広告とLPを結ぶ記事LPという広告手法が一般的になりつつありますが、具体的にどういった広告で、どのようなメリットがあるのかわからないという人は非常に多いです。
実際、いざ興味を持って調べようと思っても、普通のLP(ランディングページ)に関する情報は多いのですが、記事LPに関する情報が見つからなかったので、今回は記事LPについてまとめた記事を作ることにしました。
今回は、
- そもそも記事LPってなに?
- 記事LPを作る事で何ができるの?
- 実際作ろうと思ったらどうすればいいの?
・・・
このような疑問にお答えしていこうと思うので、専門的なライティングテクニックというより、基本的な話に終始していきます。
これさえ読めば、記事LPの概要や魅力、作り方について、完璧に把握出来ます。
目次
1.記事LPとは
記事LPとは、広告とLPの間に挟む記事風の広告になります。
記事LPの中身は、アフィリエイトサイトやランキングサイトの記事がイメージに近く、最終的に販売ページへの誘導(遷移)を目的としています。
2.記事LPと記事とLPの違い
記事LPは、その名前の通り、普通の記事とLPの特性を両方持っています。
そこで、それぞれはどのように違うのかについて、これからお話ししていきます。
記事LPと記事の違い
記事LPと記事の違いは、そのページ内で完結できるかどうかの違いになります。
普通の記事の場合、その記事を読めば自分が抱えている疑問が全て解決するような構成になっています。
これが記事LPになると、自分の抱えている問題は大体解決出来るけど、最終的にはリンク先のページの商品を使わないと解決出来ない構成になっています。
記事LPとLPの違い
記事LPとLPの違いは、商材のすごさを言うか言わないかの違いになります。
もちろん、見た目も大分違いますが、明確な違いを言葉で説明するとなると、商材の魅力やすごさをきちんと伝えているかどうかで、記事LPとLPは棲み分けをすることが出来ます。
普通のLPの場合、自社のサービスのすごさや強みをひたすら並べて、その根拠や客観的データを伝えることで、ユーザーに商品を購入させるような構成になっています。
記事LPの場合は、具体的な商品説明というより、ユーザーが抱えている悩みの解決方法や原因に重きを置いています。
3.記事LPの3つの魅力
記事LPには、多くのメリットがありますが、集約すると次の3つが記事LPの魅力と言えます。
魅力1.ユーザーの購買プロセスを省略出来る
ユーザー(私達)が商品を買う場合、基本的には、次のような流れで購入を行います。
- 商品に知る
- 商品に興味を持つ
- 商品について調べる
- 類似品と比較する
- 商品を購入する
テレビで商品について知ったり、ネットで調べたり、友達に教えてもらったり、SNSで見かけたり…。
ユーザーは、さまざまな方法を使って商品やサービスを知ったり調べたりしています。記事LPを使う事で、先ほどの3や4にあたる「調べて比較検討する」という行為を省略させることが出来ます。
これによって、LPを見たユーザーが離脱することなく、そのまま商品を購入する可能性が高まります。
なぜ行動を省略させることが出来るのか?
商品やサービスを知った場合、本当に購入する価値があるのかどうかを調べて購入するユーザーがほとんどです。
調べる方法として、ネットやSNS、口コミがほとんどですが、どの方法を使うにせよ一旦購入ページからユーザーは離脱してしまいます。
記事LPを使うことで、購入ページに行く前に、その商品やサービスの重要性・必要性をユーザーに伝えることが出来ているので、ユーザーは本当に購入する価値があるかどうかという不安を抱くことなく、そのまま商品を購入することが出来ます。
魅力2.LPの内容を補足することが出来る
記事LPを使う事で、LPの内容に真実味を与える形で補足することが出来ます。
例えば、ダイエット系のLPをイメージしてみてください。
そのLPの中で、「○○という成分がダイエットにすごく効果的で…」という説明をされてもなかなか信頼出来ないですよね?
でも、普通の記事の中で同じように紹介され、「実際効果がありました♪」という本人の体験談があれば、「○○という成分が効果的」という情報を一気に信用してしまうのではないでしょうか。
これが、記事LPの大きな魅力になります。
魅力3.LPを作る前の訴求テストが出来る
きちんとしたLPを作ろうと思うと、それなりに大きなお金が掛かりますよね?
LPでは1つの訴求で話が進んでいくので、その訴求がユーザーの求めているものとずれてしまっていたら、思うように成果を上げることが出来ず、大損をしてしまう事に繋がります。
そうならない為に、まずは記事LPを使ってさまざまな訴求をテストし、どの訴求が最も効果が期待出来るかを調べることが出来ます。
ダイエットサプリのLPを作る場合、いきなり成分訴求のLPを作るのではなく、価格訴求や簡単訴求、ベネフィット訴求といった効果の見込める訴求を試した後、最も効果のあった訴求でLPを作るイメージです。
4.記事LPの作成方法
実際に記事LPを作成する場合、次の4つの手順を踏むことになります。
手順1.訴求を考える
まずは、「記事LPでアピールする訴求=対象となるユーザー像・ペルソナ」を考えます。
「どんな悩みを持っていて・何が問題で・どうなりたいのか?」
この3つを決める事で、記事LPで訴求していく内容を決める事が出来ます。
英会話スクールの資料請求の場合、記事LPでは次のような訴求が考えられます。
- 「英語が話せない・時間がない・海外旅行で困らない程度の会話力」
- 「英語が全く分からない・何をしていいかわからない・片言でも英語を理解して話したい」
- 「ビジネス英語が話せない・どうしても単語でつまづく・海外でビジネスをしたい」
・・・
こうした中から、最も自社の商品に強みを生かせると同時に、同じ心境のユーザーが多いであろう訴求を決めていきます。
手順2.構成を考える
次に、実際の記事の構成を考えていきます。
先程考えたユーザーが、どういった情報を欲していて、どういう気持ちで記事を読みたいのかを考えながら、記事を作成していきます。
例えば、「英語が全く分からない・何をしていいか分からない・片言でも英語を理解して話したい」という悩みを解決する記事LPを作成するとします。
そうすると、次のような構成が考えられます。
- 「意外と英語が分かっているから大丈夫だよ!」という視点で構成を作る
- 「英語はすごく簡単だよ♪」という視点で構成を作る
- 「とりあえずこれやれば英語が分かるよ!」という視点で構成を作る
手順3.着地を考える
次に、着地(商品紹介の方法)を考えます。
複数の解決策を示した後、最も良い解決策として商品やサービスを紹介するのか、原因と対策についてまとめた後、簡単に解決出来る手法として商品やサービスを紹介するのか。
このように、どういった流れで商品やサービスの紹介を行うかを考えます。
今回の例で行くと、英語が話せない問題点を挙げていきその解決策も紹介していきます。その上で、「この商品・サービスを使えば、もっと簡単に問題解決出来、英語が話せるようになります。」という着地が考えられます。
手順4.記事LPを作成
ここまで決まれば、記事LPを作成していくだけになります。
記事LPを自分で作成する場合は、同じ訴求でも複数パターン作成してテストを行えばよいので、気負いすぎることなく、作成する事を目標にしましょう。
唯一の注意点としては、嘘はつかないという事です。
嘘をついて商品を良く見せても、一瞬だけ購入が増えるだけで、トータルで見ると損をしてしまうので、絶対にやめるようにしてください。
5.まとめ
今回は、記事LPの概要と基本的な作り方についてご紹介していきました。
記事LPには、必ず当たるという保証はありませんが、簡易版LPのようなものなので、とりあえず作成してテストをしてみるようにしましょう。
記事LPでは、そうやって試行錯誤をしていくことが最も重要です。
記事LPの作成フロー
- 手順1.訴求を考える⇒記事LPのアピールポイントを決める
- 手順2.構成を考える⇒どういった記事の構成にするかを決める
- 手順3.着地を考える⇒商品・サービスの紹介方法を決める
- 手順4.記事を書く⇒実際に記事LPを作成していく