Facebook広告の詳細ターゲット設定~利用者層編~(2016.11.03)

Facebook広告のターゲティングの1つとして、「利用者層」というものがあります。

利用者層では、ユーザーの学歴や世代はもちろん、思想やライフイベント(記念日等)を使ったターゲティングを行う事が出来ます。

「ユーザー層」は、「興味・関心」と比べると利用頻度は少なくなりますが、商材によっては上手く組み合わせることで、大きな成果を期待出来る部分になります。

今回は、「利用者層」の種類と、各利用者層の使い方についてまとめました。

基本的に、選択式で選べるもののみを記載している為、検索窓を使う事でその他のセグメントを選択する事も出来ますが、その数や種類の一覧を見る事は出来ませんので、今回は選択出来るもののみをまとめています。

目次

学歴

学歴では学歴(高校生から大学院生)、専攻、学校、大学の在学期間などのセグメントを選択することが出来ます。

学歴

「学歴」では、個人の学業上の経歴を選択することが出来ます。

学歴は、塾や専門学校、就職関連の商材でマッチする可能性のあるセグメントになります。

ただ、塾のような商材では、お金を出すのが親のケースがほとんどですので、広告効果が見込めないことも少なくありません。

選択出来る学歴一覧

専攻

専攻では、経済学教育学のように、学生が専攻していた学科や科目を選択することが出来ます。

ただ、学歴とは違い検索式なので、目的の専攻科目を選択する必要があります。

筆者は経済学を専攻していましたが、検索すると出てきました。

学校

学校では、専攻と同じような形で、学生が在籍した(している)学校を選択することが出来ます。

こちらも検索式ですので、一つ一つ学校名を検索して、マッチするものがあれば使用することが出来ます。
※高校と一部中学校(エスカレーター式が主)から検索する事が可能です

筆者は静岡大学を卒業したのですが、静岡大学は検索すると出てきました。

大学の在学期間

大学の在籍期間では、大学に在籍した期間を選択することが出来ます。

過去だけでなく、現在や未来(2020年まで在籍)も選ぶことが出来るので、幅広いターゲティングができると考えられます。

例えば、2年後大学生(現1~2年生)や就職浪人(就活で失敗した学生)等をターゲットにすることも可能です。

民族

民族では、アメリカ人とヒスパニック系なら選べるのですが、残念ながらまだアジア系は選択することは出来ず、使用する事もほぼありません。

アジア系アメリカ人(US)

アジア系アメリカ人とは、アジアに起源をもつアメリカ人の事になります。

日本にいる(日本語を理解出来る)アジア系アメリカ人向けの広告など、ニッチな際に利用出来ますが、弊社では利用したことがありません。

アフリカ系アメリカ人(米国)

アフリカ系アメリカ人とは、アフリカに起源をもつアメリカ人の事になります。

アジア系アメリカ人同様の使い方が考えられますが、弊社では利用したことがありません。

ヒスパニック(-全て)

ヒスパニックとは、スペイン系の外国人の事になります。

先程の2つのセグメントより使いやすいかとは思いますが、弊社ではまだ利用したことはありません。

ヒスパニック(-バイリンガル)

ヒスパニック(バイリンガル)とは、英語とスペイン語が話せるスペイン系の外国人の事になります。

弊社では利用したことがありませんが、外国語講師をターゲットにした商材で当たる可能性があります。

ヒスパニック(-主に英語)

ヒスパニック(主に英語)とは、主に英語を話すヒスパニックのバイリンガルになります。

こちらも弊社では利用したことがありませんが、バイリンガルと同様の効果が見込めます。

世代

世代は、アメリカが中心の表現ですが、3種類から選ぶことが出来ます。

ただ、こちらもアメリカ中心の表現ですので、日本人向けの商材で使う事はほぼありません。

ベビーブーマー

アメリカで1946年から1964年頃に生まれた世代の事を「ベビーブーマー」と呼びます。

ベビーブーマーの詳細は下記になります(ウィキペディアから抜粋)。

アメリカにおける「ベビーブーマー」の範囲については揺れがあるものの、概ね1946年から1964年頃までに生まれた世代を指す事が多い。

これは、第二次世界大戦終結後からケネディ政権の時代に生まれた世代に当たる。

基本的にこの期間内の一年間の出生数は前年に比べて横ばいかもしくは上昇している。

1947年から1948年、1957年から1958年にかけてと1961年から1964年にかけては明らかに減少しているが、1964年から1965年における減少幅の方がそれらより断然大きい。

少年時代から青年時代にかけてキューバ危機やベトナム戦争に遭遇した世代であり、ベトナム戦争に反対するベビーブーマーはヒッピー運動を起こした。

ジェネレーションX

アメリカで1960年代から1970年代に生まれた世代の事を「ジェネレーションX」と呼びます。

ジェネレーションXの詳細は下記になります(ウィキペディアから抜粋)。

ケネディ政権の時代からベトナム戦争終結(1975年)後までの時代に生まれた世代である。

生まれた時期はテレビの爆発的な普及が始まった時期でありベトナム戦争、キューバ危機やヒッピー運動の時期に1桁台を過ごした。

そして、ヒッピー運動の衰退とベトナム戦争の終結による「しらけムード」の中で10代を過ごした。

成人する1980年から1994年にかけては冷戦末期からソ連崩壊の時期であり、ジャック・ウェルチを初めとする大資本家が「リストラ」「ダウンサイジング」と称した整理解雇ブームを惹き起こした時期であった。

このため、ジェネレーションXは軒並み就職難に遭遇した。

新世紀世代

アメリカで1980年代から2000年代に生まれた世代の事を「新世紀世代」と呼びます。

新世紀世代の詳細は下記になります(goo国語辞書から抜粋)。

米国で、2000年代に成人あるいは社会人になる世代

1980年代から2000年代初頭までに生まれた人をいうことが多く、ベビーブーマーの子世代にあたるY世代やデジタルネイティブと呼ばれる世代と重なる。

インターネットが普及した環境で育った最初の世代で、情報リテラシーに優れ、自己中心的であるが、他者の多様な価値観を受け入れ、仲間とのつながりを大切にする傾向があるとされる。M世代。新世紀世代。ミレニアルズ。

住宅

住宅は、家や建物と言ったセグメントではなく、住んでいる人の生活環境のセグメントになります。

ですので、住宅というセグメントの中には家族構成しかありません。

家族構成

家族構成では、住んでいる人の構成を選択する事が出来ます。

後で出てくる「交際中」や興味関心の「同棲」と組み合わせることで、同居中のカップルをメインターゲットとした広告の配信が出来ます。

選択出来る家族構成一覧

ライフイベント

ライフイベントでは、記念日や婚約、単身赴任等のセグメントが考えられる為、様々な商材やサービスで使えるセグメントになります。

Anniversary

Anniversaryでは、記念日に近いユーザーをターゲットにする事が出来ます。

記念日ですので該当する範囲は広いですが、プレゼント関係やプレゼントに使える商材を販売する際に使えるセグメントになります。

プレゼントの内容によってセグメントを使い分ける事で、幅広いアプローチが考えられます。

例えば、記念日が遠いユーザーに対する広告文と、一か月以内に迫ったユーザーに対する広告文を使い分ける事で、ユーザーの心理に沿った広告配信が可能だと考えられます。

また、両方に配信する事で、どちらの方が反応が良いかテストする事も可能です。

選択出来るAnniversary一覧

近日中に誕生日を迎える

「30日以内に記念日を迎える」のユーザーの一部と被ってしまいますが、誕生日が極めて近いユーザーをターゲットに出来ます。
※近日中の詳細は不明

あくまで自分自身ですので、自分へのご褒美系の商材がマッチする可能性があります。

婚約中(1年未満)

婚約中(1年未満)では、婚約して1年未満のユーザーをターゲットに広告を配信することが出来ます。

後で紹介しますが、3カ月未満や6カ月未満も含んでしまいますので、3ヶ月~1年や6ヶ月~1年のユーザーをターゲットにする場合は、3か月未満や6か月未満を除外する必要があります。

婚約中の全てのユーザーに対して言える事ですが、結婚や同棲、指輪系の商材で使えます。

婚約中(6ヶ月未満)

婚約中(6ヶ月未満)では、婚約して3カ月未満のユーザーをターゲットに出来ます。

先程も紹介しましたが、3か月未満のユーザーを含んでしまう為、3ヶ月~6ヶ月のユーザーに配信する場合は、3か月未満を除外する必要があります。

婚約中(3ヶ月未満)

婚約中(3カ月未満)では、婚約して3カ月未満のユーザーをターゲットに出来ます。

ゼクシィのような、プロポーズした(された)後すぐのサービスであれば、最も成果の期待出来るセグメントになります。

新婚(1年未満)

新婚(1年未満)では、結婚して1年未満のユーザーをターゲットに出来ます。

基本的には同棲後だと考えられるので、不用品回収等のサービスペット系のサービスにマッチすると考えられますが、これから同棲や引っ越しを勧める広告にも合う可能性があります。

もちろん3か月未満や6か月未満も含む為、不要な場合はターゲットから除外する必要があります。

新婚(6ヶ月未満)

新婚(6ヶ月未満)は、結婚して6カ月未満のユーザーの事になります。

先程紹介した1年未満と、後程紹介する3ヶ月未満の中間ですので、同棲前のサービスや同棲後のサービス、両方ともマッチする可能性があります。

新婚(3か月未満)が不要な場合は、「婚約」と同じように除外をする必要があります。

新婚(3ヶ月未満)

新婚(3か月未満)は、結婚して3カ月未満のユーザーの事になります。

新婚向けのサービスですので、引っ越しや家具・家電等の商材がマッチする可能性があります。

ただ、Facebook広告で高額な商材はなかなか販売しにくいので、広告を出す際は資料請求のようなハードルを下げたものをおすすめします。

遠距離恋愛

遠距離恋愛では、恋人が遠くに住んでいるユーザーをターゲットに出来ます。
※遠距離の定義は不明

割とニッチなセグメントになるので、ベタなセグメントで上手く行かなかった時に使えると考えられます。

新しい交際関係

後で詳しくまとめていますが、交際関係とは、「交際中」や「婚約中」、「離婚」等交際ステータスの事であり、「新しい交際関係」はそのステータスを変更したユーザーの事になります。

交際ステータスが多い為、なかなかピンポイントのセグメントは難しいかもしれませんが、割とプラスのステータス変更「交際中や婚約中等」をしたユーザーか、「独身」に変更するユーザーが多いのではないかと、個人的には考えています。

出身地から離れたところに住んでいる

現住所と出身地が遠いユーザーをターゲットに広告を配信することが出来ます。

地元に戻る系の広告や、地元密着型のサービスふるさと納税系の広告など、地元を主体とした広告で使用することが出来ます。

家族から離れたとこに住んでいる

家族の住所と現住所が離れているユーザーをターゲットに出来ます。
※明確な線引きは不明

単身赴任のユーザーへの配信や、このセグメントを除外する事で、実家暮らしのユーザーをメインに広告を配信出来る可能性があります。

最近転居した

最近転居したユーザーの事になります。

引越し系の商材であれば、このセグメントは除外する必要がありますし、不用品回収系の商材であればマッチする可能性があります。

就職・転職

最近就職や転職をしたユーザーをターゲットにすることが出来ます。

就職や転職系の商材の場合は、このセグメントを除外したり、自己啓発やコミュニケーション系の商材にマッチする可能性があります。

特定の人の友達

「特定の人の友達」では、これまで紹介してきたセグメントに該当する友人をターゲットにする事が出来ます。

プレゼントやサービス等、さまざまな商品がマッチすると考えられるセグメントですので、多くの商材で使えると考えられます。

選択出来る特定の友達一覧

子供がいる人

子どもの年齢でターゲティングが行えるので、子ども向けの商材でよりピンポイントに広告を配信することが出来ます。

父親/母親

「父親/母親」では、子供がいる「父親/母親」をターゲットにする事になります。

逆に、子どもがいない父親や母親をターゲットにする事は出来ないので、注意する必要があります。

このセグメントでは、複数の年齢の子供がいる父親や母親をターゲットに出来る為、年の差が離れた兄弟・姉妹をターゲットにした広告もマッチさせることが可能です。

選択出来る年齢一覧

政治(米国)

米国のみになりますが、政治に対する考え方でターゲティングを行えますが、ほぼ使う事はありません。

政治的アクション(リベラル)を実行する可能性が高い

「政治的アクション(リベラル)を実行する可能性が高い」は、リベラル派の行動を起こしやすユーザーの事になります。

アメリカ向けの商材でない限り使用する事はありません。

政治的アクション(保守)を実行する可能性が高い

「政治的アクション(保守)を実行する可能性が高い」は、保守派で行動を起こしやすいユーザーの事になります。

先程と同様の理由で使用する事はありません。

米国の政治(リベラル)

米国の政治(リベラル)は、リベラル(革新的)な政治思想を持つユーザーの事になります。

米国の政治(保守)

米国の政治(保守)は、保守的な政治思想を持つユーザーの事になります。

米国の政治(穏健)

米国の政治(穏健)は、穏健的な政治思想を持つユーザーの事になります。

米国の政治(非常にリベラル)

米国の政治(非常にリベラル)は、リベラル的思想が強いユーザーの事になります。

米国の政治(非常に保守)

米国の政治(非常に保守)は、保守的思想が強いユーザーの事になります。

交際

一言に交際と言っても、さまざまな価値観がありますが、Facebookでは幅広い価値観に対応しています。

恋愛対象

恋愛対象とは、「恋をする相手」であり、男女だけでなく、その両方のユーザーもターゲットに出来ます。

後程紹介する交際ステータスと絡めて使う事で、様々な商材のターゲットとして使う事が可能です。

選択出来る恋愛対象一覧

交際ステータス

交際ステータスとは交際状況の事であり、様々な交際状況のユーザーをターゲットにすることが出来ます。

先程紹介した恋愛対象と合わせて使う事も出来ますが、こちらは交際ステータスのみでも、多くの利用方法が考えられます。

選択出来る交際ステータス一覧

仕事

仕事はFacebook広告全体で見ても様々な用途に使用する事が可能ですので、多くのセグメントが用意されています。

勤務先

勤務先では、ユーザーが働いている会社名を選択する事が出来ます。

弊社(株式会社Ad Listing)も勤務先で選択する事が出来ました。

勤務先は学校名と同じく検索方式ですので、該当する会社があるかどうか検索する必要があります。

役職

役職では、ユーザーの役職を選択することが出来ます。

また、役職だけでなく事業部単位でも選択出来、私が所属する「コンテンツ事業部」も選択することが出来ました。

「役職」は「勤務先」と同様に、検索方式となっています。

業界

業界では、ユーザーが属している業界を選択することが出来ます。

特定の業界の求人やセミナーでマッチする可能性があります。

選択出来る業界一覧

まとめ

最後に、今回ご紹介した、利用者層の一覧を記載しておきます。

アメリカでしか使えないものもいくつかありますが、今まで使ったことがないのであれば、試してみる価値大のセグメントも少なくありません。

また、通常のセグメントから特定の利用者層を除外する事で、よりターゲットに近いユーザーに対して広告を配信する事も出来ます。

利用者一覧

【学歴】

【民族】

【世代】

【住宅】

【ライフイベント】

【子供がいる人】

【政治(米国)】

【交際】

【仕事】

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