検索広告向けリマーケティング【RLSA】の活用と設定方法
検索連動型広告を運用されている方のほとんどは、リマーケティングを実施しているのではないでしょうか。
リマーケティングには様々な種類がありますが、その全てを効果的に使用しているという方は、あまり多くありません。
数あるリマーケティングの中でも、特に有効なリマーケティング手法が、「検索リマーケティング(RLSA)」であり、通常のリマーケティングで配信するユーザーよりも、意欲の高いユーザーに対して広告を表示させることが出来ます。
今回は、検索広告向けリマーケティング【RLSA】の活用方法と設定方法を紹介します。
ちなみに検索リマケは、Google AdwordsとYahoo!スポンサードサーチで活用可能で、ヤフーでは、スポンサードサーチサイトリターゲティングと呼ばれていますが、今回はRLSAに統一してお話していきます。
1.RLSAとは
RLSA(Remarketing Lists for Search Ads)とは、「リマーケティングリストを活用した検索連動型広告」であり、リマーケティングリストのユーザーが設定したキーワードで検索行動を行った時に、表示させることが出来る広告になります。
RLSAでは、通常のキーワードの入札単価よりも入札単価を高めに設定したり、広告の訴求を変更したりして、精度を高めていきます。
また、RLSAに登録するキーワードは、比較・検討ワードや固有名詞など、商品を購入するであろうキーワードを中心に設定していきます。
もちろん、クリック単価やCPAを確認しながら、設定するキーワードを調整していきましょう。
2.RLSAの3つの活用方法
RLSAの活用方法として、大きく次の3つが挙げられます。
- 検索広告より入札単価を上げる
- 広告訴求やランディングページを分ける
- ビッグワードに対してアプローチを行う
検索広告より入札単価を上げる
RLSAは、検索広告部分(プレミアムポジション)に表示されるよう広告を配信する為、通常より入札単価を上げる事が重要になります。
RLSAは、検索広告と比べるとCVRが高い傾向にある為、通常の検索広告より高い単価を設定しても採算が合う可能性が高いですので、基本的には調整してみることをおすすめします。
ただ、入札単価を上げすぎることも問題ですので、まずは「通常の入札単価より10%引き上げる」という使い方が無難かもしれません。
広告訴求やランディングページを分ける
RLSAでは、広告文やLPを設定することが出来る為、新規顧客向けの広告とリマケユーザー(RLSA)向けの広告を分ける事が可能です。
新規顧客に対しては、セールなど比較的なじみやすい広告訴求。
既存顧客(リマケユーザー)に対しては、セット販売や定期購入を促す広告訴求。
このような形で、広告訴求を変更したり、LPのファーストビューだけでも変更する事が出来れば、大きな成果を見込めることが出来ます。
ビッグワードに対してアプローチを行う
特定のビッグキーワードに対して、RLSAを活用し広告を表示させるという設定が出来ます。
どの業界でも検索数は多いが、入札している広告主が多く広告費が多くかさむばかりで売り上げには繋がりにくいキーワードがありますが、そういったキーワードに対して効果的に広告を配信することが可能です。
1度訪問したユーザーに対して上位掲載が出来る為、無駄なクリックを減らすことが出来、通常の検索広告では出稿出来ないキーワードに挑戦してみましょう。
ただ、RLSAは通常の検索広告よりクリック単価が高くなる傾向にある為、注意する必要があります。
3.RLSAの設定方法
①リマーケティングタグの設置
RLSAの実施の前に、ユーザーを判別する為にリマーケティングタグの設置が必要です。
Google Adwordsでリマーケティングを行っている場合はタグの設置の必要はありませんが、YahooではYDNでリターゲティングを行っている場合でもRLSA用にタグの発行・設置が必要になります。
【参照】https://help.marketing.yahoo.co.jp/ja/?p=1397
Google検索ネットワークにおいてユーザーリストごとに専用の広告を表示させるには、cookieがリストに1,000件以上登録されてからとなりますのでご注意ください。
②該当するキャンペーンと広告グループを選択→ユーザーリストを開く
③リマーケティングリストを追加する
④ターゲティングの方法を指定→掲載先の絞り込みと入札単価を選択(選択したユーザーリストのみに配信)→閉じる→保存
入札単価のみを選択した場合、広告は全ユーザーに表示されます。
⑤広告グループで入札単価調整
⑥広告文の設定
①~⑥で設定完了となります。
4.まとめ
RLSAを行うことでのメリットを感じて頂くことは出来たでしょうか。
今までは、ディスプレイ広告でしか活用出来なかったリマーケティングですが、RLSAによって検索連動型広告でも実施可能になり、検索連動型広告においてもサイトに訪れた事のあるユーザーにターゲティングが可能になりました。
RLSAを実施することで費用対効果が改善する可能性もありますので、試してみてはいかがでしょうか。