Facebook広告を運用するにあたって、どういった点に気をつけて広告運用を行っていけば良いのかは、運用を始めたての時はよく分からないと思います。
私も最初は、広告運用の方法について詳しい人聞きながら、1つ1つ覚えていきました。
ネットで情報を集めつつ、1から自分で運用ノウハウを作っていくのは大変ですよね?
そこで今回は、Facebook広告の運用方法を7つのポイントに分けてマニュアル化し、基本的な改善のコツも3つ紹介しています。
これからFacebook広告を運用するのであれば、どれも重要な考え方であり、運用の基本となる内容ですので、これさえ分かればスムーズにFacebook広告を運用出来るようになるはずです。
目次
1.Facebook広告の基本
Facebook広告の運用ポイントの前に、Facebook広告の基本についてお話ししていきます。
Facebook広告の運用方法は、この基本部分がベースになっているので、復習も踏まえて再度確認していきましょう
基本1.掲載カ所
Facebook広告で掲載出来る広告枠は、インスタグラムも含めて全部で5つあります。
![掲載カ所](https://marketer.jp/wp-content/uploads/2016/11/07a8aed16ec0b799d6d8eca1ba68c9fd-1.png)
![掲載カ所2](https://marketer.jp/wp-content/uploads/2016/11/7686bc267159a02003359b67797df1d3-1.png)
モバイルニュースフィード
⇒スマホユーザーが多いので、クリックやCVの成果が良い傾向にあります。
デスクトップニュースフィード
⇒スマホで購入しにくい商品は、こっちの方が成果が高い傾向があります(特にBtoB)。
右側広告
⇒CVはあまり出ませんが、運用効率を高める傾向があります。
オーディエンスネットワーク
⇒クリック単価が安い為、リマケリストを貯めやすい傾向にあります。
インスタグラム
⇒20代30代の女性をターゲットにした商材は相性が良い傾向にあります。
基本2.課金方式
Facebook広告の課金方式は、次の2つになります。
- CPM課金(インプレッション課金)
- CPC課金(クリック課金)
![Facebook広告 課金方式](https://marketer.jp/wp-content/uploads/2016/11/6df8dcc0f95d39d97681dee2ecce0f9f-1-1024x540.png)
CPM課金
広告が1,000回表示させる度に費用が発生する課金方式になります。
リスティング広告に慣れている人にとっては意外かもしれないですが、Facebook広告ではCPM課金の方が成果は高い傾向にあります。
つまり、「CPM配信であれば、インプレッション型配信」「CPC課金であれば、クリック型配信」という形になります。
Facebook広告の特徴として、配信方式に最適化されるように配信されてしまう為、クリック型配信を選んでしまうと、広告をクリックしやすいユーザーに広告が配信されてしまいます。
広告に興味がないので、とりあえずクリックしてしまう(いいね!を押してしまう)ユーザーに広告が配信されてしまう為、無駄な広告費を支払う割合が多くなってしまいます。
CPC課金
広告がクリックされる度に費用が発生する課金方式になります。
リスティング広告と同じで、広告にユーザーが反応する度にお金がかかるので、無駄なお金が発生しないイメージがありますが、結果的にCPM課金より無駄なお金が発生してしまいます。
基本3.ターゲット
Facebook広告では、ターゲット(対象ユーザー)を細かく設定することが出来ますが、潜在層になる為、購買意欲は高くありません。
「購買意欲の低いユーザーにどうやってアプローチし、どのようなステップで購入をしてもらうか」、Facebook広告は、常にこの考え方が根本にあります。
競合より勝っている点やユーザーにメリットを訴求する事も大事ですが、そもそもで購買意欲がないという大前提は常に意識しておきましょう(この辺はテレビCMと考え方が近いかもしれません)。
![ターゲティング URL](https://marketer.jp/wp-content/uploads/2016/11/8dcd864496467b48b4a879d03d0d81dd-1-1024x168.png)
2.Facebook広告運用の7つのポイント
ここからFacebook広告運用の7つのポイントについてお話ししていきます。
どれもFacebook広告で成果を出すためには必ず必要になってくるノウハウなので、この機会にマスターしてしまいましょう。
![運用の7つのコツ](https://marketer.jp/wp-content/uploads/2016/11/b722303f92497fb3d573d20d335ec95c-1-1024x497.png)
ポイント1.目的に応じてキャンペーンを使い分ける
なんとなく「ウェブサイトクリック」や「コンバージョン」をキャンペーン目的として利用するのではなく、明確な目的を持ってキャンペーンを使い分けるようにしましょう。
Facebook上で認知をしてもらうのか、サイトにユーザーを集めたいのか、ユーザーにググってほしいのか、購入してもらいたいのか…。
このような形で、Facebook広告を通して、どういった行動をとってほしいのかを考えてキャンペーン目的を選ぶことで広告の成果は一気に高まります。
目的が複数ある場合は、1アカウントで複数のキャンペーンを走らせることも少なくありません。
![キャンペーン目的](https://marketer.jp/wp-content/uploads/2016/11/db41df7c24f963f66a6abf6c2a4e3969-1.png)
ポイント2.キャンペーン目的と広告セットの目的を合わせる
キャンペーンを作成する際に、必ずキャンペーンの目的を選ぶ必要がありますので、キャンペーン目的は意識して選ぶという方も、広告セットの目的は意識していないという方は少なくありません。
基本的にデフォルト設定でも問題ないのですが、念の為キャンペーンの目的と広告セットの目的が同じになっていないか確認をしてみましょう。
例えば、キャンペーン目的がCV目的の場合は、広告セットの目的もコンバージョンを選ぶといった形です。
広告運用に慣れてきたり、どうしても広告の成果が良くならないような場合は、キャンペーン目的ではなく広告セットの目的を変更してみるのも一つの手になります。
![広告セットの目的](https://marketer.jp/wp-content/uploads/2016/11/82fe035017932c4995a379740e55fb2a-1.png)
ポイント3.オーディエンスは複数作成する
広告セットでは、広告を配信するターゲット(オーディエンス)を細かく設定することが出来ます。
広告を配信する際は、このオーディエンスを複数作成して配信するようにしましょう。
予算に関係なく、最低2~3パターンのオーディエンスを作成し、それらに対して一斉に広告を配信していく事で、成果を出すまでの時間を短縮することが出来ます。
Facebook広告は1つのターゲットで工夫していくよりも、成果の出るターゲットを見つけた方が成果を出すのが早くなります。
![効果の出るターゲティング手法](https://marketer.jp/wp-content/uploads/2016/11/7f593df81053f5c31ee365f20677c41e-1.png)
ポイント4.オーディエンスは被らせない
Facebook広告の仕様上、同じアカウント内で似たようなターゲットに広告を出してしまうと、自社のアカウント内で競合してしまい、成果が一気に悪くなってしまいます。
ですので、ターゲットがなるべく被らないようなオーディエンスを複数作成して、広告を配信していくようにしましょう。
![ターゲティング 考え方](https://marketer.jp/wp-content/uploads/2016/11/66c19942ab4ba346fdb64ccc04cde373-1-1024x574.png)
ポイント5.何よりもバナーに力を入れる
Facebook広告をユーザーが認識する順番は、次のようになります。
- バナー(画像)
- 広告文(バナー上の文言)
- Facebookページ
- タイトル(バナー下の文言)
バナーが悪ければ、広告を見てすらもらえませんし、バナーの質が悪ければ、広告文の質が良くてもクリック率に大きな差が出ます(バナーによってクリック率が数倍変わることはざらにあります)。
ですので、Facebook広告ではまずはバナーに最大限の力を注いでください。
![ユーザー 視線](https://marketer.jp/wp-content/uploads/2016/11/64ad35e9ccfcc1c525300fb8decabe2e-1.png)
ポイント6.目的に応じて広告を使い分ける
Facebook広告の「広告」は、バナー1枚のものが最も一般的ですが、カルーセル(スライド)広告やスライドショー(画像の動画広告)、動画広告、キャンバス広告の5パターンから選択する事が出来ます。
キャンペーンや広告セットの目的はもちろんですが、「広告」そのものの目的に合わせて、パターンを変更して広告を配信していきましょう。
例えば、カルーセル広告を使用して、商品イメージを強く持ってもらったり、動画広告を使って認知度やイメージを上げたり、キャンバス広告を使って複数商品を紹介したりと、広告の特性と配信目的を踏まえて広告を配信していきましょう。
![広告の種類](https://marketer.jp/wp-content/uploads/2016/11/51620959dfa8f7ce3e796ec00c0d9709-1-1024x576.png)
ポイント7.カスタムオーディエンスを活用する(類似含む)
Facebook広告は、なんだかんだカスタムオーディエンスを使った配信が、最も成果の出る可能性は高いです。
中でも、既存のリスト(メアド等の顧客情報)を使った類似配信の成果が最も高いので、リストを使えるのであれば、必ず配信するようにしましょう。
![オーディエンス一覧](https://marketer.jp/wp-content/uploads/2016/11/00a574674e1a8862e927ea5abc9a15c5-1-1024x303.png)
3.Facebook広告の3つの改善のコツ
Facebook広告を配信していると、なかなか成果が上がらないシーンも出てきます。
広告運用のポイントでも少しだけ触れましたが、広告の改善方法についても3つのコツがあるので、これから紹介していきます。
![改善の3つのコツ](https://marketer.jp/wp-content/uploads/2016/11/81e0cfc2f4e26453a99fef6c7e3e057d-1.png)
コツ1.データ分析をしっかり行う
Facebook広告では、様々な配信データを確認することが出来ます。
広告のクリック率やCPAはもちろん、対象となるユーザーの性別や年齢、デバイスでの成果や時間帯等を確認することが出来ます。
こうしたデータを1つ1つ確認する事で、成果の出ている部分や成果を悪化させている要因を知ることが出来るので、それを広告配信に生かしていきましょう。
![データ URL](https://marketer.jp/wp-content/uploads/2016/11/URL-1-1024x170.png)
コツ2.1つのセグメントに固執しない
7つの運用ポイントの部分でもお話ししましたが、Facebook広告では1つのセグメント(ターゲット)に固執せず、広告の成果が出やすいセグメントを見つけることが、効果を出す方法の基本になります。
成果の出るであろう1つのセグメントに固執し過ぎず、キャンペーン目的や広告セットの設定、バナー等を変更しても成果が悪いようであれば、どんどん設定を変更していきましょう。
コツ3.同じ設定で2週間以上配信しない
Facebook広告では、同じ設定で2週間以上配信してしまうと、古い広告と判断されてしまい、どんどん配信量が減ってきてしまいます。
成果の良い広告の場合は、1ヶ月ほど保つものもありますが、普通の広告は長くて2週間、短いと1週間前後で悪影響が出てきますので、成果が悪化し始めた時は、この辺をまずは疑うようにしましょう。
4.まとめ
今回は、Facebook広告の基本的な運用ノウハウと改善方法についてお話してきました。
今回ご紹介した内容は、どれもFacebook広告の基本的な運用スキルであるとともに、非常に重要になってくる考え方になります。
これらの運用ノウハウがあれば、自分オリジナルのノウハウも作りやすくなってくるので、ぜひ活用してみて下さい。
- ポイント1.目的に応じてキャンペーンを使い分ける
- ポイント2.キャンペーン目的と広告セットの目的を合わせる
- ポイント3.オーディエンスは複数作成する
- ポイント4.オーディエンスは被らせない
- ポイント5.何よりもバナーに力を入れる
- ポイント6.目的に応じて広告を使い分ける
- ポイント7.カスタムオーディエンスを活用する(類似含む)
- コツ1.データ分析をしっかり行う
- コツ2.1つのセグメントに固執しない
- コツ3.同じ設定で2週間以上配信しない