Twitter広告やInstagram広告など、SNSでの広告出稿はすっかり一般的になってきました。
特にFacebook広告はリーチできるユーザー数が多いこともあり、利用している方が多いのではないでしょうか。
Facebook広告の魅力といえば、やはり豊富なターゲティングの種類や、その精度の高さですよね。
Facebook広告のターゲティングには色々なものがありますが、中でもベーシックで欠かせないのが地域指定です。
この記事では、Facebook広告の地域ターゲティングに関する詳細や設定オプション、そして注意点などについてまとめてご紹介していきます!
目次
1. Facebook広告の地域ターゲティングで設定できるエリア範囲
Facebook広告は地域ターゲティングで設定できる項目やオプションも多彩ですが、設定可能なエリア範囲のタイプは基本的に4種類。
それは「国」「都道府県(国によっては州)」「市区町村」「郵便番号」です。
一番利用機会が多いのは「都道府県」か「市区町村」なのではないかと思います。
ちなみにFacebookはユーザーのプロフィールや端末の位置情報、IPアドレスなどから地域を判定しているようです。
2. Facebook広告の地域設定で選べる4つのオプション
Facebook広告の地域設定では、地域自体の指定のほかに、以下の4つのオプションからターゲティングの方法を選ぶことができます。
広告の目的やビジネスの性質によってどれを選択すべきかが異なりますので、気を付けてくださいね。
①「この地域のすべての人」
Facebookがその地域にいると判断したすべてのユーザーに対して広告を配信します。
デフォルトではこのオプションが選択されています。
地域でのイベント開催の宣伝など、とにかくたくさんの人を集めたいときに効果的です。
②「この地域に住んでいる人」
対象地域に在住しているユーザーのみに広告が配信されます。
旅行や出張などで短期滞在しているユーザーは対象になりません。
たとえばネイルサロンやスーパーマーケットなど、その地域に住んでいるリピーター客を獲得したいときに有効なオプションです。
③「最近この地域にいた人」
これは、対象地域内に最近の位置情報があるユーザーに対して広告を配信するオプションです。
このオプションは端末の位置情報のみをもとにユーザーを絞り込むため、たとえば「プロフィールの情報ではそのエリア在住になっているけれど、実際には引っ越しなどで住んでいない」といったユーザーは対象になりません。
④「この地域を旅行中の人」
その地域に住んでいるのではなく、旅行などで短期滞在しているユーザーのみにターゲットを絞って広告配信するオプションです。
宿泊施設やレンタカーなど、旅行者を対象にしたビジネスで使うと非常に効果的。
外国人観光客をターゲットにしたインバウンドビジネスでも、こちらのオプションを指定するのがおすすめです。
3. 半径を利用した地域ターゲティング設定
市区町村で地域を指定した場合、併せて「半径」を設定することができます。
たとえば「〇〇市から半径20kmの範囲」といった具合ですね。
市区町村や都道府県といった単位で商圏を限定するのが難しい場合に便利なオプションです。
ただしここで注意したいのが、半径を指定すると、その半径内に含まれる市区町村の「全域」が対象になる点。
つまり「ぴったり半径○○kmのエリアまで」というわけではないので、その市区町村の面積によっては、思ったよりも遠い地域まで範囲に含まれてしまうことがあるのです。
指定した市区町村の中だけで十分な場合は、半径の指定をせず「所在市区町村のみ」を選んでおくと良いでしょう。
4. 店舗の宣伝が目的の場合は、お店の近隣地域を自動指定する方法も
実店舗の広告で、来店客数を伸ばすのが目的の場合は、店舗所在地をもとにした地域ターゲティングが可能です。
その設定手順を以下にご紹介します。
①広告マネージャにアクセスし、「来店数の増加」の目的を選択します。
②「ビジネスの所在地」の項目で、「所在地セットを作成」をクリックします。
③最初に国を選択し、次に店舗所在地を追加しましょう。
④リーチするエリアの範囲を「自動半径」か「固定半径」で選びます。自動半径ではFacebookが自動で最適な半径を選択。固定半径では手動で半径を設定できます。
⑤所在地セットに任意の名前をつけて、「保存」をクリックします。
この所在地セットは、以降に作成する広告キャンペーンで使うことが可能です。
5. まとめ
Facebook広告では様々なターゲティングを指定することができるので、案外ベーシックな地域設定は疎かにしてしまいがち。
しかし最適な地域ターゲティングを行うことは、広告効果を最大化するために欠かせない重要なタスクです。
特にリアル店舗の宣伝が目的なら、地域設定のエリア範囲やオプション、半径などを修正することで、予想以上に広告効果が改善することもあります。
Facebook広告でこれまであまり地域ターゲティングに注意を払っていなかった方は、ぜひこれを機に、一度キャンペーンの地域指定を見直してみてはいかがでしょうか。