DSP広告出稿時にかかる費用と各社DSPの違い
DSP広告は難しいイメージを持たれていると思いますが、仕組みを知ってしまえば難しい事はなく、自動化など便利な機能もたくさんあります。
目次
1.DSP広告とは?
DSP広告とは、DSPとSSPというツールを用いて配信されるディスプレイ型の広告になります。
DSPとは、ユーザーに最適化した広告を配信する為のツールであり、SSPとは、広告枠販売側(メディア側)の効果を最大化する為のツールになります。
この2つのツールを使って、RTBという取引システムを介して広告出稿されます。
2.DSP広告の課金方式
DSP広告の課金方式には、CPC課金とCPM課金がありますが、現在はCPM課金が主流になっています。
※CPC課金=クリック課金。CPM課金=インプレッション課金(1,000回表示の課金)
CPM課金が主流になっている理由は大きく2つあります。
- ブランディングやイベント告知で使用するケースが多い
- クリック率が改善されている
ブランディングやイベント告知で使用するケースが多い
DSP広告は、認知度拡大(ブランディング)や、イベント告知(バナーで完結)、リピーター促進などに効果を発揮します。
CPM課金は、インプレッション数が最大になるように配信されるので、こうした目的で使用するのに最適な配信方式と言えます。
クリック率が改善されている
ターゲティングの進化等によって、ディスプレイ広告のクリック率は改善しています。
それにより、CPC課金で配信した時よりも安いコストで多くのクリックを集められるケースが増え、CPM課金が主流になってきました。
実際の課金イメージ
最後に、実際にCPC課金とCPM課金で比較して、どちらの方がクリック単価がお得かを事例をもとにご紹介していきます。
基本的に、クリック率が低ければCPC課金、クリック率が高ければCPM課金の方がお得になります。
ちなみ、DSP広告のCPMの相場は100~500円前後と言われています(商材やDSPのサービスによって大きく異なります)。
クリック率が高い(1.0%)場合
CPM:200円
CPC:40円
1,000インプレッション当たりのクリック数
1,000(imp)×1%(CTR)=10クリック
1,000インプレッション当たりのCPCコストは、
200(円)÷10(クリック)=20円
この例では、クリック率も高いので、CPM課金の方がコストが安くすることが分かります。
クリック率が低い(0.1%)場合
CPM:200円
CPC:40円
1,000インプレッション当たりのクリック数は
1,000(imp)×0.1%(CTR)=1クリック
1,000インプレッション当たりのCPCコストは、
200(円)÷1(クリック)=200円
この場合はCPCの方がコストは安くなる事が分かります。
ちなみに、ディスプレイ広告のクリック率は平均0.5%程と言われています。
今後、アドネットワークの進化(ターゲティング精度、DMP活用)により、CTRが上がっていく可能性が高いです。
3.各DSP会社の広告費
DSP広告を提供している会社(サービス)は非常に多いです。
今回はその中から6つのDSP広告を抜粋し、その費用とサービスをまとめてみました。
DSPの機能や課金形態も会社によって違うので、利用する時は自社が何故DSPを利用するのかという目的意識を持って(海外配信したい場合はDBM等)、利用会社を決めていく事をおすすめします。
4.GDN、YDN、DSP広告の比較
GDN,YDN,DSP広告どれも、広義の意味では同じディスプレイ広告です。
では、3つの広告媒体でどのような違いがあるのかを、ご説明していきます。
GDN,YDN,DSP広告の違い
GDNとYDNはアドネットワークと呼ばれる広告配信ネットワークの事です。
アドネットワークとは、複数の広告媒体(WEBサイト、SNS等)をまとめ、広告配信を行うネットワークの事です。
DSPは、複数のアドネットワークへの配信を一元管理して行う事が出来るツールの事です。
アドネットワークとDSPの比較
簡単にではありますが、アドネットワークとDSPの違いについてまとめましたので、参考にしてみてください。
GDN,YDNをアドネットワークとした時、DSP広告ではどうしても劣ってしまいます。
ですので、DSP広告を使用する場合は、「アドネットワークでは掲載出来ない広告面」に広告を掲載するというのが、主な目的になります。
また、DSP広告はアトリビューションの分析に優れています。
データを一元管理するツール(3PAS)により、直接CV以外の、関節CVの測定も可能になります。
5.まとめ
DSP広告はディスプレイ広告の一種であり、決して難しいものではありません。
広告費もものすごく高いわけではなく、どんどん出稿しやすい環境が整ってきています。
この機会に、ぜひ試してみてはいかがでしょうか。
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