Webマーケティングの資格にはどんなものがあるのか?勉強したい時に役立つ資格を紹介

Webマーケティングの仕事をする時、特に資格などは必要ありません。

しかしこのように誰もがチャレンジできる反面、Webマーケティングには、
・その人の知識レベルがわかりにくい
・勉強したくても何から勉強したらいいかわからない
という問題もあります。

そこで今回は、比較的メジャーなWebマーケティング関連の資格を紹介します。
Webマーケティング職に転職を希望する時にこれらを取得していると、基本的な知識があることの証明になります。
また、Webマーケティングについて勉強したいと思った時には、知識が体系だててまとめられている教材やプログラムは役立つでしょう。

目次

「資格不要」のWebマーケティング業界で資格を取得する意味とは

Webマーケティング基礎知識を証明できる

どの業界でもそうですが、それぞれの業界に専門用語や専門的な考え方があります。

経験者であれば業務を通して自然に身についているものと考えられますが、経験期間によってはどれくらいのレベルなのか判断が難しいこともあります。

また未経験から就職や転職をする場合、会社は用語などの基礎から教育する必要があります。

そんな時関連資格を取得していると、採用する側も「基本的な知識がある」ということが客観的に判断できます。能力や教育の面で、会社側のリスクを減らすことができるのです。

仕事に対する誠実さや努力も証明できる

もし経験者でないあなたがWebマーケティング関連の仕事に応募したとします。
選考時に資格を取得していれば、自分の希望する仕事のためにきちんと準備が出来る人だという評価になりますし、また志望の本気度を証明することにもなるでしょう。

特にWebマーケティング業界に20代後半や30代で転職を希望する時には、会社に手とり足とり教えてもらうことは期待できません。

資格は、目的のために自分で勉強できる人間だということの証明にもなるでしょう。

体系的にWebマーケティングを理解したい時役立つ

資格が役立つのは未経験者の場合だけではありません。
経験者の場合も、すでに持っている知識を体系的に理解するために役立ちます。

Webマーケティングの現場では、次々と起こる事象に対してその場その場で判断をしていく必要があります。そうして経験を積むことでさまざまなスキルを磨いていく、非常に実践的な場所です。

そのため、ある程度経験のある人でも知識やスキルが分断され、自分の中で体系立てて理解出来ていない人もいるのです。

そうなると、限られたケースでは対応できるけれども、少し状況が変わると応用が利かないということが起こりえます。

その点、資格試験の勉強ならその分野を横断し、複数の事象を関連付けて理解する事ができます。
それにより、自分のスキルや経験が整理され、より本質を理解して業務にあたることが可能になるのです。

じゃあ何の取得を取ればいい?資格の判断基準

まずあなたにどんな資格が必要なのかを考えましょう。
何となく有名だからとか、無料でチャレンジできるからという理由で勉強や資格取得を始める事はおすすめしません。

どんな仕事がしたいのか

まずはあなたがWebマーケティング業界でどんな仕事がしたいのかという事を考えましょう。

Webマーケティング業界でも、広告運用をしたいのか、コンサルタントとしてクライアントワークがしたいのか、数字の分析に強くなりたいのか、またはコピーライティングがしたいのか、ネットショップを運営したいのかなど、さまざまな種類が考えられます。

やりたいことによって役立つスキルや知識、資格試験の内容も違ってくるので、自分は何をやりたいのかを考えてみましょう。

就職・転職先の業務で使える資格か

次に考えるのは、実際にその仕事をする時に役立つ資格です。
Webマーケティングの業務では資格を要求される事は少ないですが、

・Google広告・Yahoo!広告の運用経験者優遇
・Googleアナリティクスを使ったことがある

など、優遇・尚可という表現で求められるスキルがわかります。

Webマーケティング関連の資格

マーケティング・ビジネス実務検定(R)

マーケティング・ビジネス 実務検定®試験は、国際実務マーケティング協会®が主催し、 2005年1月に創設されました。

マーケティング・ビジネス実務検定(R)は知識を体系的に学習しやすいよう、レベル別に構成されています。実際の業務で発生する場面を想定し、

A級
マーケティング・戦略レベル
マーケティング・マネジメントレベル
(戦略立案、意思決定や管理、判断業務ができるレベル)
B級
マーケティング・オペレーション応用レベル
(業務の運営ができるレベル)
C級
マーケティング・オペレーション基礎レベル
(定型業務ができるレベル)

というステップになっており、C級からステップを踏むことで知識が確実に身に付く仕組みです。

試験は年4回開催され、教材は公式サイトで購入できるほか、通学・通信の講座もあります。

Web検定

「Web検定」の特性は、Web関係全般の知識や技術をカバーしている点です。
Webマーケティング関係だけでなく、4つの認定資格(Webリテラシー・Webデザイナー・Webディレクター・Webプロデューサー)があります。

Webに関わるすべての人を対象としていますが、Webマーケティングのコンサルタントというよりは、製作・ディレクション系の分野が多く含まれています。

ただWebマーケティングを行う上ではサイト構築や運営、Webデザインなどの知識も関連して必ず必要です。
自身の目指す方向性にあった試験を選んで勉強を考えると良いでしょう。

公式サイトからは、問題集のサンプルがダウンロードできたり、練習問題に挑戦できたりします。興味のある人、レベルを知りたい人は取り組んでみてください。

ネットマーケティング検定

ネットマーケティング全般の基本的なスキルの確認と人材育成の指標として誕生しました。

インターネットの特性を理解し、状況に応じて、最も効果的なWebマーケティング手法を選択できる人材を育成することを目的としています。

またビジネスの企画・立案に活かせるマーケティングサイドの検定として、より実務のWebマーケティングが理解できる構成になっているそうです。

個人での受験が可能な全国一斉試験のほか、企業や教育機関などの団体ごとに都合の良い日時を設定可能な団体受験があります。

ウェブ解析士

こちらはWeb系資格の中でも解析・分析系の資格です。

しかし、ただデータを分析するだけでなく、

などデータを活用して事業の成果につながるためのPDCAを回すことまでが範囲に含まれています。

公式テキストは公式サイトから購入できます。また第一章をサンプルとしてダウンロードすることも可能です。
テキスト自体はAmazonなどでも購入可能です。

Googleアナリティクス個人認定資格:GAIQ

こちらはGoogle アナリティクスの習熟度を測るテストです。

Googleアナリティクスとは、Googleが提供しているアクセス解析ツールです。
Googleアナティクスを使うことで、自社のサイト内でのユーザーの動きがわかり成果が出ているページ・改善が必要なページがわかります。
Webマーケティングを行うなら必ず使えるようになっておきたいツールです。

GAIQはAcademy for Adsのアカウントを取得して「Googleアナリティクス理解度テスト」に合格すると受験することができます。

Webサイトの分析ツールとして有名なGoogleアナリティクスの知識と実用的な活用方法を身に着けたい方におすすめです。

その他、GoogleのAcademy for Adsで獲得できる資格やGoogleデジタルワークショップの認定はWebマーケティング業界では特に認知されています。

またどれも基本的に無料で、自宅で受検できるものなので、Web業界での就職・転職を目指す場合は積極的に受検しましょう。

GoogleデジタルワークショップでWebマーケティングの基礎を身につけよう。

2019.12.23

Yahoo!プロモーション広告プロフェッショナル認定試験

Googleと同様にリスティング広告のサービスを提供しているYahoo!プロモーション広告にも認定資格があります。

ただ、2020年にかけてYahoo!プロモーション広告がYahoo!広告にリニューアルしていくため現在はプログラム見直し中で、認定試験は行われていません。
ただし、こちらもWebマーケティング業界では特に認知度の高い試験です。

資格をどう活用するかはあなた次第

Webマーケティングの業界への就職・転職にはこれらの資格は必須ではありません。
しかし、入社後は社内の規定によって取得や更新を義務付けられたり、スキルアップのために受検をすすめられることもあります。

Webマーケティング関連の知識や技術は進歩も速く、情報は基本的に自分で探してアップデートしていかなければいけません。

しかし自分だよりでばかりいては重要な知識を見逃したり、重大な思い違いをしたりする可能性もあります。
そんな時関連する分野をまとめて正しく勉強できる資格試験の教材は役立つでしょう。

また転職をしたいが経験がない・実績が無いという人には、これらの資格がさまざまな意味で採用する会社に取って安心材料になり、希望通りの就職や転職の助けになるかもしれません。

このように資格を活用できるか、そう役に立つかは取得する人の状況や条件によります。
もし今回紹介した資格があなたの人生やキャリアに役立ちそうであれば積極的にチャレンジしてみてください。

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