リスティング広告を配信してみたが、なかなか広告がクリックされずWEBサイトへの集客がうまくいかない、そんな経験はありませんか?
リスティング広告は広告を配信するまでは比較的簡単ですが、実際に広告をクリックさせて集客に結びつけるにはちょっとしたテクニックが必要です。
今回は、誰でもすぐに取り入れられるクリック率改善方法をお伝えいたします。
ポイントはたった3つですので、本文を読み終えたらすぐに実践してみてくださいね。
目次
1.クリック率とは
クリック率とは、広告がクリックされた頻度を示す割合のことで、広告のクリック数を表示回数で割った値になります。
例えば広告の表示回数が1,000回でクリック数が50回の場合、クリック率は5%になります。
クリック率は、リスティング広告において重要な指標の1つとなりますので、都度確認するようにしましょう。
2.リスティング広告のクリック率の相場
リスティング広告のクリック率の相場は、業種やキーワードによって違いがありますが、ざっくりとしたものであれば、1%をイメージしておくようにしましょう。
また、弊社が目安としている入札キーワード毎のクリック率の相場は下記になります(もちろん業種によっても変わってくるので、あくまで目安となります)。
- 固有名詞ワード:3%以上
- 主要キーワード:1%以上(PC:1%以上 SP:1.5%以上)
- 潜在系ワード:0.5%以上
それぞれのキーワードを弊社事例で例えると、次のようになります。
- 固有名詞ワード:アドリスティングなど
- 主要キーワード:リスティング広告運用代行など
- 在系ワード:リスティング 改善、ネット広告 集客など
3.リスティング広告のクリック率を上げる3つの方法
クリック率を向上させる方法は次の3つになります。
- 方法1.広告文を変更する
- 方法2.表示オプションを設定する
- 方法3.広告の掲載順位を上げる
方法1.広告文を変更する
最も一般的な方法は、広告文の見直しになります。
下の表は、2月に広告文を変更した結果、クリック率が3%台にまで改善したアカウントの数値になります。
このように広告文1つでクリック率は大きく変わります。
広告が表示されているにもかかわらずクリックがされていない場合、広告文がユーザーの検索ニーズに応えた内容になっていない、あるいは同載している他社の広告と比べて訴求が弱いことが考えられます。
ユーザーの検索ニーズに合わせた広告文にする為には、入札しているキーワードを広告文内に含めたものに作り直していきましょう。
例えば、入札ワードが「リスティング 改善」の場合、下記のようにタイトル部分にキーワードを入れていきましょう。
全てのキーワードに対して同じ広告文を設定しているアカウントをよく見かけますが、その設定ではクリック率は良くなりません。
手間はかかりますが、キーワード毎に広告文を変えることで、格段にクリック率は良くなります。
方法2.広告表示オプションを設定する
広告表示オプションは、広告の装飾的な役割になりますが、設定をすることで広告枠の面積が広がり、あなたの広告がよりユーザーの目に留まりやすくなります。
広告文中では表しきれない訴求ポイントを盛り込むことが出来ますので、ユーザーにサービス内容がしっかり伝わり、広告のクリック率が高くなる傾向があります。
ここ最近、新しい表示オプションが続々と増えていますので、設定していない項目はすぐに設定をしていきましょう。
Google/Yahoo!の代表的な広告表示オプションをご紹介します。
それぞれのオプションの機能紹介は割愛いたしますが、設定出来るものから順番に実施していきましょう。
特に、サイトリンク(サイト内の別のページへのリンクを広告文の下に表示する機能)とコールアウト(送料無料や 24 時間営業などのメリットをテキストで表示する機能)は、GoogleにもYahoo!にもある機能ですので、最低限この2つは設定しましょう。
方法3.広告の掲載順位を上げる
これは力技になりますが、広告の掲載順位とクリック率は連動しており、掲載順位を上げる事でクリック率も高くなる傾向があります。
下の表は、入札単価の引き上げを行い、徐々に掲載順位を上げていったアカウントの数値になります。
平均掲載順位が1位台になったタイミングで、クリック率が2%台にまで改善していることが分かりますね。
このようにまだ掲載順位が上がる余地がある場合は、入札単価を引き上げ、広告が上位に表示されるように調整をしましょう。
ただし、入札単価を引き上げますのでクリック単価が高騰する場合があります。クリック率も上がりますので、1日に消化される広告予算が急激に増える可能性があります。
広告予算に上限がある場合は、予算を大きく超過する恐れがありますので、入札単価の引き上げは徐々におこなっていきましょう。
掲載順位を上げる事でクリック率を改善する方法は、クリック単価の上昇と広告費の消化を促すため、戦略なしで行うのは危険です。
方法1や2を試しつつ、方法3も行うようにしましょう。
4.品質スコアとクリック率の関係
クリック率が改善されると、品質スコアも改善される可能性があります。
※品質スコアとは、広告の良し悪しを数値化したようなものになります
リスティング広告には、「〇位ではこのくらいクリックされるだろう」という推定クリック率があり、そのクリック率より高いか低いかを広告の品質を図る一つの要素としています。
イメージ的には、次のようになります。
- 「推定クリック率より高い=ユーザーに求められている広告=良い広告かもしれない」
- 「推定クリック率より低い=ユーザーに求められていない広告=悪い広告かもしれない」
今回ご紹介した、方法1と2の方法では、純粋にクリック率が上昇するため、良い広告と判断され品質スコアも改善出来る可能性があります。
しかし、方法3の掲載順位を上げる方法では、広告の質が向上するというより、広告の掲載位置を変更したことでクリック率が上がっただけですので、品質スコアには影響しません。
品質スコアに関しては下記記事で詳しくご紹介しています。
「品質スコアを改善し、低予算で顧客を獲得するための5つのポイント」
Google AdWordsでは、推定クリック率を確認することが出来ます。
キーワードステータスの吹き出しマークにカーソルをもっていくと、以下のような詳細を確認することが出来ます。
この数値が「平均より下」と出ている場合はクリック率を改善する余地があります。
是非ご自身のアカウントをチェックしてみてください。
5.クリック率と品質スコアが上がることのメリット
クリック率とともに、品質スコアが高くなるとオークション環境で優位になりますので、最終的に支払うクリック単価を低コストに抑えることが出来ます。
下の表は、クリック率を改善していったアカウントの月別推移になります。
掲載順位とクリック率は徐々に上がっていますが、同時に品質スコアも上がっていると考えられる為、クリック単価は高騰せず、逆に下がってきていることが分かりますね。
このようにクリック率が高いことはリスティング広告では非常に有利であり、クリック単価が下がるというメリットにも繋がります。
6.まとめ
以上がリスティング広告でクリック率を改善する為のポイントになります。
今すぐに始められることばかりですね。
最後にもう一度おさらいです。
- 広告文を変更する
- 広告表示オプションを設定する
- 広告の掲載順位を上げる(品質スコアに影響しない)
しっかり覚えてくださいね。