絶対使うべきGoogle AdWordsの拡張CPCの概要と便利な使い方
リスティング広告を出稿する上で「入札戦略」は、広告のコストパフォーマンスに直接影響するため、とても重要な項目のひとつです。
ただ、「入札戦略」といっても、いったいどうしたらいいのか分からない方も少なくないです。
そこで今回は、そんな入札戦略の設定で注目すべき「拡張CPC(拡張クリック単価)」というオプションに焦点を当て、その概要や使い方などをご紹介したいと思います。
目次
1.Google AdWordsの拡張CPCとは
Google AdWordsの「拡張CPC」とは、リスティング広告出稿時の「入札戦略」で選べるオプションのひとつです。
拡張CPCは自動入札機能の一種で、高いコンバージョン率が見込めるオークションではクリック単価を高く、そしてコンバージョンがあまり見込めないオークションではクリック単価を低く、自動的に変更して調整してくれます。
つまり、過去のデータから推定のコンバージョン率を計算し、それを元に入札クリック単価をフレキシブルに自動調整してくれるのが、グーグルアドワーズの拡張CPCなのです。
2.Google AdWordsの拡張CPCはどんな時に利用する?
拡張CPCを有効にすることで、よりコンバージョンが見込めるオークションに効率的に予算を注ぎ込むことが出来、逆に成果が見込めないオークションで無駄にお金をかけてしまうことを回避出来ます。
つまり主にコストパフォーマンスの面から見て、拡張CPCには大きなメリットがあり、あえて使わない理由はそれほどなく、基本的には「Google AdWordsの拡張CPCはオンにしておく」という認識でいて問題ないでしょう。
ただし、後程詳しく説明しますが、コンバージョンが少ないキャンペーンで拡張CPCを使用すると、自動調整の際に参考にするデータが足りない為、入札単価を引き下げられてしまう可能性があります。
ですので、特に広告費を出来る限り効率的に消化したい場合や、広告のパフォーマンスが停滞しているような場合には、拡張CPCを積極的に活用してみるのがおすすめです。
3.Google AdWordsの拡張CPCの設定方法
拡張CPCを設定する為に、下記の6ステップの手順を踏んでいきます。
- Google AdWordsの管理画面にログインして、メニューの「キャンペーン」をクリック
- 設定したいキャンペーンの名前を選択する
- メニューで「設定」をクリック
- 「単価設定」を選択し、さらに「入札戦略を変更」をクリック
- プルダウンのメニューで「個別のクリック単価」をクリックして、「拡張CPC」を選択
- 保存ボタンをクリック
1.Google AdWordsの管理画面にログインして、メニューの「キャンペーン」をクリック
まずはGoogle AdWordsにログインして、「キャンペーン」をクリックします。
2.設定したキャンペーンの名前を選択する
拡張CPCを設定したいキャンペーン名をクリックします。
3.メニューで「設定」をクリック
左側のメニューより、「設定」をクリックします。
4.「単価設定」を選択し、さらに「入札戦略を変更」をクリック
設定を選択すると、いくつかの項目が出てきますが、その中から「単価設定」を選択、その中の「入札戦略を変更」をクリックします。
5.プルダウンのメニューで「個別のクリック単価」をクリックして、「拡張CPC」を選択
入札戦略を変更をクリックして出てくる「個別のクリック単価」を押すとプルダウンメニューが出てきますので、その中の「拡張CPC」を選びます。
6.保存ボタンをクリック
最後に「保存」ボタンをクリックして、終了です。
以上が、Google AdWordsの拡張CPCを設定する手順です。
なお拡張CPCを使うには、事前にコンバージョントラッキングが設定されている必要があります。
もしコンバージョントラッキングが有効になっていないのであれば、まずはそちらを設定しましょう。
4.Google AdWordsの拡張CPCを使わない方が良いケース
Google AdWordsの拡張CPCを使わない方が良いケースとしては下記の2パターンがあります。
- コンバージョン数が少ない/キャンペーンを開始したばかり
- CPAをある程度無視してでも上位表示させたい場合
基本的にあらゆる場面や状況で効果的なGoogle AdWordsの拡張CPCですが、いくつか使わない方が良い(あるいは使ってもあまり効果がない)ケースもあります。
コンバージョン数が少ない/キャンペーンを開始したばかり
Google AdWordsの拡張CPCの自動単価調整は、そのキャンペーンの過去のコンバージョンデータを元にしています。
ですから、コンバージョンがそれほどないキャンペーンや、新規で開始したばかりのキャンペーンでは、あまり本来の効果を発揮してくれません。
それどころか、参照するコンバージョンのサンプルデータが少ないゆえに、的外れな自動調整がなされて、逆効果になってしまうこともあります。
コンバージョンが少ないキャンペーンでは、ある程度コンバージョンのデータがたまるまで、拡張CPCはオフにしておいた方が良いかもしれません。
CPAをある程度無視してでも上位表示させたい場合
アドワーズ上に表示される数字のみでは判断出来ないような理由で戦略を変える場合、拡張CPCを使わない方が得策です。
時には、「CPAをある程度無視してでも、このキーワードでは絶対に上位表示させたい」ということもあるでしょう。
しかし拡張CPCでは、そうしたニーズに対する個別の設定が出来ません。
その為、戦略上、パフォーマンスの数字以外の要素を考慮しなければならない場合は、拡張CPCをオフにしておきましょう。
5.まとめ
いかがでしたでしょうか。
Google AdWordsの拡張CPCは、自動で入札クリック単価を最適化/調整してくれる、非常にお手軽で便利な機能です。
コンバージョンがある程度発生しているキャンペーンであれば、基本的にパフォーマンス改善に寄与してくれることが多いでしょう。
ぜひこれを機に、皆さんもGoogle AdWordsで拡張CPCの設定を試してみてください!