リスティング広告の成果を最大化する除外キーワードの設定方法

リスティング広告,除外キーワード

除外キーワードについてなんとなく知っていても、

「聞いたことはあるが、実際にどういったものなのか?」
「どのように設定するのか?」
「どういったキーワードを除外すれば効果が出るのか?」

このような疑問を持っている人は、多くいます。

リスティング広告を出稿する際には、購入される可能性が高いキーワードだけでなく、数多くのキーワードを登録していきますが、それによって、コンバージョンに繋がらないキーワードがクリックされてしまう事がよくあります。

そこで大事になってくるのが除外キーワードの設定になります。

除外キーワードをうまく設定することで、無駄なクリックはなくなり、リスティング広告での効果を最大化していけます。

そこで今回は、そんな除外キーワードについてまとめてみました。

Googleアドワーズ広告   :「除外キーワード」
Yahoo!プロモーション広告  :「対象外キーワード」
※本文では除外キーワードで統一致します

リスティング バナー

1. 除外キーワードとは

除外キーワードとは、「広告に表示されないキーワード」になります。

例えば、除外キーワードとして「海外 旅行」というキーワードを追加すると、「海外 旅行」というキーワードで検索されても、広告が表示されません

ディスプレイネットワーク広告でも、特定のサイトへの表示を制限する方法があります。

ですので、商品価値を落とすようなサイトやCVが見込めないサイトへの登録を無くすことが出来ます

2. 除外キーワードの設定方法

ここから、除外キーワードの設置方法について、次の3つの視点から詳しくお話ししていきます。

  1. 除外キーワードのマッチタイプ
  2. 除外キーワード設置単位とは

⑴ 除外キーワードのマッチタイプ

除外キーワードにもマッチタイプがあり、このマッチタイプを利用して、除外する範囲を決めていきます。

完全一致

設定したキーワードと完全に一致する検索の場合、広告は表示されません。

完全一致

完全一致で【海外 旅行】を除外キーワード設定した場合、検索されるキーワードと致しましては、【海外 旅行】のみ広告表示はされません

確実に除外したいキーワードの場合は、完全一致での除外設定が最適となります。

フレーズ一致

設定したキーワードと完全に一致し、並び順が同じフレーズがキーワードに含まれている場合、広告は表示されません。

フレーズ一致

フレーズ一致で【海外 旅行】を除外キ―ワードで設定した場合、上記のように2つは広告表示がされなくなります。

キーワードの間に新しいキーワードが入った「海外 人気 旅行」や、キーワードが前後違った「旅行 海外」は表示されません。

部分一致

順序にかかわらず設定したキーワードが検索されるキーワードに含まれている場合、広告は表示されません。

部分一致

部分一致で【海外 旅行】を除外キーワード設定した場合、「海外 旅行」というキーワードが含まれていれば、広告は表示されません

除外キーワードの「部分一致」は、通常のキーワード配信での「絞り込み部分一致」と同じ機能ですので、「国外 旅」のようなキーワードは除外されません。

順序にかかわらず、設定したキーワードが検索されるキーワードに含まれている場合、広告は表示されません。

部分一致ばかりで除外キーワードを設定致しますと機会損失が発生しますので、完全一致とフレーズ一致での除外設定も致しましょう。

⑵ 除外キーワード設置単位とは

除外キーワードを設定する際には、キャンペーン除外リストキャンペーン単位広告グループ単位で設定することが出来ます。

キャンペーン除外リストで設定する場合※Googleアドワーズ広告のみの機能

複数のキャンペーンに共通して除外したいキーワードがある場合は、除外キーワードのリストを作成して、キャンペーンをまとめて除外設定することが出来ます。

先程と同じく旅行会社様の運用の場合、お客様にならない【会社概要】【Wiki】【求人】の
検索キーワードを全てのキャンペーンで除外したい
ので、キャンペーン除外リストを使うと便利に登録が出来ます。

キャンペーン単位で設定する場合

キャンペーン内全ての登録キーワードに共通して除外を行いたい検索キーワードがある場合に設定します。

例えば、海外旅行向けのプランをまとめたキャンペーンの場合、国内旅行を検討しているユーザーはお客さんにならないので、キャンペーン単位で「国内」「国内旅行」といったキーワードを除外します。

キャンペーン単位で設定

広告グループ単位で設定する場合

特定の広告グループ内の登録キーワードだけに共通して除外を行いたい検索キーワードがある場合に設定します。

例えば、韓国,中国,タイでの旅行ではコンドミニアムの宿泊プランがない場合は、韓国,中国,タイの広告グループだけ「コンドミニアム」というキーワードを除外します。

広告グループ単位で設定

3.除外キーワード登録手順

⑴ Googleアドワーズ広告の除外キーワード登録手順

キャンペーン除外リストの登録手順

まず【共有ライブラリ】にアクセスし、【キャンペーン除外キーワード】をクリックします。

【キャンペーン除外キーワード】

【+リスト】ボタンをクリック

【+リスト】
除外キーワードリストの名前と、除外するキーワードを入力して保存

キャンペーン除外キーワード

除外キーワードリストにチェックを入れ【キャンペーンに適用】をクリック

【キャンペーンに適用】

除外キーワードリストと紐づけたいキャンペーンを選択して保存してください。
以上で設定は完了になります。

キャンペーン除外キーワード キャンペーン選択

キャンペーン単位と広告グループ単位の登録手順

【キーワード】→【除外キーワード】→【キーワード】のボタンをクリックします。

キャンペーン単位と広告グループ単位の登録

キャンペーンや広告グループを選択して、除外キーワードを1行に1キーワードずつ入力の上、【保存】ボタンをクリックしてください。
以上で設定は完了になります。

キャンペーン 広告グループ 除外キーワード

⑵ Yahoo!プロモーション広告の除外キーワード登録手順

【ツール】→【除外キーワードツール】のボタンをクリックする。

【除外キーワードツール】

【+対象外キーワードを追加】ボタンをクリックします。

【+対象外キーワードを追加】

キャンペーンや広告グループを選択して、除外キーワードを1行に1キーワードずつ入力とマッチタイプを選択して、【保存】ボタンをクリックします。

キャンペーン 広告グループ 除外キーワード

4.除外キーワードの見つけ方と選び方

⑴ 見つけ方

まずは検索語句(検索クエリ)を確認します。

その中で、獲得に繋がっておらずコストが掛かっているキーワードは除外キーワードに設定しましょう。

検索語句(検索クエリ)の確認の仕方

Googleアドワーズ広告 検索語句の確認

Googleアドワーズ広告 検索語句の確認

Yahoo!プロモーション広告 検索クエリの確認

Yahoo!プロモーション広告 検索クエリの確認

⑵ 選び方

検索語句の中から、除外キーワードを選ぶ基準は、次の3つになります。

  • 【とは】検索
  • 獲得件数と目標CPA
  • 商品やサービスに反しているキーワードも登録

【とは】検索は登録

【とは】検索では、獲得に繋がる可能性が低いので除外キーワードに登録します。

言葉の意味を調べる際に使用する言葉ですので、商品購入には繋がりません。

商品やサービスに反しているキーワードは登録

販売したい商品やサービスの内容とは異なるキーワードは除外します。

例えば、高級商品を取り扱っている場合、「激安」「格安」「わけあり」といったキーワードは除外します。

高級商品を扱っているので、このようなキーワードで検索したユーザーは購入しないというのはもちろんですが、このようなキーワードで表示されてしまうと、ブランディングの面でも問題が出てきます。

情報検索系キーワードは登録

検索語句で多いものであれば【wiki】【画像】といった情報を知る為のキーワードは除外します。

「とは検索」と同様に、こうした情報を調べているユーザーはほとんど商品を購入することはありません

獲得件数と目標CPAに達していないものは登録

問い合わせや購入などの獲得件数が無く、目標としているCPAの2倍3倍以上の広告費が掛かっているキーワードは、広告を停止し除外キーワードへ登録します。

まとめ

除外キーワードをコマめに設定をすることで、効率的にリスティング広告の費用対効果をアップさせましょう。

検索語句(検索クエリー)を参考にして、慎重に不要なキーワードのみ登録することが成果を最大化させる近道になります。