スマートフォンユーザーの約80%が利用しているLINEの運用型広告LINE Ads Platformでは、タイムラインやニュースなど、様々な場所に広告を配信する事が可能です。
中でも、タイムラインは多くのユーザーが利用しており、リーチしやすい掲載面になります。
今回は、そんなLINE広告の中でもタイムラインについて徹底解説していきます。
目次
0.運用型LINE広告LINE Ads Platformとは
LINE Ads Platformとは、タイムラインやLINE NEWS、Hike Networkに広告配信が出来るプラットフォームになります。
※Hike Network:LINEが提携している1,000を超える優良メディア
ユーザーの年齢、性別、地域、興味関心に合わせた配信が可能になっており、対象ユーザーを絞って広告を配信する事が出来ます。
LINEは、スマホユーザーの約80%が利用しているSNSであり、FacebookやTwitter等これまでリーチ出来なかったユーザーに広告を配信出来ることが一番の魅力です。
引用:LINE AD CENTER
1.LINEのタイムラインとは
LINEのTIME LINEとは、ユーザーが近況を報告したり、プロフィールの変更などを報告する場所になります。
TwitterやFacebookの投稿と同じようなことをする場だとイメージすると分かりやすいかと思います。
テキストだけの投稿や画像付きの投稿、動画の投稿が出来ますが、基本的には画像や動画付きで投稿しているユーザーが多いです。
掲載イメージは下記のようになります。
一般投稿と広告投稿の見分けがつきづらいのも特徴ですが、一番大きな違いは「詳細はこちら」といったボタンを設置出来る点にあります。
2.タイムライン掲載面ポイント
LINEのタイムラインのMAU(月間アクティブユーザー)は5300万人以上となっています。
ユーザーの男女比は4:6であり、特に10代~30代の年齢層に利用されております。
またFacebookやTwitterなど他のSNSを利用しておらず、LINEのみを利用しているユーザーが多く存在します。そのユーザーに対しても訴求が出来るので新規顧客の獲得率が高くなっています。
引用:LINE AD CENTER
LINE@を行っている企業は公式アカウントのブロック状況にかかわらず、タイムラインを利用する全ユーザーに対し広告を表示出来るので、届けたいユーザーに対しきちんと訴求可能です。
直接のメッセージだけでなく、タイムラインを利用して企業や自社商品のブランディングに役立てましょう。
3.タイムライン広告基本構成要素
広告枠の基本要素は以下の6点で構成されます。
引用:LINE AD CENTER
広告の構成要素は、Facebookのニュースフィードに表示されるフォーマットに非常に似た形式ですので、Facebook広告を利用している方などであればイメージしやすいのではないでしょうか。
4.タイムライン広告掲載フォーマット
2017年7月現在での広告掲載可能なフォーマットは下記3種類となっております。
- WEB AD:自社ウェブサイトへの誘導目的(資料請求や商品購入など)
- APP AD:アプリのダウンロード促進目的
- VIDEO AD(タイムライン広告限定):ブランディング目的、商品購入目的
引用:LINE AD CENTER
WEB AD
主にWEB ADはランディングページ等の外部のサイトへの誘導に利用出来ます。
認知を拡大したい場合や、商品の販売、キャンペーンの参加誘導などに適した広告となっております。
また、LINE@を行っている企業は「WEB AD」の誘導先を「LINE@友達追加画面」にすることで、友達を増やしていく施策としても活用出来ます。
引用:http://blog.lineat.jp/archives/49772648.html
APP AD
アプリのダウンロード促進に適した広告です。
広告のアクションボタンがダウンロードとなっており、クリックするとApp StoreやGoogle Play ストアの自社アプリダウンロードページに遷移します。
VIDEO AD
現在LINE Ads Platform上で、単品リピート通販で成功事例が増えているのが、動画広告です。
引用:LINE AD CENTER
タイムラインにのみに配信できるVIDEO ADに関して、もちろんブランディング目的として広告を配信することも出来ますが、最近は獲得目的での配信も成果が出ています。
特にリスティング広告でCPCが高騰しやすい化粧品や健康食品業界では、WEB ADよりも獲得単価が安くなる傾向があり、実際には獲得系のメニューとして利用されることも多くなっています。
また、現在LINE Ads Platform上で、単品リピート通販で成功事例が増えているのが、このVIDEO ADです。
引用:LINE AD CENTER
ユーザーが自らの意思で動画を選択し視聴する為、視聴後の「態度」や「行動」に繋がる成果を発揮することが出来ます。
5.LINE Ads Platformのセグメント
ここからは、タイムラインに限った話ではありませんが、LINE Ads Platformを配信する際に使用出来るセグメントをご紹介してきます。
配信セグメントは、次の6つになります。
見なし属性とは、LINE上の行動を基に、グルーピングされたものであり、確実なものではありません。
実際の管理画面は次のような形になっています。
①年齢
年齢は、次の9つのグループから選択することが出来ます。
「-14」、「15-19」、「20-24」、「25-29」、「30-34」、「35-39」、「40-44」、「45-49」、「50-」
複数選択も出来ますが、「20-24」、「30-34」という形で、間を飛ばした設定は出来ません。あくまで「20-24」、「25-29」、「30-34」という形で、連続した設定しか行えません。
②性別
性別は、男性と女性のどちらかから選びます。
③地域
地域は、47都道府県から選択出来、現状それより細かいターゲティングは出来ません。
④興味関心
興味関心は、約20項目から選択出来ます(7月10日時点では18項目でした)。
⑤OS
OSとは携帯端末の事で、iOSとAndroidのどちらかから選びます。
また、それぞれ細かく設定することも出来、iOSであれば5sや6plusという設定まで出来ます。
⑥セグメント配信
セグメント配信では、リマーケティングを配信することが出来ます。
様々な条件を絞って設定出来ますので、複数のリマーケティングリストを作成することも可能です。
6.LINE Ads Platformの広告費用
LINE Ads Platformの費用は、タイムラインとLINE NEWSを利用する場合は最低金額35万円以上(応相談)~となっていましたが、先日最低出稿金額の撤廃が発表されました。
また、課金方法は、静止画はCPC、VIDEO ADはImpression課金です。
入札単価が安く、現状まだまだ競合の出稿も進んでいない為、フィード型の広告でありながら、リスティング広告と同等、もしくはより安い獲得単価(CPA)で獲得出来る可能性があります。
FB広告のような高精度のターゲティングは現状出来ない為CVRは低い傾向にありますが、上記商材の場合は、他の媒体と比べて圧倒的にCPCが安いことから、CPAの抑制に繋がっています。
7.広告審査
次に注意しておかなければならないことは、LINE Ads Platformは別途審査があり、必ずしもどんな商材でも活用出来るわけではないという点は留意しておく必要があります。
特に、化粧品や健康食品など特定のビジネスにおいては、それ以外の業種とは異なった審査基準もあるようで、かなり厳しく見られている為、審査通過のハードルは低くはなさそうです。
参考までに、NG業種・NG商材を掲載しておきますので、事前にチェックしておくとよいでしょう。
【NG商材】
- 宗教関連(魔除け関連、霊感商法霊視商法、神社仏閣等)
- コンプレックス商材(⼀部除く)
- 健康⾷品(⼀部除く)
- 通販コスメ(⼀部除く)
- エステ(⼀部除く)
- ギャンブル関連、パチンコ等(⼀部公営くじ除く)
- アダルト(成⼈対象の性的な商品サービス等のアダルト全般、性的表現が扱われている作品サービス、児童ポルノを連想させるもの等)
- ⻘少年保護育成上好ましくない商品(サービス、精⼒剤、合法ドラッグ等)
- 出会い系(インターネット異性紹介事業、結婚相談、お⾒合いパーティー等)
- 無限連鎖講、MLM
- 探偵業
- 家政婦、介護サービス
- たばこ、電⼦タバコ
- 産経⽤品(避妊具、⼥性⽤体温計)
- 武器全般、毒物劇物
- 総務省の定める政党要件を満たしていない政党
- 公益法⼈、NPO/NGO、社団法⼈(⼀部除く)
- ⽣体販売
- 葬儀葬祭業
- 医療系、美容整形系、ホワイトニング、病院・クリニック、特定疾患の啓蒙サイト
- 消費者⾦融(⼀部除く)
- カードローン(⼀部除く)
- 医薬品の場合で、LINE公式アカウントのNG商材にあたるもの
- 不動産投資
- ⾦融投資、FX
- クラウドファンディング
- オークション、⼊札権購⼊型オークション
- マッチングサイト(⼀部除く)
- ポータルサイト、掲⽰板
- 情報⽐較サイト
- ポイントサイト(ポイントサービスを主体としたサイト)
- 弊社競合サービス(メッセンジャーアプリ、SNSアプリ、ニュースキュレーション、ゲーム、⾳楽アプリ等)
参考:公開資料 | LINEアドセンター「LINE Ads Platform 2017年1-3月」
8.まとめ
圧倒的なユーザー数で多くの事業者に魅力的なLINE広告。
運用型広告業界の流れからすると、将来的にはデータフィードとの連携なども充実していく可能性もあるかもしれません。
LINE Ads Platformは大きな可能性を秘めた媒体であると言えるでしょう。今後の動きに目が離せません。