不正クリック・無効クリックの正体と対策|リスティング広告

リスティング広告 不正クリック

リスティング広告の運用で悩ましいことのひとつが、「不正クリック」や「無効クリック」と呼ばれる現象です。

この問題についての知識が不足していたり、見逃し続けていたりすると、正しい効果の測定が出来なくなったり、広告費を無駄に消費してしまったりするリスクがあります。

ただ、リスティング広告の運用を始めたばかりの頃は、そもそも「不正クリックって何?」という人も少なくないと思います。

そこで今回は、そもそも「不正クリック・無効クリックってなに?」というところから、具体的な対応策までご紹介していきます。

わずかな差かもしれませんが、不正クリック・無効クリックを把握する事で、データの分析に役立て頂ければと思います。

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1. リスティング広告の不正クリック・無効クリックとは?

リスティング広告における不正クリック(無効クリック)とは、ユーザーの興味や意図に基づかない広告クリックのことを指します。

ユーザーが間違えてうっかり広告をクリックした場合や、悪意のある業者が広告費を無駄に消費させる目的でクリックを繰り返した場合などに、不正クリックと判定されます。

不正クリックは原則、GoogleアドワーズでもYahoo!プロモーション広告(スポンサードサーチ)でも、自動的に判別されて成果対象からは除外されるようになっています。

2. リスティング広告の不正クリック・無効クリックの確認方法

GoogleやYahoo!のシステム側で自動的に判別された不正クリックについては、広告管理画面で簡単に確認することが出来ます。

Google AdWords(アドワーズ)の場合

Google AdWords(アドワーズ)の場合は、「すべてのキャンペーン」のページで「表示項目」というボタンをクリックし、「表示項目を変更」をクリックします。

「すべてのキャンペーン」 「表示項目」 「表示項目を変更」

メニューの「掲載結果」から「無効なクリック」「無効なクリック率」を選択します。

「掲載結果」 「無効なクリック」 「無効なクリック率」

最後に「適用」を押すことで、レポート画面で無効なクリックのデータを見ることが可能になります。

「適用」

Yahoo!プロモーション広告(スポンサードサーチ)の場合

Yahoo!プロモーション広告(スポンサードサーチ)の場合は、レポートを作成する事で確認する事が出来ます。

まず、「スポンサードサーチ」の画面で、「レポート」をクリックし、「パフォーマンスレポート」を選択します。

「スポンサードサーチ」 「レポート」 「パフォーマンスレポート」

次に、「新規レポートを作成」というボタンをクリックします。

「新規レポートを作成」

それから「レポートの種類」「アカウントレポート」を選択し、「表示項目を開く」をクリックします。

「レポートの種類」 「アカウントレポート」 「表示項目を開く」

「無効なクリック数」「無効なクリック率」にチェックを入れ、「作成」を押して完了です。

「無効なクリック数」 「無効なクリック率」 「作成」

これで、パフォーマンスレポートの「作成したレポート一覧」で、不正クリック(無効クリック)のレポートをチェック出来るようになりました。

3. 不正クリックはどのようなケースで発生するのか

不正クリックや無効クリックが発生するケースには、主に次の3つのパターンがあります。

  • 意図的に増やす目的でクリックをしている
  • 意図せず誤って広告をクリックしてしまう
  • うっかりダブルクリックをしてしまったときの2度目のアクセス

代表的な事例のひとつは、競合他社や一部の悪意ある業者などが、出稿している広告主の広告費用を意図的に増やす目的でクリックをしているケースです。

ボットやツールを使って、こうした不正なクリックを量産している場合もあります。

他には、一般のユーザーが意図せず誤って広告をクリックしてしまうケースや、うっかりダブルクリックをしてしまったときの2度目のアクセスなども、不正クリック(無効クリック)に該当します。

クリック数がいきなり不自然なペースで増加した場合や、コンバージョン率が通常より異常に低い場合などは、不正クリックが発生している可能性もあるので気をつけなければなりません。

4. 不正クリックが疑われる場合の対策・対処法

不正クリックが疑われる際の対象法は次の2つになります。

  • Googleの専門チームに連絡する
  • 専門のツールを活用する

まず、アドワーズであればGoogleの専門チームに連絡することが最も確実です。

無効なクリックが広告費用やパフォーマンスに影響していると疑われる時は、Googleに連絡することで、クリック調査を依頼することが出来ます

このクリック調査では、無効なクリックが発生しているかどうかや、もし発生している場合は、その操作のソースがどこにあるのかなどを調べてもらえます。

アドワーズではない場合は、不正クリックを特定・遮断する専門のツールがサードパーティ企業からリリースされているので、被害が大きい場合はそうしたツールを活用するのも良いでしょう。

代表的な不正クリック対策ツールには、「X-log」などがあります。

5. まとめ

リスティング広告における不正クリック・無効クリックについて基礎から見てきましたが、いかがでしたでしょうか。

不正クリックが発生しているのに放っておくと、意味もなく無駄に広告費用がかさんでしまう結果となりかねません。

GoogleやYahoo!によって基本的には自動判別されるので、必要以上に警戒することはありませんが、それでも最低限のチェックと注意は常に求められます。

リスティング広告の運用を始めたばかりの方は、ぜひ今回の内容を参考に、日頃から不正クリック・無効クリックについて気をつけてみてくださいね。