語彙力とは?ビジネスで重要な理由と大人の語彙力アップ法

「すごい」「やばい」「よかった」をよく使う。
文章を書こうとすると表現に工夫がなく、単調で幼稚な文章になってしまう。
そんなことはありませんか?

SNSが普及し、短文を使った気軽なコミュニケーションが増えた現代では、互いを理解した上で通じる短い言葉が多く使われるようになりました。

しかし互いのことを知らない状態から始まることも多いビジネスの場面では、今も語彙力は重要です。

ビジネスで使われる言葉を知らない、言葉を適切に使いこなせない、幼稚な文章しか書けない、言葉を間違って覚えているなどの印象を与えると仕事の能力まで疑われてしまいかねません。

この記事では、ビジネスや教養のために大人になってから語彙力を高める方法について紹介します。

読解力とは?現代の大人にこそ必要な読解力の身につけ方を解説

2020.02.07

語彙力とは

そもそも「語彙」とは英語でvocabulary(ボキャブラリー)であり、一個人が理解している単語や一分野における単語のまとまりを指します。

また「語彙力」とは、言葉をどれだけ知っていて、どれだけ使いこなせるかという能力です。

語彙が豊富な人は、会話や文章での表現が的確で多様です。自分の気持ちや意図を的確に伝えることができるので、コミュニケーションの能力が高く、知的だと判断されることが多いです。

語彙力がないと評価は低くなる

しかし、最近は社会人として語彙力が十分にない人も増えてきています。

SNSでは自身の投稿の最後に(語彙力)とつけることで、「自分にはこの気持ちを十分に表現する語彙力がない」という自虐が流行っています。

最もこれには(この気持ち・体験はそれほど素晴らしいものだ)という意味があるので、直ちに投稿主に語彙力がないというわけではありません。しかし、語彙力がないということは冗談では済まない側面があります。

一般的に語彙力がない、低いとされるのは以下のような人です。

常識的な言葉を知らない

一般的に知られている慣用句や、政治・経済、ビジネスに関する用語を知らないと相手との意思疎通に問題が出ます。

また仕事自体はできる人であっても、文章の表現によっては相手に「信用できるだろうか」「仕事ができない人ではないか」という不安を与えてしまう可能性があります。

言葉を間違えて覚えている

インターネットが普及して、しっかり校正された本を読むより誤字脱字もあるWebメディアや一般人の投稿を目にする機会が増えました。

そのためか漢字や言葉の使い方を間違ったまま覚え、使ってしまう人が増えています。

よく目にするものとしては、

正:延々と(えんえんと)=非常に長く続くさま
誤:永遠と(えいえんと)

→聞いたときの音が似ているため誤用しやすい。

正:せざるを得ない=しないわけにはいかない
誤:せざる負(お)えない

→これも聞いたときの音が「を」と「お」で似ているためパソコンに入力する時に「お」と入力してしまいそのまま変換される。

これらの間違いは書籍を多く読む人には起こりえない間違いのため、「この人は本を読まない人だ」と判断される可能性があります。

文章から幼稚な印象を与えてしまう

わかりやすい文章を書くためには、同じフレーズを繰り返さず、適宜言い換え表現を用いることも効果的です。

しかし語彙力がないと、この言い換えができず同じ表現を何度も使うことになるので、幼稚な文章になってしまいます。

語彙力を高めるには

語彙力は1日や2日ですぐに向上するものではありません。日々の生活の中で語彙を豊かにするような習慣づけが重要です。

また単語を覚えるのではなく、実際に意味を理解して適切に使えるように意識しましょう。

言葉を意識して読書をする

やはり読書をすることは語彙力の向上に有効です。書籍の内容はきちんとチェックされていることが多いので誤字脱字、誤用の危険性は低くなります。

この時「本の内容がざっくりわかればよし」という読み方ではなく、知らない言葉やわかりにくい言葉を見つけたら意味を調べながら、実際の使用方法とともに覚えましょう。

「この表現はこういう時に使うんだな」など、自分が使う時をイメージしながら覚えると一層効果的です。

また幅広い語彙力を見につけたいのであれば、本も幅広く読みましょう。

意識して違う言葉を使う

「やばい」「よかった」「すごい」などは口をついて出てしまいますが、対面の会話や仲間とのSNSではニュアンスを伝えることができます。

しかしこの時に、

  • もっと違う言葉で自分の気持ちを表現できないか
  • もっと場面に適切な言葉はないか

といったん考えてみるのです。

どうして自分はそう感じたのか、何に対してそう思ったのか、どの点が優れていると思ったのかを掘り下げることで使う言葉が変わるはずです。

またそのように適切な言葉を探すことで、物事への理解自体も深めることができます。
言葉を知っているということは深く考えたり感じたりすることに通じるのです。

映画や本のレビューを見る

自分が見た映画や書籍のレビューを見るのもおすすめです。

そこには同じ作品を楽しんだ人の感想が書かれていますが、みんながそれぞれ自分の言葉で気持ちや感想を書いています。

中には非常に語彙力・表現力のある人がいて、レビューを見ていると自分が言いたかったけど言語化できなかったことについて、「そうそう!」と言いたくなるようなぴったりの表現をしている場合があります。

自分と同じ意見でなくても、同じ作品に対する感想という点で記憶に紐づきやすいのでおすすめです。ただし一般人が書いたものなので、誤字脱字や誤用には注意しましょう。

わからない言葉は調べる癖をつける

語彙力をアップさせるためには言葉を正しく覚えることも重要です。

今はスマホですぐに調べられるので、自分の理解に少しでも不安があったら調べて確実な知識を見につけましょう。

またその時に類語なども同時に覚えれば、使う時にも似たような表現をいくつも使い分けることができて便利です。

多くの経験をする

直接語彙力と関係ないと思われるかもしれませんが、本で勉強する事と同様に、自分自身が新しい経験をすること、新しいチャレンジをすることも重要です。

語彙力とは言葉を知っている事ではなく、それを適切に使える能力を含みます。そして、新しい経験には新しい言葉がつきものです。

ゴルフを習えばゴルフに関連する言葉を知るようになりますし、ゴルフを通じてそれまでと違う人との交流が増えればそこでもまた新しい言葉を知ることになります。

さまざまなことを経験することも語彙力を高めるためには重要なのです。

語彙力を磨けば評価も上がる

文章でも会話でもその人の語彙力というのは相手に伝わります。

本を読む、わからないことをしっかり調べる、人と交流、経験・・・これらの行動がその人の語彙力を作るのだとしたら「語彙力がない」ことがビジネスの世界での評価を下げるのも当然と言えるでしょう。

ビジネスの場面で相手に不安を与えないように、日常から心掛けて必要最低限の語彙力は身につけるようにしましょう。