Instagram広告のセグメントの種類と使用方法

今や世界中で人気のSNS「Instagram」は、ユーザー間で楽しむだけでなく、WEB広告のプラットフォームとしても大きな成果をもたらしてくれます。

ただ、これからInstagram広告を出稿しようと考えている人にとって、最適なユーザーに届けるためにどのような設定があるのか分からないという方も少なくありません。

そこで今回は、Instagram広告のセグメントの種類と、配信出来るセグメント、さらにInstagram広告と相性ぴったりの業種もご紹介します。

セグメントをしっかり把握して、質の良いユーザーを獲得しましょう。

目次

0.Instagram広告とは

Instagram広告は、Instagramのフィード等に画像や動画を掲載出来る広告のことです。

女性が多く利用しているイメージがあるかもしれませんが、ユーザー全体の約45%は男性なので、男女比はおおよそ半分となっています。

詳しくはこちらの記事をご覧ください。
【2018年最新版】Instagram広告とは?その全てを分かりやすく解説!

1.指定出来るセグメント一覧

セグメントの種類として、下記のようなものがあります。

Instagramは、親会社であるFacebookのターゲティングを利用することが出来ます

Facebookは登録の際に個人情報を細かく入力出来るという特徴があり、それを利用した精度の高いターゲティングが魅力の一つでもありますが、Facebookの傘下にあるInstagramはそのターゲティングを利用することが出来ます。

ユーザー属性ターゲティング

ユーザー属性ターゲティングは以下の3つがあります。

ユーザーのプロフィールをもとにターゲティングしますが、ユーザーを特定する上でも基本的な情報ですので、最も利用するターゲティングの1つではないでしょうか。

年齢・性別

プロフィールに登録されたユーザーの年齢性別をもとにターゲティングします。

まずどのようなセグメントにしようか迷った際は、これを選ぶと大まかに絞ることが出来ますね。

エリア

これはユーザーの住んでいる地域を指します。

その地域にいる人や、最近その地域を訪れた人その地域へ旅行に行った人に広告を配信出来るだけでなく、そのエリアに配信したくないからエリアを除外する、ということも出来ます。

利用者層

ユーザーの属性に合わせてターゲティング出来ます。

上記2つのターゲティングはよくあるものですが、Instagramでは交際ステータス普段の生活スタイル等のより詳しい属性指定が可能になっています。

利用者層ターゲティングについては以下の記事も参考にしてください。
Facebook広告の詳細ターゲット設定~利用者層編~(2016.11.03)

インタレスト/行動ターゲティング

インタレストは、Facebook上の趣味・関心、アクティビティや「いいね」したページ等をもとに、興味・関心に基づいてターゲティング出来ます。

行動ターゲティングは、ユーザーの行動使用している機器・OS等をもとにターゲティング出来ます。

非常にセグメントの数が多いので、より細かいターゲティングが出来ますが、あまりに絞り過ぎると、広告が上手く配信されなかったり、獲得出来たかもしれないユーザーも逃してしまう可能性もあるので、注意しましょう。

より詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。
Facebook広告の詳細ターゲット設定~行動編~(2016.11.08)

タグ設置をすればリマーケティングも出来る

Facebook広告専用のタグをサイトに設置すると、リマーケティングを行うことも可能です。

コンバージョン確率の高いユーザーにアプローチするためにも、ぜひ活用しましょう。

カスタムオーディエンス

既存の顧客や、すでに接点のあるユーザーにリーチ出来るターゲティングを指します。

ユーザーのデータ(電話番号やメールアドレス)を利用し、広告配信や定期購入を促したりすることが出来、逆に広告の配信対象から除外することも可能です。

ユーザー属性、インタレスト/行動は基本的なターゲティングになりますが、カスタムオーディエンスはより精度が高く効果も高いものになります。

類似オーディエンス

ユーザーのデータ(電話番号やメールアドレス)や、Webサイト・アプリ内の行動データ、Facebookページや広告に反応したデータ等をもとに、既存の顧客に類似するユーザーをターゲティングすることが出来ます。

カスタムオーディエンスよりワンランク上バージョン、とも言えるターゲティングで、既存顧客と似ているユーザー層へピンポイントで狙えるため、高い広告効果が期待出来ます。

2.配信出来るセグメント

Instagramは以下のセグメントに特に効果的です。

世界中のユーザー

Instagramは、およそ8億人のユーザーがいる世界規模の写真投稿サイトになります。

アクティブユーザーも大変多く、1日に数万枚もの写真や動画が投稿されたり、また、ユーザーの8割はビジネスアカウントをフォローしていることからビジネスとの相性もよいです。

これ程ユーザーが世界中にいるということは、メディアからの注目度も高いことなので、広告を配信すればたくさんの反応を期待出来るのは想像しやすいと思います。

若年層

Instagramの利用ユーザーは若者が多いです。

引用元:https://gaiax-socialmedialab.jp/post-30833/

上記は日本のInstagramユーザーの割合表ですが、約41%は20代以下の若年層が占めているのが分かります。

そのため、若年層をターゲットにしたブランド等はInstagram広告を取り入れていることが多いです。

また、Instagram広告はFacebook広告とは違い、ユーザーの投稿に混ざって出稿されるインフィード広告なので、広告感が薄く不快感が低いのも特徴です。

引用元:https://marketing-rc.com/article/20170113.html

新規ユーザー

Instagram利用者の約60%が、Instagramで新商品と出会っているという特徴から、全くの新規ユーザーを獲得するのにも向いています。

Instagram広告はとにかくビジュアルが最も重要視されるので、文字メインのリスティング広告とは違い、ターゲットの設定がしっかりと出来ていれば確実なアピールになります。

所謂「インスタ映え」する商品、可愛らしいスイーツインパクトのあるファッション等を取り扱う企業には、新規ユーザー獲得のチャンスになります。

3.Instagram広告と噛み合う業種

Instagramは「インスタ映え」という言葉があるようにビジュアル重視のサイトになります。

そのため、以下のような業種はInstagram広告と相性が良いです。

逆に、以下のようなものはリスティング広告の方が上手く噛み合う可能性が高いです。

また、若年層は広告の注視時間が短いという特徴もあるため、短い時間でいかに印象を強く残すかによって成果が左右されます。

Instagram広告には4つの広告タイプがあり、それぞれ際立った特徴があるので、セグメントによって広告を選択するのもとても重要です。
これさえ見れば大丈夫!Instagram広告のサイズ一覧

それでは、Instagram広告を取り入れて成功した企業を簡単にご紹介します。
参照:Instagram 成功事例

ゼクシィ

方法:ストーリーズ広告でリッチな広告を表現

ドレスと手書き風の英文フォントを合わせてInstagramの世界観にマッチ

広告導入後の成果

参照:Instagram 成功事例

HARD Summer

方法:動画広告でコンサートを宣伝

その後、利用者層データ趣味・関心のターゲット設定を使いリーチ。
カスタムオーディエンスを使い、過去のチケット購入者リストとWebサイトや動画視聴者をターゲットに含め、さらに類似オーディエンスもターゲットに設定

広告導入後の成果

Too FACED

方法:まず新商品をFacebookとInstagram別々の動画広告で宣伝。その後共通のカルーセル広告を配信

チョコ菓子のような新作のアイシャドウパレットを、過去のアイシャドウパレット商品と並べることで、色味の斬新さをアピールし、すぐに製品の詳細を見られるように購入ボタンを付けた。

広告導入後の成果

A&W

方法:5週間にわたりスポンサー写真広告を実施

A&Wで愛されているメニューをクローズアップし、「陶器に盛った朝食」といった新しい楽しみ方や、木のテーブル金属のフライ用バスケットのようなナチュラルな雰囲気もアピール。
「食材保証」のTVCMと同時に実施し、質の良い食材と楽しい食事体験のメッセージを強く宣伝

広告導入後の成果

SoFi

方法:3種類のキャンペーンを展開
  1. 「Bankless World(銀行のない世界)」で自社を紹介。写真広告で取り残された銀行とそれに代わり輝く自社を並べて表現
  2. 「Great Loans for Great People(賢い人の賢いローン)」で圧倒的な低金利やSoFiのメリットを紹介
  3. 3~4月に開催されるバスケのトーナメント「March Madness」期間中にSoFiローン利用者のストーリーを紹介

既存の顧客データに基づきカスタムオーディエンスを作成し、それに基づいた類似オーディエンスも設定。
③キャンペーンで、社員と同じ大学の卒業生をターゲットに指定したことで、ローン支払いの実例をしっかりアピール出来た

広告導入後の成果

4.まとめ

今回は、Instagram広告のセグメントについてご紹介しました。

Facebookの傘下だけあって豊富な種類があり、細かいターゲティングが出来るのが強みですね。

また、広告がユーザーの視覚に印象を残すので、ビジュアルが売りのものは大きな成果を出せる可能性があります。

特性を上手く活かして効果的に宣伝しましょう。

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