YDN(Yahoo!ディスプレイアドネットワーク)では、2014年9月にコンバージョン最適化の機能が追加されました。
この機能を使うことで、成果の最大化が成功した企業も多いのですが、一方でこの機能の使い方を知らずに損をしている企業も少なくありません。
そこで今回は、コンバージョン最適化を使用するための条件や仕組み、設定方法をご紹介します。
コンバージョン最適化を上手く活用する事で、入札価格の調整などの日々の運用コストを削減する事が出来ますので、是非チャレンジしてみて下さい。
目次
1.YDN コンバージョン最適化とは?
コンバージョン最適化とは、目標とするコンバージョン単価(CPA)を維持しながら予算内でより多くのコンバージョンを獲得出来るように、自動で入札単価の設定を行ってくれる機能のことです。
その仕組みとして、直近30日間で獲得したコンバージョンのデータを基に最適化がされており、具体的には、ユーザーのデモグラデータ(デバイス、地域、年齢、性別、時間など)、Yahoo!JAPANならではのビッグデータを活用したユーザーの行動履歴を活用しています。
![コンバージョン最適化とは](https://marketer.jp/wp-content/uploads/2018/04/62e024a0485298ebbe85c2d0815aeb51.png)
自動で入札単価の調整を行えるので日々の運用コストの削減が期待出来ますが、コンバージョン最適化は目標のコンバージョン単価の達成を保証するものではありません。
また目標値と実績を比較して、目標値を低く設定しすぎた場合、広告が配信されない可能性がありますのでそのバランスを見極める必要があります。
2.コンバージョン最適化を使用するための条件
コンバージョン最適化を使用するための条件としては下記のようなものがあります。
![コンバージョン最適化を使用するための条件](https://marketer.jp/wp-content/uploads/2018/04/4516a460cf08060cf6ce0a2a4a3357ae.png)
使用出来る広告掲載方式は上記の3つになりますが、もしもその他の広告掲載方式で使用しようとしても、「設定不可」と表示され、使用することが出来ないので注意してください。
3.コンバージョン最適化の設定方法
コンバージョン最適化は以下の手順で設定を行っていきます。
- Yahoo!プロモーション広告の管理画面で設定したいアカウントのYDNタブを選択する
- 「表示」をクリックし「表示項目の編集」をクリックする
- 「コンバージョン単価の目標値」にチェックを入れ表示項目に表示されるように設定する
- 表示項目の「コンバージョン単価の目標時」から「設定しない」のチェックボックスを外し、設定したい目標値を入力する
①Yahoo!プロモーション広告の管理画面で設定したいアカウントのYDNタブを選択する
![設定したいアカウントのYDNタブを選択](https://marketer.jp/wp-content/uploads/2018/04/efe68860638bd2ef4a2240578c979f7c.png)
②「表示」をクリックし「表示項目の編集」をクリックする
![「表示項目の編集」](https://marketer.jp/wp-content/uploads/2018/04/9d1563292aa71cd9b366e13eeb5c766d.png)
③「コンバージョン単価の目標値」にチェックを入れ表示項目に表示されるように設定する
![「コンバージョン単価の目標値」](https://marketer.jp/wp-content/uploads/2018/04/fd1ae5188158cdde105e559ef4861f63.png)
④表示項目の「コンバージョン単価の目標値」から「設定しない」のチェックボックスを外し、設定したい目標値を入力する
![「コンバージョン単価の目標値」](https://marketer.jp/wp-content/uploads/2018/04/a0e45e3c457e30a8fbf895da9db80b05.png)
あとは「変更」をクリックすれば設定完了となります。
4.コンバージョン最適化に適しているアカウント
コンバージョン最適化に適しているアカウントとして、コンバージョン数が多いアカウントや広告の数が多いアカウントの方が適していると言えます。
これは単純な話で、コンバージョン数が多いものとコンバージョン数が少ないものを比較した場合、データ量が多いものの方が入札単価の自動化が上手く回りやすくなります。
また広告数が多く、日々の入札単価の調整に追われている様なアカウントであれば手作業で運用するよりもコンバージョン数を増やせる可能性があります。
5.コンバージョン最適化の目標値の決め方
目標値の決め方は、直近30日間の平均コンバージョン単価を参考に決める事をおすすめしています。
例えば、直近30日間の平均コンバージョン単価が5,000円であった場合は、4,000円~5,000円程度から目標値を設定していきます。
コンバージョン単価を下げたいあまりに実績に対して大きく下回った金額を設定しても、広告が配信されない可能性が高くなります。
まずは、直近30日間の平均コンバージョン単価と同等の数値を設定し、コンバージョンが獲得出来ているか、コンバージョン単価はどうなったかを確認しながら徐々に目標を下げていく事をおすすめします。
6.まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回の記事を簡単にまとめると以下のようになります。
- YDNコンバージョン最適化を活用するためには、直近30日間でコンバージョンが15件以上発生していなければ使用する事が出来ない
- コンバージョン最適化を使用出来る広告掲載方式は「ターゲティング」「インタレストマッチ」「インフィード広告」
- 目標値と実績を比較して、目標値を低く設定しすぎた場合、広告が配信されない可能性がある
コンバージョン最適化の目標値の決め方として、直近30日間の平均コンバージョン単価を参考にし、途中経過をみながら徐々に下げていく事で有効に活用する事が出来ます。
コンバージョン最適化を活用する事で、日々の運用コストを削減出来る可能性があるのでコンバージョンが多く出るアカウントに関しては積極的に活用してみて下さい。