どうしてバンドマンはWeb業界で活躍できるのか?元バンドマンマーケターにインタビューしました(前編)

Web 業界には様々な経歴を持った人が活躍しています。
実はそんな中で意外と多いのが、「もともと音楽をやっていた」という人なのです。

どうしてバンドマンはWeb業界で活躍できるのでしょう。それともこれは思い込みなのでしょうか?
疑問を解明するため、バンドマンから現在は株式会社リスティングプラスのシニアマネージャーとして活躍する名川聡さんにインタビューしました。
Web業界に入ったきっかけから、バンド活動と両立しながら働いていた時代の時間の活用法についてお話いただきました。

目次

売上を一気に伸ばすグロースハックを担当


NobyNoby(以下N):名川さんは、現在リスティングプラスのシニアマネージャーとして活躍されているということですが具体的にはどのような事業分野を担当されているのでしょうか。

名川さん:現在はシニアプロデューサー(次長)として、社内のグロースハッカーのチームを率いています。
グロースハッカーっていうのは、クライアント様の商品の売上を急激に伸ばすことが使命ですね。

N:なるほど、そうすると具体的にやっている事は、通常の広告運用などとは違ってくるのでしょうか。

名川さん:そうですね、一般的な広告運用より早いスピードで広告PDCAを回す必要があります。通常の広告運用では1つの施策を試したらデータを取って分析して、新たな施策を回すという流れになりますが、もっと早いです。

例えば、施策を実施してデータが出始めたら、もう次の施策を行います。1日に3回以上広告を変えたり、ABテストをしたり、100個くらいの広告文を一気に入れたりとか、とにかくスピードを重視していますね。

あと、最新情報を取りに行くことも大事です。うちの部署では新しい広告媒体も積極的に試して、それで成果が出たら広告運用の部門でも使えるようにしたりします。
だからいつでも新しい広告の情報を探していますね。
あれ、ここに広告枠出来てる!どうやって広告を出せるんだろうと思って調べたり問い合わせたりとか。

そうして、最先端の広告運用を売上げアップを加速させることや顧客のビジネスモデルから、仕組み構築まで売上げアップを専門的に行っています。

グロースハッカーの1日のスケジュールを公開

N:すごく幅広いんですね。具体的に毎日やっていることはどんなことになりますか。

名川さん:日々の仕事内容は、広告運用、記事やLP制作、CRM領域への改善など多岐に渡ります。
成果にコミットして運用を行っているので、一般的な広告運用よりも早いスピードでのPDCAを回しています。

【名川さんの1日】
6:30 起床

8:00 出社して昨日までの売上・広告運用結果の集計
担当している10社くらいの売上や広告運用の数字を確認します。
短期間での売上アップが使命なので、判断の基準になる数字はこの時に限らずこまめにチェックします。

8:30 日報の確認と業務指示書作成
社員から前日の日報が出ているので、内容を確認して担当している2部署に当日の業務内容を指示します。

9:00 朝礼
朝礼はシニアマネージャー以上の持ち回りなので自分の担当している日は、朝からみんなが元気に業務を開始できる雰囲気作りに気を付けています。

9:00 自分の集中作業時間
朝礼後は自分自身の作業の時間として確保しています。ここでは、ライティングなどの制作業務に集中していて、0から1を生み出すことに集中しています。

11:00 昨日の結果の改善施策と実施
確認していた前日までの内容について、対策を考えて自分で実施したり、メンバーに指示したりします。素早い判断が必要になりますね。

12:30 お弁当
毎日出来るだけ自分で作ったお弁当を持参しています!当日ではなく前日に用意しておきます。
健康に気を付けて、野菜やタンパク質を多め・糖質を控えめにしています。うちの会社は男性でもお弁当を持ってきている人が多いですね。

13:30 広告のライティング業務
既存の広告を改善するための記事のライティング作業をします。
得られたデータを分析して改善点を探し、より反応の出る記事を目指して常に変更を加えていきます。
そこそこの成果が出たと思っても、もっと大きく反応を取るにはどうしたらいいかと考えます。数字に満足して改善を止めるということはありませんね。

15:00 広告の入稿及び改善施策
ここでは広告運用の方の改善を行います。他の部署に先駆けて新しい広告媒体やサービスを扱っているので、情報が少ない場合もありますが、試行錯誤しながら成果を出すためにの施策を立案します。

16:00 打ち合わせ、広告の設定
新しい広告を設定します。
社内や社外の打合せはこのあたりの時間帯に入れることが多いですね。

18:00 日報と明日のスケジュール確認と調整
1日の業務内容を振り返って日報を作成します。
そして翌日の業務内容も1日分確認して、急なタスクが発生して調整が必要なら対応したら業務を終了します。

18:30 帰宅
あまり、夜遅くまで残業をすることはありません。どうしても忙しい時は、出社時間を早めて朝早くから働く方が好きですね。
帰宅後の時間は興味のある分野の勉強や情報収集に使っています。仕事も頑張りたいですが、自分自身の人生も豊かにしたいと思っています。

バンド活動中心だった大学時代


N:名川さんは、昔からWeb業界に興味をもたれていたのでしょうか?

名川さん:小学校の頃からパソコンで遊ぶことが好きでしたね。でもWeb業界に入ったのは、元々やっていた音楽活動のためでした。

N:もともとバンド活動をされていたんですよね。

名川さん:そうです、バンドでギターを担当していました、
大学時代も、パソコンと自動車が好きということで理系の大学に行ったのですが、バンドと遊びに明け暮れる毎日で、単位だけはとってとにかく遊んでました。

卒業研究がある大学4年生の時も休みなく研究をしてはいましたが、休みがなかったので、データ集計をしている間に抜け出して、スノボーしたりダーツをしていましたね。
この時から遊びと仕事の両立を覚えつつあったと今では思います(笑)

バンド活動を積極的に行うために、就活もせずに上京しました。当時の大学の友人と、バンド仲間と一緒にルームシェアで暮らしていましたね。
そのころアルバイトとして、初めてWeb業界に入ったんです。

Web業界に入ったものの大失敗だった理由

N:どうして働く先としてWeb業界を選ばれたんでしょうか。

名川さん:もともとは、バンドマンをやりながら効率的にできるアルバイトを探していたんです。
どう働こうかと思っていた時、調べていた中で「Web業界に入ればパソコンを使いながら自由に仕事ができる」と思ったんです。

パソコンは、バンド活動でもレコーディングやフライヤー作成などで使っていたので、パソコンを使った仕事なら体力も使わずに効率的に働けると思ったのがきっかけですね。
それでアフィリエイトの本やドロップシッピングなどの書籍を読み漁って、少し試してみたんですが、ちょっと勉強したくらいでは全然お金になりませんでした。

それで、「Webで稼ぐ方法を学びたい」と思って、とりあえずWeb系のアルバイトをはじめたんです。

N:それがWeb業界に入った第一歩だったんですね。

名川さん:そうですね、でもこれが大失敗でした(笑)

N:どういうことでしょうか?

名川さん:SEOの会社に入ったのですが、仕事の内容はSEOとはまったく関係なかったんです。
実際にはテレアポの仕事でした。最初の3日間だけお客さんに説明するためにSEOの研修を受けて、その後はずっと電話をするだけです。

N:Web系の会社といっても業務の内容にはいろいろありますもんね。

名川さん:そうなんです。1年間ぐらい続けていたのですが、やっぱりテレアポは気力体力的にキツイと感じてやめました。

N:Web業界といっても、実際にどんな業務を担当するのかは注意したほうがいいですね。

名川さん:そうですね。自分がやりたい業務ができるかどうか、確認したほうがいいですね。

希望の条件で採用されるためにした準備とは


名川さん:そのSEO会社を辞めたあとは、改めて約30社ほどの面接を受けましたが、ことごとくお祈りされました。

これには理由があって、その当時は「週に4日勤務」は譲れないと思っていたんです。
ライブもしたい、練習もしたい、いろんな準備もある・・・と考えると、週5で働くイメージが湧かなくて。「週5なら採用する」と言われるのですが、それは断っていました。

でもさすがに全然決まらなかったので、何か変えないといけないと思い、リスティングプラスを受けた時はちょっと工夫をしたんですよ。

N:どういう工夫をされたんでしょうか。

名川さん:リスティングプラスの採用情報を見た時に、業務内容として「Webサイトの更新」と書いてあって、デザインソフトのPhotoshopやIllustratorを触ったことがある経験があれば尚可という感じだったんです。

なのですぐにこれらのソフトの無料お試しアカウントを作成して猛勉強しました。
面接までにいくつかのデザインを作成して、デザインした履歴書やポートフォリオ持って面接を受けたら合格できました。

N:会社が欲しがっている人材になる努力をされたんですね。

名川さん:そうですね、僕もバンド活動をしっかりやりたかったので、週4日という希望の条件で就職するためには人材としての価値を上げることも必要だと思いました。

N:聞いたところによると、面接の時は坊主頭だったと聞きました。

名川さん:最初は坊主でしたね(笑)
髪形にお金を使いたくなかったので自分でバリカンでやっていました。あとバンドでは帽子をかぶっていたのでその方が都合がよかったんです。
Web業界は服装や髪型でも自由が利くのでそれもメリットですね。

N:そしてようやくWeb業界に本格的に入られたのですが、働き始めてからはいかがでしたか。今回はイメージ通りだったのでしょうか。

名川さん:入った時は、とにかくWeb業界に入って勉強して自由に稼ぐんだー!!!って感じでした笑。
どちらかというとここで勉強して、独立してもっと自由になりたいという気持ちで、独立志向だったと言えますね。

アルバイトで入った時は、もちろん電話番とか雑務から始めたのですが「水を得た魚」のような気持ちでした。とにかく時間内で吸収できることはどんどん吸収していこうって気持ちで毎日過ごしていましたね。

バンドマンは意外と時間に厳しい?

N:そこからしばらくは、バンドマンと仕事を両立されていたんですね。仕事とバンド活動の両立は上手くできたのでしょうか。

名川さん:上手くできるように調整していました。
これは僕の持論なのですが、バンドマンはみなさんが思っているよりも時間に厳しいと思います。

N:バンドマンが時間に厳しいというイメージはあまりないですね!どういうことですか?

名川さん:例えば、バンド活動においては集客をしてライブをするわけですから、メンバーが遅刻したらその時点でライブができなくなるんです。それを考えたら絶対に遅刻できないって思いますよね?

N:確かに多くの人に迷惑が掛かってしまいますね。自分1人の問題ではありません。

名川さん:そう、せっかく来てくれたお客さんやバンドメンバー、ライブハウスにも迷惑がかかるんですよ!
他にもCDを作ろうと思ったらスタジオを借りるわけで、そう考えると借りた時間の中でこの時間までにドラムを録っていないと、他のパートの収録が間に合わないとか、ライブハウスでも出演時間が30分なら、これ以上MCするとオーバーしちゃうなとか、全部終わりからの逆算があるんです。

ちなみに出演時間をオーバーすると、ライブハウスのオーナーに2時間くらい説教されます(笑)だから絶対オーバーしないようにしていました。
そうやって、意外に時間を厳格に守ることや、ゴールからの逆算思考が身についていたんだと思いますね。

N:タイムマネジメントのためには、目標からの逆算が重要なのですね。

名川さん:そうです。僕の場合はライブが3ヶ月~半年後まで決まっていたので、絶対に帰らなくてはならない日程が決まっているんです。
そこから逆算して仕事を行っていけば、自然とタイムマネジメントの本質でもある「やらないことを決める」にたどりつきました。

N:「やらないことを決める」というのはどういうことでしょうか。

名川さん:そのタスクか本当に今日対応しないといけないものか考えて対応するということと、そもそも急に発生するタスクを作らないというようなことですね。

ライブがあるから、この日は18時には帰宅しないといけない。
でもお客さんとのやり取りの中で、その日に相手が制作物を確認することになってしまうと、当日急に「ここ至急で修正対応してください!」という連絡が先方から来るかもしれない。
それなら当日に連絡が来ないように、さらに1日早く提出しないとこの日まで完了しないと・・・ってなるんです。

今思うと、「両立していた」ってより結果として「両立されていた」のかもしれないですね。

後編では、名川さんがアルバイトから正社員になって、その後マネージャーまでなった理由と、現在のリアルなスケジュールを公開します!

どうしてバンドマンはWeb業界で活躍できるのか?元バンドマンマーケターにインタビューしました(後編)

2019.12.05
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