YDNのインタレストマッチの概要と上手な活用方法
インタレストマッチとは、Yahoo!ディスプレイアドネットワーク(YDN)の広告掲載方式の1つです。
その他の広告掲載方式としてターゲティング、インフィード広告と様々ありますが、今回はインタレストマッチについてご紹介します。
ユーザーのターゲティング方法としても、サーチターゲティングやプレースメントターゲティングとは一風変わった特徴があり、上手く活用が出来れば有効な配信手法になりますので、この機会に是非覚えてみて下さい。
目次
1.インタレストマッチの仕組み
インタレストマッチの仕組みは、ユーザーの興味関心に対して関連性がある時に広告が表示される「興味関心連動型」となっています。
閲覧中のページや過去の閲覧履歴、検索キーワードを元にYDNが総合的に判断を行い、広告主が登録した広告テキストに含まれるキーワードに対して、関連性の高い広告を表示してくれます。
サイトリターゲティングと比べ、倍の顧客獲得が出来ており、1件当たりの顧客獲得コストも2,000円程度で抑える事が出来ています。
インフィードと比較し、顧客獲得単価を安くする事が出来ています。
2.インタレストマッチとインタレストカテゴリーの違い
インタレストマッチとインタレストカテゴリーはどちらも興味関心という視点から、人をターゲットとしていますが、配信対象、カテゴリー数、掛け合わせ出来るターゲティングに違いがあります。
インタレストマッチとインタレストカテゴリーの比較
この様にターゲティングを掛け合わせる事も出来ますが、絞り込みすぎると表示出来る機会が少なくなり、広告が配信されなくなる点に注意が必要です。
絞り込みを行う場合は、絞り込まないキャンペーンも同時に作成して、それぞれの効果を比較するといいでしょう。
3.効果的なインタレストマッチの設定方法
ディスプレイネットワークの設定では、基本的にキャンペーンは「パソコンとタブレット」「スマートフォン」で切り分けた方が成果を見やすいです。
PT=パソコン、タブレット
S=スマートフォン の略
(タブレットも分けて3つキャンペーンを作成しても良いですが、キャンペーン数が増えるというのと、タブレットの配信数の少なさを加味すれば、ここはパソコンと一緒でも良いと判断します)
そして、広告グループ名にどのキーワードを入れているか?を見やすくする為に、「広告グループ名=広告文のキーワード」にします。
- 「脱毛」という広告グループには「脱毛」のキーワードを含んだ広告文
- 「脱毛サロン」という広告グループには「脱毛サロン」のキーワードを含んだ広告文
- 「永久脱毛」という広告グループには「永久脱毛」のキーワードを含んだ広告文
というように広告グループ名で細かく分けて見る事が可能です。
※これらの広告文を1グループにまとめてしまうと後々成果を細かく見る際に、面倒な手間を避ける為です
しかし、「細かく分ける」とは言いましたが、性別や年齢まで分ける事は少し考えものです。
例えば、年齢と性別までもそれぞれ分けるとなると
10代 女性 「脱毛」
10代 性別不明 「脱毛」
20代 女性 「脱毛」
20代 性別不明 「脱毛」
30代 女性 「脱毛」
30代 性別不明 「脱毛」
・
・
というように「脱毛」のひとつの広告文テーマでも組み合わせの数が非常に大きくなる為、
10代〜50代+不明、女性+不明 「脱毛」
10代〜50代+不明、女性+不明 「永久脱毛」
というような設定で、始めは良いです。
その後、広告出稿してからレポートなどを見て、あまりにも「性別不明」のユーザーが足を引っ張っていると判断したら「不明」を除外すれば良いという事になります。
細かく作る事は大事ですが、工数が掛かり過ぎて効率が悪くなる事は避けたいので、はじめはデバイスとキーワードを区別出来る程度で構成していきましょう。
4.インタレストマッチの広告文作成
広告文の作り方として、キーワードを入れなければ配信先を明確にする事が出来ない為、様々なキーワードを広告文ごとによって作る必要があります。
例えば、ゴルフ用品の通販サイトの場合、キーワードをゴルフ用品のみとするのではなく、ゴルフウェアと商品を明確に指定してあげる事で、効果的にユーザーに訴求出来ます。
この様に「ゴルフ用品」「ゴルフウェア」とキーワード毎に、広告文を作成していきます。
さらには、インタレストカテゴリーには無いようなカテゴリーにアプローチしたい時に、
という具合に「石川遼選手」をキーワードとして、ユーザーへアプローチする事も可能です。
※あまり遠すぎると審査で落とされる事もあります
ちなみに「キーワードはどこのモノを読み取っているのか?」という部分ですが、ここは正直弊社でも明確には分かりません。
弊社も正規代理店の為、Yahoo!の担当者が付いていますが、配信ロジックが公表される事はありません。
現時点ではYahooの回答である
「タイトルと説明文どちらのキーワードも見ている」
「広告のクリック率も関連している」
に沿って、可能であれば「タイトルと説明行に同じキーワードを含める」という事を推奨しております。
どちらにもキーワードを入れる事が難しい場合や、表示回数が伸び悩んだら、説明行のみにキーワードを設置し、タイトルはクリック率を重視した表現に変える、などいくつかのパターンでテストを行い、PDCAサイクルを回しつつ、トライ&エラーで改善していく事が重要です。
5.まとめ
インタレストマッチは配信の仕組みから、なかなか実用されている方は少ないですが、インタレストマッチを活用する事で、今までリーチ出来なかった新規ユーザーに接触できる可能性は非常に高いです。
是非実践してみて下さいね。