
5自分にも使えるか対象、手順、必要な準備導入後の動きが想像できる
6損しないか料金、契約、制約、FAQ申し込み前の不安に答えている
7次は何をするかCTA、フォーム、CV後の流れ行動と結果がボタンだけで分かる

すべてのLPを長くする必要はありません。無料資料なら、表紙・対象者・目次・得られること・入力フォームで足りる場合があります。高額なBtoBサービスなら、比較材料、導入手順、セキュリティ、契約条件まで必要です。適切な長さは、読者が判断するために必要な説明量で決まります。

手順5:ファーストビューとコピーはどう書きますか?

ヘッドラインでは「対象者」「得られる変化」「違いの根拠」のうち、最低2つを具体的に伝えます。

ひな型は次のとおりです。

[対象者]が、[面倒な方法]をせずに、
[具体的な望ましい状態]へ進むための[商品カテゴリ]

BtoB請求サービスなら、たとえば次のように改善します。

  • 弱い例:「請求業務を、もっとスマートに。」
  • 改善例:「ひとり経理でも、請求書の作成から入金確認までを1つの画面で。」

改善例は、派手ではありません。しかし、誰向けで、何が変わるかを確認できます。「最速」「圧倒的」「必ず成果が出る」のような、根拠を示しにくい言葉に頼る必要がありません。

同じ機能から3案作ると何が違いますか?

「抽象語→機能→仕事の変化」の順に書き換え、最後に商品の仕様で裏づけられる案を選びます。

例として、「CSV取り込み」と「未入金先への自動リマインド」が実装済みの請求管理サービスを想定します。

ヘッドライン対象者変化根拠
A:抽象語請求管理を、もっとスマートに。×××
B:機能説明CSV取り込みと自動リマインドに対応した請求管理×
C:仕事の変化自動リマインドとCSV取り込みで、ひとり経理の入金確認を1画面に。

A案は他社にも使えるため、読者が自分向けか判断できません。B案は機能を確認できますが、誰の仕事がどう変わるかが弱い。C案は、対象者・変化・その理由になる機能が1文でつながっています。

ただし、C案を使えるのは、本当にCSV取り込みと自動リマインドが提供されている場合だけです。さらに強くしようとして、確認できない削減時間や改善率を足してはいけません。

実際のファーストビューはどこを見ればよいですか?

ヘッドライン、補足説明、CTA、不安解消、信頼材料が、1つの約束を支えているかを見ます。

そこで編集部は2026年7月26日、OutrankIndeedHubSpotの公開ページを同じ条件で表示し、最初の画面にある要素を記録しました。CVRや売上は非公開のため、成果ランキングではなく画面上で確認できる設計の比較です。

調査は次の条件でそろえました。

  • ログインを必要としない公開URLをブラウザで開き、ページ上端の表示を記録
  • 観察項目を「最初の約束または主機能」「主な行動」「根拠」「CTA付近の不安解消」に固定
  • 画面は幅2,260pxで取得し、個人情報やブラウザUIを含めずファーストビュー部分だけを掲載
  • 本記事への組み込み後、幅1,440pxと390pxで画像の読み込み、文字の可読性、ページ全体の横幅超過がないことを確認

Indeedの求人や地域は表示環境で変わります。また、ここで評価するのは公開画面の構造だけで、各社の広告別LP、実際のCVR、登録後の体験は対象外です。

サービスファーストビューの設計
Outrank最初に伝えるもの:「オーガニック流入を自動運転で増やす」という結果
主な行動: Google登録/無料開始
根拠・不安解消: 利用者アイコン、星、7.5億超のOrganic Views表記
向いている型: 新しいSaaSを短時間で理解させる
Indeed最初に伝えるもの: 商品説明ではなく、求人検索と求人一覧
主な行動: 検索/応募画面へ進む
根拠・不安解消: 給与、雇用形態、勤務地、簡単応募などの判断材料
向いている型: 目的が明確な訪問者をすぐ作業へ移す
HubSpot最初に伝えるもの: 対象者、無料CRM、解決する課題
主な行動: 無料開始/Google登録
根拠・不安解消: クレジットカード不要、実画面、導入企業ロゴ
向いている型: 比較検討中のBtoB担当者を安心させる

Outrank:結果を大きく約束し、登録までを短くする

Outrankのファーストビュー。成果を示す大見出し、説明文、Google登録と無料開始のCTA、社会的証明が中央に集約されている
Outrank公式サイトのファーストビュー。2026年7月26日閲覧。本記事上の表示は幅1,440px・390pxで確認済み。

1は結果を示す見出し、2は同系統の登録CTA、3は利用者アイコン・星・Organic Views表記です。Outrankは「Grow Organic Traffic on Auto-Pilot」を最も大きく置き、説明文でChatGPT、Google、ブログ記事、被リンクへ具体化しています。2つのCTAは見た目が違っても、どちらも登録開始へ進む同系統の行動です。周囲の小さなUIカードは機能一覧を読ませるのではなく、「自動で動くプロダクト」の雰囲気を補っています。

一方で、対象業種や担当者は広めです。広告流入などで読者が限定される場合は、「誰向けか」を補う見出しや専用LPが必要です。

Indeed:説明より先に、目的の作業を始めてもらう

Indeedのトップ画面。職種と勤務地の検索欄、求人一覧、選択した求人の詳細と応募CTAが一画面に配置されている
Indeed日本版のトップ画面。表示地域や利用状況により求人内容は変わります。2026年7月26日閲覧。本記事上の表示は幅1,440px・390pxで確認済み。

1は職種・勤務地の検索、2は比較できる求人一覧、3は選択した求人の応募CTAです。Indeedは長いヘッドラインを使わず、検索欄をページ上部に置きます。検索欄に表示された文言は「職種、キーワード、会社名」と「勤務地」です。訪問者が「求人を探す場所」と理解しているため、説明を増やすより、職種と勤務地を入力できる方が次の行動に近いからです。求人カードには給与、雇用形態、勤務地、応募方法が並び、比較に必要な情報をその場で確認できます。

これは「LPには必ず大きなキャッチコピーが必要」という思い込みへの反例です。指名検索や既存ユーザーが多く、やることが明確なら、主役はコピーではなく検索・診断・見積もりなどの操作でも構いません。

HubSpot:対象、無料、実物、不安解消を一画面にそろえる

HubSpot無料CRMのファーストビュー。対象者と無料を含む見出し、説明文、無料開始CTA、クレジットカード不要の注記、製品画面、導入企業ロゴが並ぶ
HubSpot「無料CRM」ページのファーストビュー。2026年7月26日閲覧。本記事上の表示は幅1,440px・390pxで確認済み。

1は対象と無料条件を含む見出し、2は登録CTAとカード不要の注記、3は製品画面、4は導入企業ロゴです。実際の見出しは「無料のCRMで、成長を目指す企業やスタートアップを支援」です。CTA直下の「クレジットカードなどの決済情報の登録は不要」が、無料登録直前の不安に答えます。右側の実画面は、抽象的なイラストではなく「何を操作する製品か」の理解を助け、画面下の企業ロゴが導入実績を補います。

3社に共通するのは、装飾のテイストではありません。訪問者が次に判断するための情報を、主CTAの近くに置いていることです。自社LPへ取り入れるときは見た目をコピーせず、「結果を約束する型」「すぐ操作させる型」「不安を順に消す型」のどれが流入意図に合うかを選びます。

機能をベネフィットに変えるにはどうしますか?

「だから何が変わるか」を2回問い直します。

機能1回目:できること2回目:仕事の変化
自動リマインド未入金先へ通知できる催促対象を毎回探さず、確認が必要な取引だけ見られる
テンプレート同じ書式で作れる担当者が変わっても、請求書の表記がばらつかない
CSV取り込み既存データを移せる初日から全件を手入力し直さずに試せる

ベネフィットを書いたら、誇張していないかを商品の仕様へ戻って確認します。

CTAボタンには何と書けばよいですか?

「送信」「詳しくはこちら」ではなく、クリック後の行動と得られるものを書きます。

  • 無料で3分診断を始める
  • 料金表つき資料を受け取る
  • 30分の相談枠を確認する

CTAの近くには「所要時間」「費用」「入力項目」「連絡方法」など、クリック直前の不安に対する短い説明を置きます。事実でない「残り3名」「本日限定」は使いません。

手順6:デザイン・実装・計測で何を確認しますか?

スマホで意味の順序が崩れず、CTAから完了まで計測できれば公開候補です。装飾より可読性と操作性を優先します。

デザイン時は、次の原則だけでも大きな事故を防げます。

  • 1画面に主役を1つ置き、見出し・説明・CTAの優先順位をつける
  • 本文は左揃えを基本にし、1段落を短くする
  • CTAの色はページ内で役割を統一する
  • 実物を見せられる商材は、抽象的なストック写真より実画面を使う
  • スマホでボタンと入力欄を実際に操作する
  • 画像を圧縮し、表示の遅い外部スクリプトを増やしすぎない

広告から遷移させる場合は、広告の約束とLPの見出しを一致させます。Google Adsも、ランディングページ体験を判断する要素として、情報の有用性・関連性・操作性・広告をクリックした人の期待との一致を挙げています(Google Ads「Landing page」)。

計測イベントは何を用意すればよいですか?

最低限、次のイベントを流入元とデバイス別に見られるようにします。

lp_view
cta_click
form_start
form_error
generate_lead(送信成功)

GA4では、問い合わせ送信に推奨イベント generate_lead が用意されています(Google Analyticsの推奨イベント)。実装後はリアルタイムまたはDebugViewで、自分の操作が1回ずつ記録されることを確認します。

gtag.js を直接使う場合の最小例は次のとおりです。ボタンのクリック時ではなく、サーバーから送信成功が返った後にだけ実行します。

<script>
  // フォームAPIが成功を返した後に1回だけ呼ぶ
  gtag('event', 'generate_lead', {
    form_id: 'lp_contact',
    lead_source: 'landing_page'
  });
</script>

GTMを使う場合も、カスタムイベントを「送信ボタンのクリック」ではなく「送信成功」に紐づけます。公開前はプレビューモードまたはGA4のDebugViewで、正常送信は form_startgenerate_lead が各1回、入力エラーは form_error のみ、連打しても generate_lead が重複しないことを確認してください。

ヒートマップはCVRの代わりではなく、仮説を作る補助です。Microsoft Clarityの公式説明では、クリック、スクロール、注目領域などを端末別に確認できます(Clarity Heatmaps overview)。個人情報や同意管理を確認したうえで導入してください。

手順7:公開後はどの順番で改善しますか?

「訪問→CTA→入力→完了」のどこで落ちているかを見て、一度に1つの主要仮説を検証します。

観測した状態最初に疑うこと改善案の例
CTAクリック率が低い約束、流入との不一致、根拠不足ヘッドライン、オファー、事例を見直す
CTAは押されるが入力されないフォーム直前の不安、項目数入力項目削減、所要時間・連絡方法を明記
入力開始後に離脱するエラー、必須項目、スマホ操作エラー文、入力形式、キーボード種別を修正
CVはあるが商談にならないターゲット、期待値、条件対象外、価格帯、提供範囲を前に出す
特定の広告だけCVRが低い広告とLPのメッセージ不一致広告グループ別に見出しを合わせる

ボタンの色から試すのではなく、ヘッドライン、オファー、信頼の根拠、フォームの負担など、判断に影響する要素から着手します。

A/Bテストは何件集まれば判定できますか?

必要件数は、元のCVRと「見つけたい差」で変わります。「2週間たったから終了」では判定できません。

概算では、基準CVRを p、検出したい絶対差を d とすると、一般的な条件(両側5%、検出力80%)で1パターン当たりの必要数は次の式で見積もれます。

必要セッション数 ≈ 16 × p × (1 − p) ÷ d²

たとえばCVR 3.0%から3.6%への差(絶対差0.6ポイント)を見たい場合、概算で各パターン約12,900セッションです。月間数百セッションのLPで細かなA/Bテストを繰り返しても、判定まで長期間かかります。

検索上位記事は必要件数まで説明していますか?

編集部が検索上位10記事を調べたところ、本文に「サンプルサイズ」「検出力」という語があった記事は0本でした。

2026年7月26日に「ランディングページ 作り方」でウェブ検索し、PDFを除く上位10記事を目視と本文検索で確認しました。

確認項目該当記事数
手順数・ポイント数をタイトルで明示4 / 10
「初心者」をタイトルで明示4 / 10
本文に「サンプルサイズ」と記載0 / 10
本文に「検出力」と記載0 / 10

多くの記事は「公開後にA/Bテストする」と説明しますが、いつ判定できるかを考えるための用語までは見つかりませんでした。そこで本記事では、上の概算式と具体例を掲載しています。これは「他の記事が間違っている」という意味ではなく、少ない流入で細かなテストを始める前に、必要件数を確認するためです。

再検証できるように、確認時の順位と対象URLを残します。

確認時の順位記事
1EmbedSocial
2Shopify
3マーカーネット
4HubSpot・作成ガイド
5Wepage
6EMPLAY
7シタミ
8HubSpot・構成ガイド
9CyberBridge
10BiND CAMP

検索順位は時期・地域・利用環境で変わります。この順位は2026年7月26日の確認時点の記録で、恒常的な順位を示すものではありません。また、表記の完全一致による小規模監査であり、各記事の品質全体を評価した調査ではありません。

流入が少ない場合は、次の運用が現実的です。

  1. ユーザーインタビュー、フォーム離脱、商談品質から大きな問題を探す
  2. 根拠の強い仮説に絞り、ページを更新する
  3. 更新前後を同じ流入元・十分な期間で比較する
  4. 季節性や広告配分の変化を改善効果と混同しない

上の式は目安です。厳密な判定では、検定方法、相対差、複数回のぞき見なども考慮してください。

流入が少ないLPでは何をすればよいですか?

必要件数を期間内に集められないなら、通常のA/Bテストで勝敗を出しません。流入量に合わせて検証方法を変えます。

状況選ぶ方法判定前に決めること
必要件数を4〜6週間で集められる無作為に振り分ける固定期間A/Bテスト主要指標、必要件数、最小検出差、終了条件
毎週結果を見て早期終了したい逐次検定に対応したテスト設計使用する方式、停止条件、最大期間
必要件数を集められないインタビュー、フォームエラー、操作観察で大きな問題を直す対象者、観察項目、修正する仮説
全面改修の前後しか比べられない同じ流入元・曜日構成で期間比較広告費、季節性、価格変更などの外部要因

通常のp値を毎日確認して、良く見えた日に止めると誤判定が増えます。途中で止めたい場合は、最初から逐次検定に対応した方法を使います。ベイズ方式を選ぶ場合も、「勝つ確率」だけでなく、事前分布、実用上必要な差、最大期間を先に決めます。

前後比較しかできない場合は、更新前14日と更新後14日を同じ曜日・同じ時間帯・同じ広告グループに限定し、広告費、入札、配信地域、価格、フォームを固定して比較します。これで曜日差や広告配分の混入は減らせますが、季節性を完全には除けません。無作為化されていないため改善の因果を証明せず、「同じ条件で上向いた」という方向性の確認にとどめます。流入が少ないLPほど、ボタン色の微差より、対象者、オファー、根拠、フォーム完了のような大きな問題を優先してください。

30分でファーストビューを採点するには?

10項目を0〜2点、合計20点で採点します。0点は欠落、1点はあるが曖昧または遠い、2点は最初の画面で具体的に確認できる状態です。

採点項目0点1点2点
流入との一致約束が違う一部だけ一致広告・検索語と同じ約束
対象者不明広い状況まで具体的
得られる変化不明抽象的仕事・状態の変化が明確
主な行動複数で競合推測できる1つに絞られている
CTA文言「送信」等行動だけ分かる行動と得られるものが分かる
根拠なしロゴ・主張のみ実物・事例・条件付き数値
不安解消なしFAQの奥CTA付近で費用・時間等に回答
商品の具体性抽象素材だけ一部だけ見える実画面・デモ・成果物が見える
視線の順序競合するやや迷う見出し→根拠→CTAと追える
次に起きること不明別画面で説明CTA付近で説明

採点はCVRを予測するものではなく、次に直す場所を決めるための編集用スコアです。第三者が合計を再計算できるよう、今回の30件の判定をすべて残します。括弧内は判断根拠です。

採点項目OutrankIndeedHubSpot
流入との一致1(流入別表示は未確認)1(流入別表示は未確認)1(流入別表示は未確認)
対象者1(業種・役割は広い)2(求職者の作業を提示)2(企業・スタートアップ)
得られる変化2(Organic Traffic)1(検索操作から推測)2(課題と支援内容を明記)
主な行動2(登録に統一)2(検索から応募)2(無料開始に統一)
CTA文言2(無料開始を明記)2(検索・応募を明記)2(無料開始を明記)
根拠2(利用者・星・利用量)2(給与・雇用条件)2(実画面・企業ロゴ)
不安解消1(無料以外は少ない)2(条件を一覧で比較)2(カード不要)
商品の具体性2(UIカード)2(検索・求人詳細)2(CRM実画面)
視線の順序2(見出し→CTA→根拠)2(検索→一覧→詳細)2(見出し→CTA→実画面)
次に起きること2(登録方法を提示)2(検索・応募先を提示)2(登録方法を提示)
合計17 / 2018 / 2019 / 20

1〜2点の差に統計的な意味はありません。

  • Outrankは結果・CTA・社会的証明が強い一方、対象者と登録後の流れはファーストビューだけでは広めです。
  • Indeedは説明コピーが少なくても、検索・比較・応募の次の行動が明確です。表示される求人によって根拠の具体性は変わります。
  • HubSpotは対象、無料条件、実画面、カード不要、導入企業を一画面に集めています。一方、文章量は多く、流入意図によっては短縮余地があります。

自社LPでは合計点より、0点の項目から直してください。とくに「流入との一致」「主な行動」「根拠」の0点は、色や余白を調整する前に解消します。採点日、画面幅、流入元、変更内容を残せば、感想ではなく改善ログとして引き継げます。

LP公開前に何を確認すればよいですか?

次の20項目を、制作者以外の1人にも確認してもらいます。

設計・原稿

  • 主CTAは1種類に絞られている
  • 読者と流入元を1文で説明できる
  • 広告・メールの約束とH1が一致している
  • ファーストビューで対象者と得られるものが分かる
  • 機能を導入後の変化へ翻訳している
  • 主張を確認できる事例・画面・条件がある
  • 根拠のないNo.1、効果保証、偽の限定表現がない
  • 料金・契約・対象外など判断に必要な条件を隠していない
  • CTAの近くにクリック後の流れがある
  • FAQが営業・問い合わせで実際に出る不安へ答えている

表示・操作

  • iPhone相当とAndroid相当の幅で読める
  • CTA、電話、メールなどのリンクが正しく動く
  • 入力エラーの理由と直し方が分かる
  • 戻る操作をしても入力内容が不自然に消えない
  • 画像がぼやけず、不要に重くない
  • 利用規約・プライバシーポリシーへ移動できる

計測

  • UTMなど流入元を識別できる
  • CTAクリックとフォーム開始を区別できる
  • 送信成功だけをコンバージョンにしている
  • テスト送信を除外または記録している

ランディングページについてよくある質問

LPとホームページは何が違いますか?

LPは1つの流入と行動に集中させるページ、ホームページは複数の訪問目的に案内するページです。LPでは不要な導線を減らしますが、法的に必要な情報や、判断に必要な運営者情報まで隠すべきではありません。

LPは無料で自作できますか?

既存CMS、ノーコードツール、静的HTMLなどで自作できます。ただし、無料かどうかより、独自ドメイン、計測タグ、フォーム、スマホ表示、公開後の修正を扱えるかで選んでください。すでに使える社内ツールがあるなら、新しいツールを増やさない方が運用しやすい場合があります。

LPの文章量はどのくらいが適切ですか?

決まった文字数はありません。低価格・低リスクのオファーは短く、高価格・長期契約・説明が難しい商材は長くなる傾向があります。「読者が申し込む前に持つ重要な疑問へ答えたか」で決めます。

LPにナビゲーションメニューは必要ですか?

広告専用LPでは、主目的と無関係なナビゲーションを減らすのが基本です。ただし、運営者情報、プライバシーポリシー、利用条件など、信頼と法令対応に必要なリンクはフッターなどに残します。

CVRの平均は何%ですか?

業界、価格、流入元、コンバージョンの重さで大きく変わるため、万能な平均値はありません。自社の広告、指名検索、メールなどを分け、同じ条件での過去値を基準にしてください。

PASONAの法則は必ず使うべきですか?

必須ではありません。問題認識の低い読者には問題提起から入る構成が有効ですが、指名検索や比較の最終段階では、商品、料金、違いを先に見せる方が自然です。フレームワークより読者の疑問の順番を優先します。

まず何から着手すればよいですか?

デザインではなく、この記事の設計シートを埋めてください。主CTAと読者が決まったら、顧客の言葉、商品の事実、信頼の根拠、取引条件、不安への回答を集めます。その材料だけでワイヤーフレームを作れば、原稿の迷いが減ります。

今日中に進めるなら何をすればよいですか?

最初の60分で、設計シートを埋め、顧客の言葉を10個集め、7ブロックの構成へ並べてください。

見た目を整えるのは、その後です。LPは一度で完成させる制作物ではなく、顧客の反応から仮説を確かめるためのページです。公開前から改善ログを作り、「何を、なぜ変え、どう判定したか」を残すと、担当者がひとりでも学びを積み上げられます。

社内だけで目的設計や計測まで進めるのが難しい場合は、当サイト運営会社でもLP制作・改善の相談を受け付けています。これは運営会社のサービス案内です。必要な場合のみお問い合わせをご利用ください。

執筆: マーケター.jp編集部(運営: 株式会社丸の内インベストメントグループ)。本記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の判断は各専門機関の情報をご確認ください。