Facebook広告の適切な予算を導き出すために確認すべき2つのこと

自社ビジネスをFacebook広告で配信するなら、
「予算はいくらになるのか?」
という疑問からはじまりますよね。

Facebook広告の予算は、商材や配信する目的・ターゲットなど様々な要素によって、かけるべき費用というものが全く異なってきます。

新規の配信であれば、過去の実績から判断することは出来ませんし、かといって適当に設定してしまうと、
「広告費が多すぎたので無理やり消化するしかない」
「予定していた予算だと目標に足りない…」
といった配信後の調整に時間がかかってしまうかもしれません。

今回は、Facebook広告で適切な予算を導き出す流れを、実際のアカウント作成の画面を交えながらご紹介します。

想定通りに配信出来ない時の対処法についても触れていきたいと思いますので、新規配信前にぜひ参考にしてみてください。

0.Facebook広告の2種類の課金方法

Facebook広告の課金方法は下記2種類の課金方法がありますが、基本的にはCPM課金の方を推奨しています。

一見CPC課金の方が費用が少なく済みそうですが、Facebookで広告をクリックする大半のユーザーは、WEBサイトへ流入しても何もアクションを起こさないことが多いというのが実情です。

そのため、出来るだけ多くの人に広告を配信した方が、結果として広告自体の無駄打ち(見込みのないユーザーへの表示・クリック)が最小限になり費用を抑えることが出来ます。

1.適切な予算を導き出すために確認すべき2つのこと

確認すべきことは下記の2つになります。

KPIは自社の経営計画・成長戦略に基づいて決定出来ますが、獲得単価は新規案件の場合判断するのは難しいかと思います。

しかし、Facebook広告では、広告を配信する前に予算に応じた獲得シミュレーションを図式で表示してくれますので、そちらを参考にしてみましょう。

2.Facebook広告の獲得シミュレーション

実際に、「メンズファッションのECサイト」を想定したFacebook広告の獲得シミュレーションをしていきたいと思います。

Facebook広告は、ある程度配信量が多い方が最適化も早くなりますので、始めの予算は月50,000円/日予算1,670円に設定してみます。

①広告の配信目的を設定する

まずは、広告を配信する目的を設定します。

今回は、ECサイトでの購入を想定して「コンバージョン目的」を選択します。

②広告を配信するターゲットを設定する

メンズファッションのECサイトであれば
「全国の男性になるべく広く配信したい」
「30代以上をメインに配信したい」
「韓国ファッションに興味のある人に配信したい」
というように、配信するターゲットの幅によって必要な予算などの数値も変動します。

今回は、ターゲットを広く取るためのセグメントに設定しました。

③日予算を設定する

先程目安としてあげた日予算1,670円を設定します。

④推定結果を確認する

諸々設定を行うと、画面右側に推定結果としてリーチ数コンバージョン数を確認することが出来ます。

今回の配信設定では、日予算1,670円で最少4件コンバージョンを獲得出来るという推定結果ですので、1件あたり417円の費用がかかると判断出来ます。

あくまで推定となりますので、アクティブユーザー数や競合の状況といった様々な要素によって実際の配信状況も変動します。

「あまりにもリーチ数が少ない」といった場合は、もっと幅広くターゲティングをとるか、予算を増やすなどの調整を行う必要があります。

想定通りに配信出来ない時の対処方法

想定通りに配信出来ていない時は、広告セットからさらに具体的な推定の数値を確認してみましょう。

想定通りに配信出来ない時の対処方法

グラフの線と線が交わっているところを基準に見ると、今の配信状況ではコンバージョンを2件獲得するのに必要な日予算は2,000円、つまり1件あたり日予算1,000円が必要であるという見立てになります。

こちらもあくまで推定の数値になりますので、1つの判断材料として取り入れ、他のターゲットを開拓したり、セグメントを見直すといった対応を検討しましょう。

セグメントの種類や効果的なターゲティング方法については「Facebook広告のセグメントの種類と効果の出るターゲティング方法」で詳しく解説しています。

3.まとめ

適切な予算を知るためには、自社のビジネスとしてどうありたいか、獲得目標件数を決め、相場を知ることが大切です。

とはいえ、配信前に確認出来る数値というのは、FacebookのAI推測によるものであり、まだまだ実態とかけ離れていることもあります。

リスティング広告同様、事例を交えながら考える必要があるでしょう。

また、ユーザーにとって魅力的なサービスであったり、しっかりとターゲットを見定め・仮説立てをした運用を行えば、獲得単価を低く抑えることが出来ます。

最新の獲得単価の状況や、自社サービスはどのくらいの獲得単価を目指せるか、常に市場調査や情報収集は欠かさず行い、根拠に基づいた予算建てをしっかり行うことがビジネス成功のカギとなります。