最適なDSPを選ぶ上で担当者が見るべき3つのポイント

DSP広告

DSP広告はYDNやGDNではリーチ出来ないユーザーにアプローチできるディスプレイ型の広告として、登場以来注目を集め続けています。

ただ、DSP広告を提供しているサービスは多岐にわたり、どのサービスを利用すればよいのかいまいち分からないかと思います。

そこで今回は、

  • 料金
  • デバイス
  • ターゲット

という3つの視点で、DSP広告の選び方についてご紹介していきます。

0.そもそもDSPとは?

DSPと聞くと、何やら難しそうなシステムをイメージする人は、とても多いです。

実際、DSPとはそもそも何のことか明確に説明出来る人はWEB担当者の中でも多くはないのはないでしょうか?

DSPとは広告を出したい依頼主の為に用意されたプラットオームと呼ばれるツールみたいなもので、「Demand Side Platform」(デマンドサイドプラットフォーム)の略になります。

デマンドとは「需要、要求」という意味で、広告主の要望に最適化出来る仕組みとなっており、下記の図のような仕組みになっています。

DSPとは

DSPと近い言葉でアドネットワークアドエクスチェンジSSP(Supply-Side Platform)などがあります。こちらも知っていると区別がつきやすいので簡単にご紹介しておきます。

アドネットワークとは

広告枠をいっぱい持っているWebサイトを集めて、文字通り広告のネットワークを形成して、多数のWebサイト上で広告配信する手法です。

DSPとの違いは、アドネットワークは「複数サイトをネットワーク化したプラットフォーム」で、DSPは「複数のアドネットワークを一元管理で配信出来るツール」となります。

アドネットワークとは

SSPとは

サプライ サイド プラットフォームの略で、サイト運営側の広告枠販売や広告収益最大化を支援するツールになります。

DSPやアドネットワークなどの広告主の中で一番収益性が高いものを自動で選択して配信することが出来ますが、SSPによって得意不得意分野があるので、必ず最適な結果になるというわけではありません(今後はより精度が上がっていくはずです)。

それでは、具体的な内容を掘り下げてみましょう。

1.DSPの課金方法

DSPの課金方法には、CPC課金と呼ばれるユーザーがクリック毎に単価を支払うものと、インプレッション課金と呼ばれる広告を表示回数ごとに支払う種類に分かれています。

また、少し特殊ですが、スマートフォンなどのアプリの利用促進を目的としたインストール課金などもあります。

インプレッション課金はCPM課金と呼ばれ、基本的に広告が1,000回表示されるごとに課金される仕組みになっています。CPMは「Cost Per Mille」の略で、Mille(Thousand)は英語で1,000を意味します。

DSP毎に課金方法は変わるので、事前に目的に合わせた配信を行う為にチェックが必要でしょう。

DSPの課金方法

ここでの「ブランディング」については、宣伝という言葉の方がイメージしやすいかもしれません。

宣伝とは「企業が商品やサービスについて、認知を拡大させる」ことが目的になります。

~入札方式はRTB~

入札方式はRTB(Real Time Bidding)と呼ばれる、広告の表示がされる度に広告主側で広告枠に対し競争入札を行う仕組みのことになります。

2.デバイス別DSP

もし自社商品やサービスが、配信先によって成果が変わるという実績や仮定があるのであれば、配信先の検討が必要となります。

配信端末を大きく分けると、パソコンスマートフォンの2種類で分けることが出来ます。

今回は、モバイルに強いDSPとパソコンに強いDSPをご紹介します。

モバイルに強いDSP

  • Bypass
    スマートフォン特価型を売り
  • Red
    Lineの在庫など豊富な配信先

パソコンに強いDSP

  • Logicad
    ソネットメディアワークス運営のDSP

3.ターゲット別DSP

DSPの中では、様々なターゲットに向けた配信設定が出来ます。

IPアドレス(ユーザー住所みたいなもの)から追っていく配信や、ユーザーの行動解析からデータベース化したりなど様々です。

今回は、特徴的なDSPを2つご紹介します。

  • AdMatrix
    IPアドレスから上場企業などを様々なターゲティング可能
  • X-lift
    記事が必要でない場合無料で作成。女性向け商材に強い

DSP広告の注意点

良いことやメリットだらけに見えるDSPにも注意点やデメリットがあります。

ここからは、簡単に活用方法の注意点をご紹介していきます。

①データの活用が不明瞭

データの活用方法や、掲載先ページの選別方法の詳細を確認することは出来ません。

レポートを確認する事は出来ますが、それでは不十分なケースも少なくありません。

ですので、運用を行う上でPDCAを回して行くのであれば、広告代理店などのディレクターがいるところにお任せた方が無難です。

②配信先は非公開

どこのサイトにどのくらい配信されたかは不明で、基本的には媒体と契約している大手サイト名などで判断が必要となってしまいます。

その為、複数のDSPを使う場合などはターゲット先やリターゲティング先などをちゃんとチェックしないと重複してしまう可能性があります。

4.まとめ

DSP広告は配信を自動で最適化してくれる分、出来る事が少ないという一面もあります。

DSP広告を使用すると他の運用型広告に比べ時間が作れるはずです。

その時間を使って、販売戦略やサイト改善・商品改善、他の運用型広告の運用強化などに取り組むかどうかで、広告の成果は大きく変わってきます。

DSP広告で配信を自動化する際は、余った時間で普段出来ない事をするという意識が大事になってきます。

そのことを念頭に置いたうえでDSPの活用法を見極め、配信の最適化を図ってみてください。

DSP広告の仕組みを徹底解説
DSP広告の種類と選び方を基礎から解説
DSP広告出稿時にかかる費用と各社DSPの違い
DSPを導入する前に知っておきたいデメリット