YDN(Yahoo!ディスプレイアドネットワーク)において、自分で設定していない画像は表示されている広告を見たことがありますでしょうか?
実はその機能、「画像自動付与機能」と呼ばれています。
普段はデフォルトで設定されているので、あまり意識をしないでこの機能を使っている方も少なくありません。
今回は、YDNの画像自動付与機能について、設定方法やメリット・デメリットをご紹介します。
目次
1.YDN(Yahoo!ディスプレイアドネットワーク)の画像自動付与機能とは
画像自動付与機能とは、テキスト広告を設定した際に、Yahoo!が自動的に関連画像を付与して広告を配信する機能のことを言います。
画像付与機能ではテキスト広告の内容を読み取り、掲載面に合わせて最適な画像が選定され、1つのテキスト広告のデザインが掲載面ごとに最適化されますので、広告効果の向上が期待出来ます。
表示される画像に関してはYDNアカウントに入稿している画像から選ばれるのではなく、Yahoo! JAPANが素材会社から購入した画像から選ばれます。
注意点として自分で画像を指定したり、表示させる画像を追加したりすることは出来ません。
2.YDNの画像自動付与機能のメリット・デメリット
YDNの画像自動付与機能には下記のようなメリット、デメリットがあります。
メリット | デメリット |
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メリット
- 画像を作成しなくても、画像付きの広告を配信することが出来る
- CTR、CVRの改善が期待出来る
画像を制作、設定する手間が省けるので、労力をかけずに画像付きの広告を配信することが出来ます。
また、画像を付与することで、ユーザーの目を惹きやすく、クリック率の改善が期待出来ます。
デメリット
- 画像が自分で選択出来ない
- 実際にどんな画像が配信されているか、管理画面上で確認することが出来ない
テキスト広告の内容を読み取り、画像が選定されるので、商品とかけ離れた画像が表示されることはありませんが、自身のイメージと違う画像が表示されてしまうこともあります。
また、どんな画像で実際に表示されるか事前に確認することも、画像ごとの効果を検証することも出来ません。
意図しない画像が広告配信されることで、ブランディングに影響は出る可能性も考えられるため、ブランドイメージを大事にしている広告主様には向かない機能となります。
3.YDNの画像自動付与機能の設定方法
YDNの画像自動付与機能は、広告グループ単位で設定が出来ます。
広告掲載方式が「ターゲティング」または「インタレストマッチ」のキャンペーン内の広告グループで設定が出来、配下のテキスト広告に対して、機能が適用されます。
デフォルトでは画像自動付与機能は「設定する」になっています。
広告グループ作成時に赤枠の【画像自動付与】を「設定する」にすると機能が適用され、テキスト広告に対して、関連する画像を自動で付与して配信されます。
ただし、注意点としては、全てのテキスト広告に対して画像が付与される訳ではないというところです。
「設定しない」にすると、テキストのみの形式で配信されます。
また、既に配信中の広告グループに対しても、設定を変更することも可能です。
広告グループタブで、表示項目「画像自動付与」にカーソルを合わせると、「設定する」「設定しない」の項目が表示されるので、こちらで変更することが出来ます。
4.GDN(Googleディスプレイネットワーク)の画像自動付与機能
GDN(Googleディスプレイネットワーク)にも同様に画像自動付与機能があります。
概要やメリットはYDNの画像自動付与機能と同様ですが、YDNと異なる点が1つあります。
YDNでは、前述のとおり、管理画面上で設定を変更することが出来ますが、GDNでは、管理画面上で設定の変更をすることが出来ません。
デフォルトでは、YDN同様に「設定する」になっており、機能を停止するためには、フォームから機能を無効にする申請を送る必要があります。
申請が承認され、実際に画像自動付与機能が停止されるまでに、通常1週間程度のタイムラグがあります。
GDNの画像自動付与機能については、詳しくは下記の記事を読んでみてください。
「GDNの「画像付与機能」って何?その概要とメリット・デメリットとは」
5.まとめ
いかがでしたでしょうか。
広告効果向上のための機能であり、労力をかけることなく、クリック率やコンバージョン率の改善が期待出来ますので、基本的には、「設定する」で問題ないかと思います。
ただ、ブランディングに影響が出る可能性もあるので、広告を配信する商材やサービスによって、機能を活用するかを考えていきましょう。
これまで知らずに、「画像自動付与機能」を使っていた方もいるかと思いますので、これを機に設定を見直してみてください。