質問が苦手な20代のビジネスパーソン必見!「一流の質問力が身につく」毎日の習慣とは

質問力という言葉を聞いたことがありませんか?
「ただわからないところを質問するのに、特別なスキルが必要になるのか?」と疑問に思うかもしれませんが、実はこの質問力はビジネスパーソンにとってとても重要なものです。

この記事では質問力とは何か、どうして質問力が必要なのか、毎日の生活の中で質問力を磨くために気をつけることを紹介します。

質問力はビジネスパーソンとしての成長スピードに大きく影響するので、特に20代の若い人ほど見につけてはしい内容です。ぜひ参考にしてください。

目次

質問力とは?

質問とは、「わからないことや疑問について問いただすこと」です。

では質問力とは何でしょうか。
ここではビジネスに必要な質問力のことを、

・問題や疑問に自ら気づける力
・適切な質問ができ、解決できる力
・質問を通して自分や周囲の思考を深められる力
として話を進めたいと思います。

例えばセミナーや会議の最後に設けられた質疑応答の時間、「何かご質問は?」と聞かれた時にあなたは手を上げられますか。

手をあげる人はあまり多くありませんね。
でも他の人が質問する内容を聞いて、

「確かにそこの説明が不十分だったな」
「そんな考え方もできるな」
「実際に使おうと思ったら確かにそこがネックになるかも・・・」
と気づかされたことはありませんか。

このような時に適切な質問ができる人は、
・自ら疑問点や問題点に気づき
・それを質問として発信することができ
・講師や周囲の参加者にも新しい気づきを与えられる
のです。

また質問ができる人、質問がうまい人は、与えられた情報について質問が思い浮かばない人より深く情報を理解ができているともいえます。

このような点からも、質問力のある人は成功すると言われます。
質問力の高い人は、自分にも他人にも思考を深めて気づきを与える「良い質問」ができるのです。

ついやってしまいがちな「悪い質問」とは?

しかし、実は上手な質問の仕方ができる人はそう多くありません。
あなたも無意識にこんな質問の仕方をしていないでしょうか。

前提条件があいまいな質問

社会やビジネスの世界では、数学のようにいつでも完全にこれが正解、というものは存在しません。状況によって、この場合はこうした方がいいとかここまではリスクが取れる・・・という判断をするだけです。

よって上司に対して、「どうしたらいいですか」「これでいいですか」と質問してしまうと上司も答えようがありません。

このような状況や条件があって、この目的があって手段としてはこの3つの方法が考えられます。自分としては手段Aを取るのが最もリスクが少ないと思います。
何か他に問題になりそうな点はないでしょうか。このまま進めていいでしょうか。

質問する時は、自分の意見やその理由がわかるように質問しましょう。

責めている印象を与える質問

「なんでこうなったの?」「ここからどうするつもり?」と、自分としては何気ないつもりで聞いた言葉が相手を萎縮させている場合があります。

質問したつもりなのに相手が「すみません」と返事をしてきたら、そんな印象を与えている可能性が高いでしょう。

こうなると質問の本来の目的である、理由を聞いて対策や今後の方針を考えるということについては逆効果です。

人は責められていると思うと冷静に過去を振り返ることができず、早くこの時間を終わらせたいと思ってしまうからです。

理由を知りたくて質問をしているのであれば、「どうしてこうなってしまったんだろうね?」という風に相手といっしょに考えるスタンスが望ましいでしょう。

誘導したり勝手に選択肢を絞る質問

質問をする時に、「こうだろう」という思い込みがあったり「このような結論に落ちついてほしい」という思いがあると、質問の仕方や情報の伝え方でそのように誘導してしまう可能性があります。

営業などの場合によってはビジネスの交渉術として成り立つ場合もあります。
しかし前述のように質問をすることで新たな可能性に気づけたり、自分の理解が深まる場合があります。

質問の答えを制限しないことで、自分では考え付かなかった最善の方法が見つかるかもしれないのです。

質問力を鍛える毎日の習慣とは

ではこのような悪い質問をしないためにも、また質問を通して理解を深められるような質問力を見につけるためにはどうしたら良いのでしょうか。

実は毎日を少し意識して過ごすだけで、気づく力や質問の仕方のトレーニングは可能です。
ここでは質問力を鍛えるために毎日の生活や仕事の中で心がけることを紹介します。

徹底的な傾聴を意識する

そもそも、目の前の人の話を興味をもってしっかり聞くことです。
これは仕事上の会話だけでなく、日常生活での知人や家族との会話も役立つレッスンになります。可能なら相手に心からの興味を持ち、笑顔や適切な相槌などを打ちながら聞けると良いでしょう。

どうしても話の内容自体に興味が持てない・・・ということもあるかもしれません。
そんな時は相手に気持ちよく話してもらう事に集中し、盛り上がるような質問をする練習と考えましょう。

話している人には、質問をしてくれると嬉しいポイントがあるはずです。
そこを逃さず質問できれば話が展開していきます。
家族や友人との会話でもできるので、質問力を磨くよい練習になります。

あえて条件を変えて考えてみる

情報を得る中で、疑問や質問に気づくにはいくつかのテクニックがあります。
与えられた情報を素直に受け入れるだけでなく、少し違った角度から考えることで疑問や質問が浮かび、それを解決する事で理解が深まります。

考え方の1つとしてはあえて条件を変えて考えてみることです。

100万円の費用をかける事を念頭に建てられた計画があるとして、予算が100万円から50万円になったら、あるいは200万円使うことができたら・・・と考えるのです。

条件が変わったら、何を優先するべきなのか、他にどんなことができるのかなど新しいアイデアに出会える可能性があります。

質問する時は目的を意識する

質問をする時は、どんな情報が欲しいのか目的を理解してから行いましょう。

・どこの部分について相手に判断をしてほしいのか
・何の問題を解決するための質問なのか

例えば、
「自分の計算方法が間違っていないか確認してほしい」
「同じミスを他の人が繰り返さないよう原因が知りたい」
というように目的をはっきりさせた状態で質問をすれば、相手も質問に答えやすく、自分も欲しい情報が早く手に入ります。

自分の感情や行動を深く分析する

思考を深くするトレーニングとして、自分の感情をしっかりと分析することも大切です。
日々の生活の中で「嫌だな」「これは好きだな」という感情は誰でも持つものですが、それを深く考えるという事はありません。

自分の感情や行動の理由を考えると、意外な理由があるものです。
日常の中で何となく過ぎていくものに意識を向けて、立ち止まって分析することで、その他の情報についても感度を上げる事ができるのです。

質問力は自分と周囲の考えを深める

質問力を鍛えることの一義的なメリットは、自分にはわからないこと・解決できないことについて知識のある人に助けを借りて解決できる事です。

しかし、今回述べたように質問力の効果が及ぶのは自分だけではありません。
質問を発することで、質問された側やその周囲の人々にも考えが深まるなどの良い影響を及ぼします。

日本人は比較的おとなしいため、セミナーなどでも積極的に質問をする人は多くありません。
しかし今回紹介した質問の仕方、疑問や問題に気づく方法、また悪い質問をしないために注意すべきポイントを意識すれば、これまでより質問も思いつきやすく、また発言しやすくなるでしょう。

質問力は自分だけでなく周囲の人のためにも役立ちます。
ぜひ今回の内容を日々の中で意識して、積極的に質問できるようになりましょう。

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