リマーケティング広告は、もはや誰もが当たり前にやっている広告になってきていますね。
そんなリマーケティング広告の一歩先を行く、動的リマーケティングがあることはご存知ですか?
一見難しそうに感じる動的リマーケティングですが、実はとてもシンプルな仕組みで出来ています。
これさえ読めば動的リマーケティングの概要をしっかり理解することが出来ますので、是非今後の広告配信に役立ててください。
1.動的リマーケティングとは
ユーザーの閲覧履歴を元に、リマーケティング広告のクリエイティブをカスタマイズして表示出来る機能のことを指します。
パーソナライズリターゲティング広告とも言います。
①通常のリマーケティングバナー
![リマーケティングバナー](https://marketer.jp/wp-content/uploads/2017/05/d7c89d3274783667ca2093ab6258bd63.jpg)
②動的リマーケティング
![動的リマーケティング](https://marketer.jp/wp-content/uploads/2017/05/a5a07525a6c8c81401beafadcb82307a.jpg)
通常のリマーケティングでは、①の図のようにサイト訪問者に対して特定のバナー(またはテキスト広告)を表示していきます。
一方で動的リマーケティングでは、上記の②のようにユーザーが過去に閲覧した商品や関連の高い商品を広告枠の中に表示し、ユーザーへリマーケティングを行うことが可能になります。
通常のリマーケティング広告と比較し、ユーザー一人ひとりに合った広告が配信出来る画期的な機能になります。
2.動的リマーケティングのメリット
動的リマーケティングを導入するメリットはたくさんありますが、大きく分けると下記の3つが上げられます。
- 少額から手軽に始められる
- ユーザーごとに広告が最適化される為、広告のクリック率、コンバージョン率が高くなる
- 広告枠に合わせて広告サイズが変動する為、バナー制作の手間が不要
1点目の少額から手軽に始められる点は、通常のリマーケティング広告と同様です。
最低出稿金額はありませんので、初心者でも少額から徐々に始めることが可能です。
2点目はもっとも期待出来るポイントになりますね。
全てのユーザーに対して同じ広告を表示し、同じWEBサイトへと誘導している一般的なリマーケティング広告と比較し、動的リマーケティングはユーザー一人ひとりにカスタマイズされた広告が配信されますので、広告の効果は高くなります。
3点目は、動的リマーケティングでは広告サイズは変動する為、従来のバナー広告のように全てのサイズ分のバナーを制作する手間がありません。
3.動的リマーケティングに向いている業種
動的リマーケティングは、商品ページ数が多く、人の手での管理が難しいサイト程効果を発揮します。
以下の業種では、AdWords専用のフィードフォーマットが用意されており、動的リマーケティングに適している業種になります。
![動的リマーケティングに向いている業種](https://marketer.jp/wp-content/uploads/2017/05/f8000dbec0c0a4d8d815535a5ffd4421.png)
Google AdWordsヘルプページ
https://support.google.com/adwords/answer/6086799?hl=ja&ref_topic=6077046
上記業種に該当し、サイト内に商品数が100件以上ある場合は、積極的に動的リマーケティングを活用していきましょう。
また小売業の場合は、AdWords アカウントと Google Merchant Center アカウントをリンクさせる必要がありますので、Google Merchant Centerの準備も忘れずに行っていきましょう。
4.動的リマーケティングの設定方法
最後に、動的リマーケティングを配信するまでの設定手順をご紹介します。
まずはサイトに専用のタグを設置していきます。
動的リマーケティングは、タグを使ってユーザーにCookieを付与し、行動履歴を把握することで広告がカスタマイズされる仕組みになっています。
AdWordsの管理画面のユーザーリストから専用のタグを取得していきます。
![動的リマーケティングの設定方法](https://marketer.jp/wp-content/uploads/2017/05/67e5981efd4dde17b34c3db43ef06cdb.jpg)
先に紹介した業種によってタグの種類が異なりますので、正しい業種を選択しましょう。
タグの取得が完了するとフィード作成手順の画面に切り替わりますので、メールアドレスを入力し手続きを進めます。
![フィードを作成](https://marketer.jp/wp-content/uploads/2017/05/a85495e1b68dcdf6eb97d0010dfd241a.jpg)
次に、広告で使用するフィードの登録をAdWordsのビジネスデータから行っていきます。
こちらも業種の選択が必須となりますので、正しい業種を選び指定のフォーマットでフィードのアップロードを行いましょう。
Google AdWordsヘルプページ
https://support.google.com/adwords/answer/6053288?hl=ja&ref_topic=3180758
![フィードの登録 ビジネスデータ](https://marketer.jp/wp-content/uploads/2017/05/3878833828947ee66b53147024951338.jpg)
最後に、動的リマーケティング用のキャンペーンを作成していきます。
ディスプレイネットワークのキャンペーンを作成するところまでは通常のリマーケティングと同じです。
動的リマーケティングの場合、キャンペーンの詳細設定の中の「動的広告の設定」にチェックを入れます。
ここでも業種の選択が必須となりますので、間違えのないように設定をしましょう。
![「動的広告の設定」](https://marketer.jp/wp-content/uploads/2017/05/38a4c3dfcced3549c924da3dcbe00683.jpg)
キャンペーンの作成が完了したら、広告の設定を行っていきます。
広告作成から広告テンプレート作成を選択し、次に動的広告を選択していきます。
![動的広告](https://marketer.jp/wp-content/uploads/2017/05/f18080849fe33f5c4c6ada13a329b62b.jpg)
業種ごとにテンプレートが選択出来るようになっていますので、該当するテンプレートを選択して作成を進めましょう。
![該当するテンプレートを選択](https://marketer.jp/wp-content/uploads/2017/05/473994ecec8de7137ecaf89f96eb62c6.jpg)
以上で、設定は全て完了です。
通常のリマーケティングと同様にキャンペーン予算設定を行い、配信をしていきます。
5.まとめ
一見、複雑そうに感じるAdWordsの動的リマーケティングですが、データがあれば誰でも簡単に始められる広告になっています。
クリック率・コンバージョン率が上がるメニューになりますので、仕組みを理解し積極的に広告配信に役立ててくださいね!