Facebook社は2018年6月下旬以降、広告出稿のためには「ビジネスマネージャ」と「ドメイン認証」が必要になると発表しています。
広告出稿には「Facebookページ」が必要ですが、実は今まで「なりすまし」が可能でした。
【考えられる弊害】
・個人情報がユーザーの意図しない目的で使用される危険性!
・虚偽表示・錯誤による購入
・アカウントのなりすましなど
近年、Facebook社では個人情報漏えいなどの諸問題が発生しており、その利用規約について問題視されていました。
そこで、Facebook社は「Facebookページ」と「企業のホームページのドメイン」とを紐づける作業を行うようページ管理者に通達することにしました。
信頼性を担保する当たり前の作業に見えて、実は規約に強制力もありません。
ユーザーの個人情報をしっかり守り、漏えいさえないことは企業活動の存続にかかわります。
近い将来、または現在、自社でFacebookやInstagramを利用して集客を行っている方は、必須の項目となります。
もちろん今すぐに集客ツールとしてFacebookを利用していなくても、「自社のなりすまし」を防止する上で、先駆けて実施することは不可欠と言えるでしょう。
1.ビジネスマネージャって何?
簡単に言うと、「Facebookページと広告を紐づけ、広告出稿を管理するツール」です。
今までは、弊社のような広告代理店がクライアントの広告アカウントを管理するためのツールとして多く使われておりました。
【従来のビジネスマネージャの役割】
※ビジネスマネージャのことを「ビジマネ」と省略して呼ぶ代理店もあります。
一方で、代理店を利用せず、自社内で広告運用(インハウス)をされている企業担当者の方は、基本的に「Facebookページ」内の「広告を管理」にて編集が可能でした。
【従来の広告アカウントの役割】
しかし、最初に述べた「Facebookページ」と「企業のホームページのドメイン」は、上記の「広告を管理」では作業ができません。
そこで、便宜上の措置として、代理店に依頼している・依頼していないに関わらず、広告管理専用ツール「ビジネスマネージャ」への移行が必要になった、というわけです。
必要性について理解したところで、移行方法を見ていきましょう!
2.ビジネスマネージャへの移行方法
個人アカウントへのログインですが、ここでは「Facebookページの管理者」でなくても可能ですが、後々このビジネスマネージャと「Facebookページ」の紐づけが必要となります。
企業でFacebookページを何人かで所有している場合は、「管理者権限」を誰が持っているのか、自分の権限が今どのような状態であるか(「ページ編集者」「ページ広告の編集者」等)を確認しておきましょう。
また、自分が管理者でない場合は、「管理者権限」を持っている方にビジネスマネージャを作成してもらうとスムーズに作業が進みます。
3.ドメイン認証の方法
①右上の「ビジネス設定」をクリック
②左メニューにある「ブランドセーフティ」→「ドメイン」を開く
③「+追加する」をクリック
④自社が管理しているホームページのドメインを入力
⑤ ④で入力したドメインより、HTMLが生成される
※ここでは、最も簡単な方法であるHTMLを選択しています。
⑥「HTMLファイル」のダウンロードが開始される
※ドメイン認証に関わる大切なファイルなので、大切に保管しましょう。
⑦ドメイン管理者の「ルートディレクトリー」にそのファイルをアップロード
※サイト保守管理会社や、社内のサイト編集権限を持った方に依頼すれば、簡単にできます。
⑧上記図の「認証する」をクリックして確認してみましょう。
⑨ドメインの認証が完了すると、ビジネスマネージャで所有する「Facebookページ」と「ドメイン」の紐づけが可能
・赤枠の「ページの割り当て」をクリックし、紐づける「Facebookページ」を選択します。
これで、ドメイン認証の一連の作業は終了です!
(おまけ)
すでに広告代理店に運用代行を依頼されている方は、下記も合わせて行う必要があります。
①右上の「パートナーを割り当てる」を選択してください。
②表示されたポップアップで
「役割」→「ドメイン管理者」を選択
広告代理店のビジネスマネージャアカウントIDを入力してください。
これで、「広告代理店のビジネスマネージャ」と「FBページと紐づいている広告アカウント」がすべて繋がります。
終わりに
いかがだったでしょうか。
「ビジネスマネージャの解説」や「ドメイン認証」と聞くと、何か専門的な作業をしなければならないように聞こえますが、作業はすごく簡単で早ければ一日で終了します。
いわれもない被害や「なりすまし」を予防することは、自社のビジネスに責任を持っているという証明になります。
今後、FacebookやInstagramでのビジネスを加速させていくためには、今日にでも作業を完了させてしまいましょう!