YDNとGDNを3つのポイントから比較!そのメリットとデメリットとは?
ディスプレイ広告の2大プラットフォームと言えるYDNとGDN、気のある定番サービスなので、Web広告を始めるにあたって、どちらかを最初に選ぶという人は非常に多いです。
どちらも使い勝手の良いおすすめのプラットフォームですが、「この2つって何が違うんだろう…?」と気になっている方も少なくありません。
そこで今回は、YDNとGDNの違いについて詳しく見ていきたいと思います!
目次
0.そもそもYDNとGDNって?
YDN(Yahoo! ディスプレイアドネットワーク)もGDN(Google ディスプレイネットワーク)も、Webのディスプレイ広告を出稿出来るツールで、YDNはYahoo! JAPAN、GDNはGoogleが運営しています。
ディスプレイ広告というのは、Webサイト上に画像や動画、テキストとして表示される広告のことで、いわゆる「バナー広告」がその代表的な例です。
ディスプレイ広告を配信したい時は、多くの場合YDNかGDNを通して出稿することになります。
それではここからYDNとGDNの3つの違いについてご説明します。
1.YDNとGDNの違い①―配信先
1つ目の違いとして、広告配信先の違いです。
YDNはYahoo! JAPAN運営のサービスなので、Yahoo!関連サイトでの掲載枠が豊富で、特に閲覧ユーザー数で圧倒的な規模を誇るYahoo!ニュースやYahoo!メールに広告を出せるのは、YDNならではの特徴です。
一方のGDNですが、YouTubeを除いて、特にGoogle関連サイトに広告を掲載出来るというわけではありません。
その代わり、GDNは豊富な外部サイトと連携していて、大手サイトから個人ブログまで、幅広い掲載先が用意されています。
また、Yahoo!は国内ではかなり見られている媒体ですが、国外で言うとあまり使われている方ではありません、一方Googleは世界中で使われていますのでそういった部分にも違いがあります。
2.YDNとGDNの違い②―ターゲティング
YDNとGDNでは、共通するターゲティング方法が多い一方で、それぞれ固有のターゲティング方法もいくつか存在します。
YDN独自のターゲティング
例えばYDNで特徴的なのが、「サーチターゲティング」です。
サーチターゲティングというのは、ユーザーがYahoo!で過去に検索したキーワードの履歴をもとに設定するターゲティングの事です。
「○○」というキーワードを出稿時に設定しておくと、その「○○」というキーワードで過去にWeb検索したことがあるユーザーに対して広告が表示されるようになります。
GDN独自のターゲティング
GDNでユニークなのが、「コンテンツターゲット」です。
このコンテンツターゲットは、YDNのサーチターゲティングとは違い、掲載先のサイトをターゲティングするオプションになります。
広告を出稿する際にキーワードを指定すると、そのキーワードに関連するサイトやブログにだけ広告が表示されるようになります。
ニッチなキーワードであっても配信されるので、配信量がかなり伸びるという特徴があります。
3.YDNとGDNの違い③―予算管理
YDNはディスプレイ広告とリスティング広告の予算が完全に別枠となっており、「ディスプレイ広告は○○円、リスティング広告は○○円」というように、事前に予算配分を決めておく必要があります。
一方、GDNの場合はディスプレイ広告とリスティング広告の予算枠が同じです。
その為、あらかじめ予算配分を決定しておく必要はなく、まず全体の予算額を入金して、その後状況に応じて適宜割り振ることが出来ます。
YDN・GDNともに、同じアカウントでディスプレイ広告のみならずリスティング広告も出稿出来るので、両方の利用を考えている方も少なくないと思いますが、ディスプレイ広告とリスティング広告の予算がどのように管理されるのかという点には気を付けましょう。
4. YDNとGDNのメリット・デメリット
YDNとGDNのメリット・デメリットに関しては下記のようになります。
メリット | デメリット | |
YDN | Yahoo!JAPANの運営サイトに掲載出来る | 専用のアカウントが必要 比較的審査が厳しい |
GDN | 幅広いジャンルや規模のサイトに掲載出来る | Yahoo!関連のサイトに出稿出来ない 操作面で馴染みづらい |
YDNのメリット・デメリット
YDNの何よりのメリットは、Yahoo! JAPANの運営サイトに広告を載せられるという点でしょう。
国内で他サイトを引き離す膨大なアクセス数を持ち、最近ではモバイルでも存在感を出しているYahoo! 関連サイト・アプリに広告を出せるのは、YDNだけです。
一方、利用するにあたって専用のビジネスアカウントが必要な点や、比較的審査が厳しいとされる点に関しては、場合によってはデメリットとなるかもしれません。
GDNのメリット・デメリット
GDNのメリットとしては、幅広いジャンルや規模のサイトに広告を掲載出来るという点が挙げられます。
大手企業が運営する人気サイトはもちろんのこと、個人運営のサイトなどにも掲載されるので、ニッチな商材にも十分対応出来ます。
デメリットとしては、やはりYahoo!の関連サイトに一切出稿出来ないという点が挙げられるでしょう。
また、完全国産のサービスであるYDNに比べると、GDNは少し操作の面で馴染みづらいと感じる方も時折いるようです。
5. まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回見てきたように、YDNとGDNにはそれぞれ得意な領域があり、特徴もやや異なります。
その為、ディスプレイ広告を出稿するなら、YDNとGDNの併用を検討するのもアリでしょう。
いずれにせよ、YDNとGDNの違いや特性をしっかり理解した上で、適切な使い分けをすることが大切です。
これからディスプレイ広告を出してみようと考えている方は、ぜひ今回の内容を参考にしてみてください。