商品リスト広告の概要と広告費を10%削減した3つの活用方法
みなさん、【商品リスト広告(現在:ショッピング広告)】はご存じでしょうか。
Googleアドワーズ広告を使用して集客されている方ですと、一度は聞かれたことがあると思います。
ECサイト運営者は必須のプロダクトになっておりますが、今回は、商品リスト広告のメリットと広告費を10%削減した3つの方法をご説明させていただきます。
目次
1.商品リスト広告とは
商品リスト広告は、Product(商品)、Listing(リスト)、Ads(広告)=PLAと略されているGoogleアドワーズ広告のプロダクトになります。
現在は、名前が変わりショッピング広告と言われております。
今回のご説明では、商品リスト広告と言わせていただきます。
広告の表示先に関しては、Google検索の検索結果ページとGoogleショッピングの検索結果ページに表示されるようになります。
例えば、Google検索で【スニーカー 白】と調べると、検索結果で下記の図のように商品画像を含んだ広告を表示させることが出来るのが、商品リスト広告になります。
Google検索の検索結果ページ
Google検索では、商品名や説明文などに関連するキーワードで検索された場合に、商品画像、商品名、価格などが表示されます。
Googleショッピングの検索結果ページ
GoogleショッピングのTOPページから検索した際に広告が表示されます。
こちらも商品画像,商品名,価格などが表示出来、ユーザーの商品理解度がかなり高いので購入にも繋がりやすくなっている広告です。
では、商品リスト広告のメリットは何になるのでしょうか。
2.商品リスト広告3つのメリット
①高いクリック率
商品リスト広告では、テキスト広告に比べて商品画像が表示されているので、クリック率が大幅に向上します。
場合によっては、テキスト広告の2倍~3倍のクリック率になることも御座います。
②質の高いユーザーを獲得出来る
商品リスト広告は、購買意欲の高いユーザーを集客することに向いています。
広告には、商品画像,商品名,価格などの商品情報が直接掲載出来るので、ユーザーには購入判断に必要な情報を十分に提供することが出来るからです。
したがって、質の高いクリックが増加しサイトに訪れたユーザーの購入に至る可能性が高まります。
③広告の露出度が拡大
商品リスト広告では、同じ広告主の商品が複数表示される可能性もあります。
さらに検索キーワードの関連性が高い場合は、商品リスト広告とテキスト広告を同時に掲載されることもありますので、露出度でライバル会社様と差を付けることが出来ます。
商品リスト広告には3つのメリットが御座いましたが、より商品リスト広告で効果よく配信する為に気を付けたい3つの方法をご紹介いたします。
3.広告費を10%削減した3つの方法
①クリック単価の最低価格を探る
商品リスト広告はキーワードを登録する広告ではありません。
その為、上限クリック単価をどのぐらいに設定して良いのかがまず分かりませんよね。
なので、きりの良い『100円』や『50円』といった単価で設定している方はとても多いです。
しかし、商品リスト広告の場合、実はまだまだ競合が少ないので、思い切って単価を下げて設定してもインプレッションやクリック数が変わらない場合が多いです。
下の図をご覧下さい。
商品リスト広告の単価をグッと下げてみた時の例です。
図の①で単価がグッと下がっているのが分かると思います。
実際に設定している単価は、最初『50円』、次に『40円』、現在は『26円』と段階的に下げて設定しております。
図の②では単価を下げても、表示回数やクリック数・クリック率が下がっていない事がお分かり頂けると思います。
また、図の③ではアクセスが変わらずクリック単価を下げる事が出来た結果として、獲得コストが約半分で獲得出来ていることが分かります。
このように、現在では商品リスト広告は競合が少ないので、上限クリック単価を低く設定しても十分に結果を出すことが出来ます。
実際に運用する際は、まずクリック単価の下限を見つけることに集中しましょう。
②売れるタイミングの時だけ広告を出す
物販をしている場合、季節や商品の単価などによって売れるタイミングと売れないタイミングがあると思います。
もちろん、売れるタイミングの時だけ広告を出すことで無駄な広告費を使わずに売上を得ることが出来ますよね。
そんな時に使うのが、商品ターゲット設定です。ここでは、商品の属性を絞り配信したいカテゴリーだけを表示する様に設定することが出来ます。
以下の手順を参考にして下さい。
1.『自動ターゲット設定』タブをクリックして『商品のターゲット設定を追加』をクリック
2.次に「①広告グループの選択」をして「②商品ターゲット設定を追加」のチェックボックスにチェックを入れます(下図参照)
この後、属性を決めて設定していきます。
今回は『product type』という設定方法を例にご説明致します。
商品のカテゴリーの事。例: テレビ、パソコンなど
下図の赤枠の様に『product type』を選択します。その後、右側の枠内に属性を絞りたいカテゴリーを入力します。
例えば今回『半袖 Tシャツ』のカテゴリーに絞りたい場合、右側枠内に『ファッション、アクセサリー >カットソー > 半袖 Tシャツ』と入力します。
設定が完了したら、 下図の様に『半袖 Tシャツ』に絞ったカテゴリーの出来上がりです。
この様に季節に合わせたカテゴリーを作成する事で、無駄なクリックを減らし広告費を削減することが出来ます。
③表示タイトルは工夫する
前述した通り、商品リスト広告にはキーワードと広告文の設定はありません。
その代わりにイメージ画像が出るので、広告さえ表示出来ればある程度の注目を集める事は可能です。
そして、画像に加えて広告タイトルを工夫することで、更に大きな注目を集めることが出来ます。
下の図をご覧下さい。
これは『半袖Tシャツ レディース』と検索した場合の表示結果です。
上記の図を見て頂くと、タイトルの中に検索キーワード『半袖tシャツ レディース』が含まれているタイトルは、太字で表示されていることが分かります。
このようにタイトルが太字で表示されている場合、他の広告より目を引く可能性が高いです。
そして、タイトルに目を引かれたユーザーがマウスを合わせると下の図の様に枠が大きくなり、プロモーションをユーザーに見せる事が出来ます。
この様にマウスを合わせて頂いた場合に『今すぐ使える夏アイテムが豊富な品揃え!』とプロモーションを見せる事で、『このサイトでは他にどんなアイテムがあるのかな?』とユーザーをサイトにアクセスをさせて、サイト内に気に入った商品があればコンバージョンに繋げる事が出来ます。
つまり、以下の2点に注意して設定することでクリック率を高めることが出来ます。
- タイトルには検索キーワードを入れること
- タイトルにマウスオンされた時のプロモーション文を魅力的にすること
様々なパターンを試して、反応率の高い書き方を調べるようにしましょう。
まとめ
商品リスト広告は、商品画像,商品名,価格,素材,色合いに至るまで購入判断に必要な情報を検索結果ページでいち早くユーザーへ伝えることが出来る広告になっています。
しかし、キーワード・広告文等が設定出来ない為、ユーザーが検索した時に適正な商品が表示されないこともあります。
これに関しましては、タイトルやプロモーション文を改善していく必要性があります。
改善すれば、魅力的な広告になりますので皆様も是非使用してみてください。