AdWordsエディターを使って効率的に入稿する方法

リスティング広告,グーグルアドワーズ,エディター

リスティング広告の入稿作業って面倒ですよね。

入稿作業の時間を短縮してくれるツール「エディター」は使いこなしていますか?

Google AdWords、Yahooスポンサードサーチ、YDNとそれぞれエディターがありますが、今回は、Google AdWordsのエディターについてご紹介します。

効率的な使い方や、知って得する便利な機能をいくつかまとめてみました。

エディターを使いこなして作業時間を短縮させましょう!

リスティング バナー

1.エディターとは?

エディターとは、Google AdWords、Yahooスポンサードサーチ、YDNの新規入稿、変更などを、オフラインで一括で行うツールです。
オフラインで作業が出来るので、エディター上で間違えても、アカウントには反映されません。

  1. アカウント情報をダウンロード
  2. エディター上で入稿、編集
  3. アカウントにアップロード

といった、手順でアカウントに変更を反映させます。

エディターとは

2.効率的に入稿する方法

ここではエディターを使って、複数のキャンペーン、広告グループ、キーワード、広告を一括で入稿する方法を紹介します。

まだエディターをダウンロードしていない方、全く使ったことがない方は、まずは下記の記事を読んでみて下さい。
Googleアドワーズの入稿方法を8つの手順にまとめてみた

例として、下記の構成のキャンペーンを入稿する方法を説明していきます。

キャンペーン 入稿

キャンペーン数 :3個
広告グループ数 :各キャンペーンに5個(計15個)
キーワード数  :各広告グループに1個(計15個)
広告数     :各広告グループに2個(計30個)

《広告グループの一括入稿》

①キャンペーン構成(キャンペーン名、広告グループ名、入札単価)を下記のようにエクセルにまとめます。

キャンペーン構成 まとめ

②エディター左下の「広告グループ」を選択し、上部の「複数の変更」をクリックします。

「複数の変更」

③左上の「データにキャンペーンや広告グループの列が含まれる」を選択し、①で作成したエクセルのデータをコピーし、上部の「クリップボードから貼り付け」をクリック(または、Ctrl+Vで貼り付け)します。

該当する表示項目(キャンペーン:Campaing広告グループ:Ad Group入札単価:Max CPC)を選択し、右下の「処理」をクリックします。

「処理」

※下部の「今後のインポートに備え、列見出しの順序を記憶させる。」を選択すると、次回から表示項目を選択する手間が省略出来ます

④変更内容を確認し、問題がなければ右下の「変更を終了して確認」をクリックします。

「変更を終了して確認」

⑤最後に上部の「承認」をクリックして完了です。

「承認」

※同時にキャンペーンも入稿されたので、キャンペーン予算などの設定をしましょう

広告グループ、キーワード、広告に分けて入稿しますが、①のエクセルと③の表示項目が違うだけで、作業の流れは大体同じです。

《キーワードの一括入稿》

キーワードの一括入稿

◇必要な項目
キャンペーン:Campaing広告グループ:Ad Groupキーワード:Keyword入札単価:Max CPCマッチタイプ:Criterion Type
※マッチタイプは、部分一致:broad、フレーズ一致:phrase、完全一致:exactで設定します

《広告の一括入稿》

広告の一括入稿

◇必要な項目
キャンペーン:Campaing広告グループ:Ad Group見出し1:Headline1見出し2:Headline2説明文:Descriptionパス1:Path1パス2:Path2URL:Final URL

3.作業時間を短縮できる便利な機能4選

ここでは、エディターを使いこなすことで、大幅に時間を短縮出来る作業を紹介します。

3ー1.広告文、リンク先を変更する

既に入稿されている広告文の一部だけを変更して、追加で入稿する(前の広告も残す)方法を紹介します。

下記キャンペーン構成の広告「4月15日までお得な10%オフ」「4月30日までポイント2倍」に変更してみましょう。

広告文、リンク先を変更する

変更を実施する広告を全て選択「テキストを置換」をクリックします。

「テキストを置換」

②変更する項目を「操作の実行」から選択し、変更前のテキストを「検索するテキスト」、変更後のテキストを「次に変更」に入力します。

「次に変更」

「重複した項目を変更する」を選択し、「置換」をクリックします。
これを選択しないと変更前の広告は削除されてしまいます。

「置換」

④見出し2が変更された新しい広告がそれぞれのキャンペーン、広告グループに作成されます。

見出し変更

3ー2.スケジュール設定をする

複数のキャンペーンに同じスケジュールを設定する方法を2つ紹介します。

下記の3キャンペーンの配信スケジュールを7時から21時に設定してみましょう。

スケジュール設定

《パターン1》

①どれか1つのキャンペーンのスケジュールを管理画面からオンラインで設定しておきます。

スケジュール設定をしたキャンペーンを選択し、「編集」「シェルをコピー」をクリックします。

「シェルをコピー」

スケジュールを設定したいキャンペーンを選択し、「広告のスケジュール」「貼り付け」をクリックします。

「広告のスケジュール」の「貼り付け」

《パターン2》

①エクセルで下記のようなファイルを作成し、CSVファイルで保存します。

CSVファイルで保存

※Ad Scheduleは下記を入力します。
(Monday@100%[07:00-21:00]);(Tuesday@100%[07:00-21:00]);(Wednesday@100%[07:00-21:00]);(Thursday@100%[07:00-21:00]);(Friday@100%[07:00-21:00]);(Saturday@100%[07:00-21:00]);(Sunday@100%[07:00-21:00])

「アカウント」「インポート」「ファイルから」をクリックし、①で作成したエクセルをインポートします。

①で作成したエクセルをインポート

「承認」をクリックし、「広告のスケジュール」を確認します。

「広告のスケジュール」

3ー3.配信地域を設定する

配信地域が全てのキャンペーンで同じ場合、各キャンペーンで違う場合の設定方法についてそれぞれ紹介します。

《全てのキャンペーンで同じ地域》

下記の3キャンペーンの配信地域を「東京都」に設定してみましょう。

全てのキャンペーンで同じ地域

①キャンペーンを1つ選択し、左下で「地域」を選択します。「地域を追加」をクリックします。

「地域を追加」

「地域の編集/検索」をクリックします。

「地域の編集/検索」

③検索窓に「東京都」を入力し、「地域を検索」をクリックします。下の大きい枠に地域の候補が表示されるので、設定したい地域を選択し、「OK」をクリックします。

「地域を検索」

④設定した地域を選択しCtrl+Cでコピーします。

地域を選択

⑤他の設定したいキャンペーンを選択し、Ctrl+Vで貼り付けます。

設定したいキャンペーンを選択

⑥選択しているキャンペーンが表示されるので、全て選択し、「OK」をクリックします。

「OK」

《各キャンペーンで違う地域》

下記の3キャンペーンの配信地域をそれぞれ上から「東京都」「神奈川県」「埼玉県」に設定してみましょう。

各キャンペーンで違う地域

①エクセルでキャンペーン名、配信地域名をまとめます。

キャンペーン名、配信地域名をまとめる

②エディター左下の「地域」を選択し、上部の「複数の変更」をクリックします。

「複数の変更」

③左上の「データにキャンペーンや広告グループの列が含まれる」を選択し、①で作成したエクセルのデータをコピーし、上部の「クリップボードから貼り付け」をクリック(または、Ctrl+Vで貼り付け)します。

該当する表示項目(キャンペーン:Campaing地域:Location)を選択し、右下の「処理」をクリックします。

「処理」

「承認」をクリックし、「地域を確認」をクリックします。

「地域を確認」

⑤ 設定された地域が正しいか確認しましょう。

地域確認

3ー4.複数の画像を入稿する

複数のバナー広告をインポートを利用して、一括で入稿する方法を紹介します。

リマケのキャンペーンに「画像1」「画像2」「画像3」を同じURLで入稿してみましょう。

①まずは1つだけ、バナー広告を作成してみましょう。
入稿するキャンペーン、広告グループを選択し、左下の「イメージ広告」を選択し、上部の「イメージ広告を追加」をクリックします。

右下の名前、表示URL、最終ページURL、画像を入稿し、バナー広告を作成します。

「イメージ広告を追加」

②作成した広告をエクスポートしてみましょう。
作成した広告を選択し、「アカウント」「エクスポート」「現在のビューをエクスポート」をクリックします。

「現在のビューをエクスポート」

ファイルの種類で、「ZIP形式に圧縮されたCSVファイルと画像」を選択し、「保存」をクリックします。

「ZIP形式に圧縮されたCSVファイルと画像」

③エクスポートされたエクセルファイルを見てみましょう。
多くの項目が出力されますが、必要なのは下記の項目までです。
「Image」の項目を変更すると、画像が変更されます。

エクセル 画像変更

④ エクセルで入稿に必要な情報をまとめます。今回は画像を2つ追加するだけなので行を1行コピーします。
入稿するキャンペーンや広告グループ、URLなどが違う時はここで変更しましょう。

エクセル 入稿まとめ

「Image」の項目に画像ファイル名を入力します。この時、ファイルの場所も指定する必要があります。
入稿する画像ファイルを選択し、「Shift」を押しながら右クリックします。
「パスのコピー」をクリックします。

「パスのコピー」

エクセルの「Image」の項目に貼り付けます。「Image Size」は空欄にしても大丈夫です。

「Image」

⑤ 完成したエクセルをCSVファイルで保存し、インポートすれば入稿完了です。

CSVファイルで保存

4.まとめ

今回はAdWords Editorの効率的な使い方を紹介しました。

基本的な使い方を知っている方は、簡単に覚えられると思います。

紹介した機能を応用すれば、作業時間を半分以下に短縮することも出来るので、新しい機能もしっかり覚えて、作業効率をアップさせましょう!