若い世代に人気のSNS「Instagram」。
日本でも約2,000万人のユーザーがいると言われ、一般ユーザーだけでなく、企業の間でも利用が広がっています。
豊富な広告の種類と、精度の高いターゲティングが特徴で、広告出稿にとてもおすすめのプラットフォームですが、出稿となると、気になるのは広告のサイズのような規定や、広告の種類についてですよね。
今回は、Instagram広告のサイズや種類、出稿の流れについてご紹介します。
最後にはInstagram広告の出稿により成功した企業についても紹介するので、ぜひ参考にしてください。
目次
0.Instagram広告とは
Instagram広告は、Instagramのフィード等に画像や動画を掲載出来る広告のことです。
女性が多く利用しているイメージがあるかもしれませんが、ユーザー全体の約45%は男性なので、男女比はおおよそ半分となっています。
詳しくはこちらの記事をご覧ください。
「【2018年最新版】Instagram広告とは?その全てを分かりやすく解説!」
1.広告の種類
Instagram広告には大きく4つの配信方法があります。
- 写真広告
- 動画広告
- カルーセル広告
- ストーリーズ広告
写真広告
最も一般的な広告配信方法で、写真・画像1枚のシンプルな広告です。
写真広告には正方形、横長、縦長の3つのフォーマットがあり、それぞれ以下のような規定があります。
写真・画像1枚のとてもシンプルな広告なので、いかにインパクトを残せるかによって成果が大きく左右されます。
動画広告
1本の動画とキャプションを表示出来る広告で、最大60秒までの動画を表示させられます。
こちらも正方形、横長、縦長の3つのフォーマットがあり、以下の規定があります。
動画を載せるので、ゲームアプリや動画アプリの広告に特に適しています。
カルーセル広告
横にスライドさせることで、複数枚の画像とキャプションを表示出来る広告です。
フォーマットは正方形のみで、さらに正方形にトリミングされて表示されるので、画像は正方形で制作するのをおすすめします。
ストーリーズ広告
スマホの画面いっぱいに縦長に画像・動画が表示される広告で、大きな印象を残すことが出来ます。
Instagramの利用者が投稿したストーリーズの合間に挿入され、15秒間または広告が閉じられるまで表示されます。
強い訴求力を持ち、しかも24時間経つと自動的に消えるので、投稿するユーザーも増えています(広告は24時間で消えることはありません)。
また、カルーセル形式も使えるようになり、最大3つのクリエイティブやリンクを表示出来るようになったので、今後ますます活躍が期待出来る広告になります。
※字幕やキャプションを使いたい場合は動画ファイルの一部にする必要があります
画像や動画に、ブランドロゴやキャッチコピー等テキストを載せたいという方々がいらっしゃると思いますが、Instagram広告は広告全体に占めるテキスト要素は20%以内に収める必要があります。
参照:https://www.facebook.com/business/help/980593475366490?ref=ads_guide#
テキスト要素が多いとリーチ数が制限されるので、このルールは遵守しましょう。
「テキストオーバーレイツール」を使えば、テキスト量の確認が出来るので、投稿前にガイドとして使いましょう(あくまで目安となります)。
注: 広告画像内のテキスト量の制限は撤廃されました。グリッドツール(テキストオーバーレイツール)は利用できなくなりました。
2.目的とCTA
Instagram広告を配信する「目的」と「CTA(Call To Action)」は、事業成功のために絶対押さえておくべきポイントです。
目的は広告配信により得たい・実現したいことを、CTAは広告を見るユーザーへ行って欲しい行動(ネクストアクション)を選ぶ必要があります。
目的
- ブランドの認知度アップ
- リーチ
- トラフィック(ウェブサイトへのクリック数、アプリストアへのクリック数)
- アプリのインストール
- エンゲージメント(投稿のエンゲージメントのみ)
- 動画の再生数アップ
- コンバージョン(ウェブサイトでのコンバージョン、アプリ内コンバージョン)
- リード獲得
CTA
- リンクを開く
- 購入する
- 寄付する
- 予約する
- インストールする
- ダウンロードする
- 申し込む
- アプリを利用する
- 音楽を聴く
- ビデオを見る
- ゲームをプレイする
- 登録
- 連絡する …
3.出稿するまでの流れ
Instagram広告は大きく言うと、以下の手順で出稿出来ます。
- FacebookとInstagramのアカウントをリンク
- キャンペーンの目的を選択
- 広告セットの作成
- 広告の設定、公開
Instagramアカウントが無くてもInstagram広告を出稿することは可能ですが、様々な制約がかかるので、おすすめしません。
詳しくはこちら(https://www.facebook.com/business/help/910175409024706)
また、Instagramの親会社はFacebookなので、Facebook広告を手がけたことがある方には、もしかしたら簡単に行えるかもしれません。
詳しくは以下の記事をご覧ください。
「初心者でも簡単に出来る!Instagram広告の出し方を分かりやすくご紹介!」
4.Instagram広告で成功した企業
それではInstagram広告を活用し、成果を上げることが出来た企業を3つご紹介します。
花王 「メリット PYUAN」
- 使用した広告:ストーリーズ広告
- ターゲット:20代女性
- 目標:若年層からの認知拡大
PYUANのメインターゲットである20代女性は、スマホでの情報接触が多いことから、テレビCMではなくInstagram・Facebook広告を中心に展開。
また、若い世代は広告を注視しにくいという調査から、短時間で印象に残る手段としてgif動画、カルーセル動画広告、Instagramのストーリーズ広告を活用して訴求しました。
ブランドのメッセージである「クレンズライフ」を、空想のキャラである「赤毛のピュアン」の生活を通して描くことで、自分の生活にも取り入れたいと思わせる工夫も施しました。
ボルボ
- 使用した広告:動画広告、カルーセル広告
- ターゲット:18〜65歳
- 目標:XC60の技術、安全機能、乗り心地を体験させる
スウェーデンの自動車メーカー「ボルボ」は、新商品である「Volvo XC60」の新機能を紹介すべく、ユニークな広告を作成しました。
まず、複数のエージェンシーと協力し、「thumb drive(親指でドライブ)」をテーマにXC60をバーチャル試乗させる動画を用意しました。
そしてターゲットを「主要都市で自動車の購入を検討していて、特にボルボに関心がある」に絞り、都市別に試乗体験が出来る動画広告を配信、再生した人にXC60の新機能を紹介するカルーセル広告とリンク広告を配信し、期待感を高めレスポンスの促進を図りました。
Netmarble Games「Marvel Future Fight」
- 使用した広告:動画広告、ストーリーズ広告
- ターゲット:18〜44歳の男性
- 目標:潜在的プレイヤーに宣伝、プレイヤーの獲得
Netmarble Gamesは、優れたモバイルゲームの開発とパブリッシングを行う韓国の企業になります。
発表したゲーム「Marvel Future Fight」は「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス」のキャラクターが登場することから、キャンペーンの時期を調整し、映画の予告編が放映される機会を活用。
動画広告を2つ用意し、1つはキャラクターに焦点を当てたコピー、もう1つはゲームプレイに焦点を当てるコピーと、映画予告との明確な区別を持たせました。
テレビとInstagramの組み合わせにより、テレビの視聴時間が短い層の反応を獲得し、ブランドの認知度を上げることに成功しました。
5.まとめ
今回は、Instagram広告の基本であるサイズや広告の種類についてご紹介しました。
今までのディスプレイ広告とは違う手法を取らなければならない反面、大きな反響を生み出したり、事業成長に貢献する可能性が高いです。
また、安値から始められるという手軽さからも、手を出しやすい広告と言えるかもしれません。
これを機会に、ぜひ自社でも取り入れてみてはいかがでしょうか。