リスティング広告のキーワード選定が簡単にできる4つの手順
リスティング広告を運用する上で最も重要なものが「キーワード選定」になります。
キーワード選定の良し悪しで、コンバージョンや獲得単価が大きく変わってくる為、時間が掛かってもしっかりやっていく必要があります。
ただ、「キーワードが大事なのは分かるけど、どうやって選べばいいの?」と疑問に思う人は多く、実際にリスティング広告をしている人であれば、誰しも一度はこの壁にぶつかります。
そこで今回は、リスティング広告の初心者であっても上手にキーワード選定が出来るよう、キーワード選定の手順をまとめてみました。
キーワードを上手に選定し、リスティング広告の成果を高めていきましょう。
目次
「ユーザーの気持ちが分かる」という思い込みを捨てる
キーワード選定の前に、「自分はユーザーの気持ちが分かる」という思い込みを捨ててしましょう。
リスティング広告を運用していると、思いもよらないキーワードでコンバージョンが発生するという経験をする機会は少なくありません。
確かに、自分が扱っている商材を一番理解しているのは自分自身ですが、だからといって「ユーザーのニーズを理解している」というわけではありません。
商材への理解度とユーザーへの理解度を同等に考えていると、売上げに結びつきにくいキーワードに力を入れてしまったり、売上げに結びつきやすいキーワードに気づかず、漏らしてしまう可能性があります。
こうした非効率な運用をしてしまうと、リスティング広告で成果を出していくのは、非常に難しくなってしまいます。
簡単に出来るキーワード選定の4つの手順
ここからは実際にキーワードを選定する手順部分を紹介します。
キーワード選定は次の4つの手順で行っていきます。
- 手順1.メインキーワードの選定
- 手順2.メインキーワードの類義語を網羅
- 手順3.掛け合わせキーワードの選定
- 手順4.検索クエリの活用
意外かもしれませんが、キーワード選定を一発で完璧なものにするというのは、プロの運用者でもなかなか出来ません(というよりほぼ不可能です)。
そこで、キーワード選定が終わり、広告の配信を開始してからは、検索クエリ(ユーザーが実際に検索したキーワード)を確認し、日々最高のものにバージョンアップしていく必要があります。
手順1.メインキーワードの選定
まずは、メインキーワードを見つけ出しましょう。
「メインキーワード」とは、一単語でも検索されるような「商品名、社名、ビッグキーワード、名詞」などになります。
例えばユニクロの広告を出す場合、「ユニクロ」、「ヒートテック」、「エアリズム」、「Tシャツ」などがメインキーワードとして挙げられます。
※あくまでも例です
このようなメインキーワードをリストアップする方法には、大きく次の3つの方法があります。
方法1.実際にその商品・サービスを求めている人に聞いてみる
ニッチな商材だとなかなか難しい方法ではありますが、メインキーワードを見つける最もいい方法は、実際のお客様に「どのようなキーワードで検索していますか?」と聞いてみることです。
家族や友人なども含め、該当の商品やサービスを利用している人がいれば聞いてみましょう。
方法2.Google AdWordsのキーワードプランナーを利用する
Google AdWordsのキーワードプランナーを利用することで、メインキーワードの情報を簡単に取得することが可能です。
しかも、関連したキーワードを含めた月間の検索ボリュームや単価、競合数などもチェック出来るので、キーワードプランナーはキーワード選定に欠かせないツールになります。
この後もいくつかご紹介しますが、キーワード選定時に役立つツールを下記記事にまとめているので、こちらもあわせて確認してみて下さい。
「リスティング広告のキーワードを選定するときに役立つおすすめのキーワードツール」
では、キーワードプランナーを使ってメインキーワードを出していきましょう。
①「キーワードプランナー」で検索し、アカウントにログイン
②選択項目から「新しいキーワードと広告グループの候補を検索」を選択
③下記画像の赤字で囲まれた部分に調べたいメインキーワードやURLを入力
④下記画像の赤字で囲まれた部分に表示されるのがキーワード一覧
これでメインキーワードの情報を調べる事が出来ます。
この方法で調べたキーワードの内、関連度が高い物、検索ボリュームが多い物、競合数値が高いものなどが、広告の配信価値が高いメインキーワードになります。
また、「○○ ××」のように複合ワード(2語以上のキーワード)も表示されますが、この××の部分が、掛け合わせキーワードの参考にもなります。
方法3.競合他社が出稿しているキーワードをチェックする
メインキーワードを見つける方法の一つとして、競合他社が出稿しているキーワードをチェックする方法があります。
競合他社が出稿しているキーワードのチェック方法は簡単で、URLを確認しシミラーウェブというツールを使用すれば、すぐに確認することが出来ます。
①競合他社のURLをチェック
まずは、メインキーワードになりそうなキーワードで検索し、競合他社の広告を検索します。
可能であれば、複数のキーワードで検索し、上位に表示されるサイトを5つほどピックアップしておきましょう。
気になる企業の広告の上で右クリックし、【リンクのアドレスをコピー】を選択し、URLをメモしましょう。
※左クリックだとその企業にクリック費用が発生してしまいます
②Similarwebを利用する
競合他社のリンクを5つほどメモした後は、シミラーウェブを利用して、その企業が出稿しているキーワードを調べていきましょう。
シミラーウェブは、Web解析ツールですので、競合のURLを入力することで、その企業がどんなキーワードで広告を配信しているかが確認出来ます。
しかも、実際にキーワードでユーザーが流入しているかも確認出来るので、ユーザーに求められている情報も知ることが出来ます。
シミラーウェブには無料版もありますが、有料版ではさらに細かく、さらに多くの情報を確認し成果に繋げる事が出来るので、より深く活用したい場合は有料版を検討してみても良いかもしれません。
手順2.メインキーワードの類義語を網羅
ある程度メインキーワードの候補を出した後は、そのキーワードの類義語を網羅していきます。
類義語は頭で考えてもなかなか見つからないので、ツールを使って見つけることをお勧めします。もちろん、ツールで全てを網羅出来るわけではありませんが、ある程度取りこぼしを防ぐ事が出来るので活用しましょう。
便利な無料ツールがあるので、1つご紹介しておきます。
また、類義語とは少し違いますが、メインキーワードの正式名称や専門用語での表現も見落としがちなので、注意しておきましょう。
例えばケガの「むち打ち」は「頸椎捻挫」と表現されるので、このようなキーワードの膨らみも見落とさないようにしておきましょう。
手順3.掛け合わせキーワードの選定
メインキーワードを出し切った後は、掛け合わせて使うキーワードをリストアップしましょう。
掛け合わせキーワードはサブキーワードとも言われ、メインキーワードとよく一緒に使われるキーワードの事になります。
様々なメインキーワードと一緒に使われるサブキーワードには、次のようなものが挙げられます。
「比較」「おすすめ」「価格」「キャンペーン」「ランキング」「格安」「方法」「手法」「見積」「人気」。。。
このようなサブキーワードは、次の3つの方法でリストアップしていく事をおすすめします。
方法1.自分の頭で考える
方法と言うまでもないかもしれませんが、自社の商材を求めているであろうユーザーが、メインキーワードと一緒に使うであろうキーワードは、ある程度予測出来ます。
ですので、まずは自分の頭の中で、複合キーワードを出していきましょう。
この作業が終わってから、方法2や3を利用する事で、より効果的に掛け合わせキーワードを見つけることが出来ます。
方法2.キーワードプランナーを使う
2章でもご紹介しましたが、キーワードプランナーは、「メインキーワード サブキーワード」という形で、複合キーワードも多く表示されますので、サブキーワードを探すのにも役立ちます。
複合キーワードの中でも、検索ボリュームが多い物はユーザーニーズが高い物と予測出来るので、関連性があるものは積極的に取り入れましょう。
方法3.関連キーワードツールを使う
サジェストや関連語を一覧で確認出来るツールがあります。
このツールを使う事で、メインキーワードはどんな言葉と掛け合わせて検索されているかを簡単に確認する事が出来ます。
中には関係のないようなキーワードもありますが、関連性が高いと思われるキーワードは優先的に広告の入札キーワードとして取り入れるようにしましょう。
手順4.検索クエリ(ユーザーが実際に検索したキーワード)の活用
広告の配信を開始した後、さらに効果を高める為に、検索クエリも確認していきましょう。
Google AdWordsの場合は「キーワドタブ」を選択し、「検索語句」をクリックすることで指定した期間に集まった情報を確認出来ます。
その中でも、コンバージョンが出ているキーワードに関しては特に注意することが大事です。
他のユーザーもそのキーワードで検索を行なう可能性があり、上手く行けば新たなコンバージョンを生む可能性もあるので、積極的に取り入れていきましょう。
配信後はこの作業が重要になり、これを繰り返す事でキーワードの漏れを防ぎ、広告の配信精度を上げる事が出来ます。
まとめ
キーワード選定に悩む人は非常に多いですが、改めて手順を確認してみると、そこまで難しくなかったのではないでしょうか。
本文中でもご紹介しましたが、キーワード選定を最初から完璧にこなせる人は少ないので、そこまで気負わずに設定していきましょう。