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LLMO対策の進め方|マーケターが自社サイトで今週やる7ステップ【2026年】

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LLMO対策は、「現状把握 → 技術基盤 → コンテンツ → 計測 → 月次運用」の順で進めれば、外部ベンダーに任せなくても自社で回せます。必要なのは特別な予算ではなく、観測と改修のサイクルを作ることです。本記事では、事業会社のマーケターが今週から着手できる形で、進め方を7ステップに分解します。LLMOという用語自体の意味やSEOとの違いはLLMOとは — AI検索時代の最適化の基礎で解説しているので、初めての方はそちらから読んでください。

LLMO対策の全体像は?【7ステップ】

最初に全体像です。ポイントは、施策より先に「観測できる状態」を作ることです。

ステップやることフェーズ
1定点観測用の質問セットを10問作る現状把握
2主要AIサービスで質問し、結果を記録する現状把握
3自社サイトを9項目で診断する現状把握
4robots.txt・llms.txt・構造化データを点検する技術基盤
5主要ページを「質問と回答」の形に直すコンテンツ
6GA4でAI経由の流入を確認できる状態にする計測
7月次の観測・改修サイクルに落とす運用

ステップ1〜3は今週中に終わる分量です。4以降は、3までの記録を根拠に優先順位を付けて進めます。順番を入れ替えて施策から始めると、「何が変わったのか」を後から判定できなくなります。

現状把握はどう進めますか?(ステップ1〜3)

先に「ビフォー」を記録します。ここを飛ばすと、数カ月後に効果を説明できません。

ステップ1: 定点観測用の質問セットを10問作る

顧客がAIに聞きそうな質問を10問書き出し、以後は文言を変えずに使い回します。構成の目安は次のとおりです。

  • 指名系を2問:「(自社名)はどんな会社?」「(自社サービス名)の評判は?」
  • 比較・推薦系を4問:「〇〇のおすすめは?」「〇〇と△△の違いは?」
  • 課題系を4問: 顧客の悩み言葉で「〇〇を解決するには?」

質問セットは営業やカスタマーサポートに見せると精度が上がります。実際に顧客から受けている質問のほうが、マーケターが机上で考えた質問より観測する価値が高いためです。

ステップ2: 主要AIサービスで質問し、結果を記録する

10問をChatGPT・Gemini・Perplexity・Copilotなど複数のAIサービスに投げ、結果をスプレッドシートに記録します。列は次の7つで足ります。

記録する内容
日付観測した日
サービスChatGPT / Gemini / Perplexity など
質問投げた質問文(固定)
自社の登場有無登場 / 言及のみ / なし の3段階
自社の説明内容回答内の説明を要約して転記
登場した競合社名・サービス名を列挙
引用された情報源URL回答に添えられたリンク先

このうち後で最も効くのが「引用された情報源URL」です。自社が出ない質問でどのサイトが引用されているかは、そのまま改修すべきコンテンツの型を教えてくれます。

AIの回答は同じ質問でも毎回変わるため、1回の結果に一喜一憂しないでください。この記録は月次で積み重ねて傾向を見るためのもので、初回の所要は10問×4サービスで2時間程度です。

ステップ3: 自社サイトを9項目で診断する

サイト側が「AIに引用されやすい状態」かどうかは、LLMOチェッカー(無料)にURLを入れると9項目で診断できます。ステップ2が「AI側から見た現状」、この診断が「サイト側の現状」で、両方そろって現状把握が完了します。診断結果はスクリーンショットで残しておくと、改修後の比較に使えます。

技術基盤は何を点検しますか?(ステップ4)

AIがサイトを読める状態になっているかを、3点だけ確認します。ここは「あるべきものが揃っているか」のチェックであり、凝る場所ではありません。

  • robots.txt: AI関連のクローラーを意図せずブロックしていないかを確認します。過去にコピー対策などで一括拒否の記述を入れたサイトは要注意です
  • llms.txt: AI向けにサイト構成を整理して示すテキストファイルです。対応状況はAI各社でまちまちですが、設置コストは低いため、主要ページの一覧を用意しておく判断が一般的です
  • 構造化データ: 組織情報(Organization)とFAQの2つを優先します。運営者が誰かを機械可読にすることが目的です

いずれも「何を置くか」を決めるのはマーケター、実装はエンジニアやCMSの設定で対応する分担が現実的です。ステップ3の診断で不足が出た項目から着手してください。

コンテンツはどう直しますか?(ステップ5)

新規の量産より先に、既存の主要ページを「質問に直接答える形」へ直します。

優先するのは、ステップ2で観測した質問に対応するページです。直し方は3点に絞ります。

  1. 見出しを質問形式にし、直下の1〜2文で結論を書く
  2. 運営者・サービス内容・料金・対応範囲など、事実を曖昧さなく明記する
  3. 自社しか出せない一次情報(自社データ・事例・検証結果)を最低1つ入れる

たとえば「サービス紹介」という見出しは「(サービス名)は何ができるサービスですか?」に変え、直下に「〇〇を△△する法人向けサービスです。料金は月額□□円からです」と答えを置きます。AIは質問と回答の対応関係を抽出しやすいため、この形への変換だけでも引用のされやすさに関わります。

この書き方は従来のSEO記事の作法と地続きです。構成テンプレートやAIとの分担を含めた書き方の詳細はSEO記事の書き方を参照してください。既存記事をこの型に直すだけで、SEOとLLMOの両方に効く改修になります。

効果はどう計測しますか?(ステップ6)

計測は「AIへの登場記録(ステップ2)」と「GA4のAI経由流入」の2本立てです。

2026年時点のGA4では、ChatGPTやPerplexityなどからの流入が「AI Assistant」チャネルに自動分類されるため、追加の設定なしで確認を始められます。確認手順、探索レポートでの深掘り、計測の限界まではGA4でAI経由の流入を分析する方法に詳しくまとめています。

注意点は、流入数がLLMOの成果の一部しか映さないことです。AIの回答内で自社が紹介されても、クリックされなければGA4には残りません。だからこそ、ステップ2の定点観測が計測の主軸になります。

月次運用はどう回しますか?(ステップ7)

月に1回、同じ質問セット・同じ手順で観測を繰り返し、差分から次の改修を決めます。所要は月2〜3時間が目安です。

  1. 定点観測10問を再実行し、スプレッドシートに追記する
  2. 前月との差分を見る(登場回数・説明の正確さ・引用された情報源の変化)
  3. GA4のAI経由流入を確認する
  4. 改修した主要ページをLLMOチェッカーで再診断し、スコアの変化を記録する
  5. 翌月の改修対象を1〜3件決める

月次レポートに「AI回答での登場状況」を1枚足すと、社内への説明もしやすくなります。LLMOは短期で白黒が付く施策ではないため、やめない仕組みを先に作ることが、施策の中身と同じくらい重要です。

進め方でよくある失敗は?

内製でつまずくパターンは、ほぼ次の4つに集約されます。

  • 観測せずに施策から始める: llms.txtの設置や構造化データの実装を先にやると、数カ月後に「で、何が変わったのか」に答えられません。ビフォーの記録が先です
  • 技術基盤の整備で満足する: ステップ4は土台であって施策の本体ではありません。AIが引用するのはコンテンツの中身であり、時間配分はステップ5以降に厚く割きます
  • 観測のたびに質問を変える: 質問文を毎回工夫すると、変化が施策のせいか質問のせいか分からなくなります。質問セットは固定し、追加したい質問は別枠で足します
  • 1回やって放置する: AIの回答は変わり続けます。単発の診断より、月2〜3時間の定点運用を続けるほうが確実に価値があります

逆に言えば、「記録を先に作り、質問を固定し、月次でやめない」の3点さえ守れば、進め方として大きく外すことはありません。

よくある質問

効果が出るまでどれくらいかかりますか?

一概には言えません。AIの回答は学習データと参照する検索結果に依存し、施策から反映までの経路が見えにくいためです。だからこそ本記事の手順では、効果を事後に説明できるよう、施策前の記録(ステップ1〜3)を必須にしています。

専任担当や外部ベンダーは必要ですか?

初期は不要です。本記事の7ステップは、既存のSEO・コンテンツ担当が月数時間の運用で回せる設計です。外部に依頼する場合も、ステップ1〜3の記録を自社で持っておくと、提案の妥当性を自分で判定できます。

SEOとLLMOはどちらを優先すべきですか?

対立させる必要はありません。AI検索の多くは検索エンジンの情報を参照しており、検索で評価されないサイトはAIにも引用されにくい構造です。ステップ5のように「両方に効く改修」から着手すれば、優先順位の議論自体が不要になります。

競合がまだやっていない場合、待つべきですか?

現状把握だけは先に始めることを推奨します。コストがほぼゼロである一方、観測記録は後から遡って作れないためです。施策を本格化するかどうかは、観測データを見てから判断できます。

編集・運営: 株式会社丸の内インベストメントグループ。本記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の判断は各専門機関の情報をご確認ください。