iPhoneで広告を非表示に出来る機能がリリースされた訳ですが、これによってどのような影響があるか気になりますよね。
ユーザーにとっては、広告を表示させる・させないを決めることが出来ますが、広告を出す側にとっては、つらいですよね…。
そこで今回は、広告のブロック機能の概要や広告を出す側への影響についてお話しし、その対策について、まとめてみました。
目次
1.広告ブロック機能とは
iPhoneの標準ブラウザである「Safari」で、広告を非表示にする機能(広告ブロック機能)です。
この機能は、ネットを利用するユーザーにとっては広告(バナー広告等)が表示されなくなる為、非常に便利ですが、広告を出す側にとってはあまり嬉しくないものかもしれません。
- 表示する広告が減る為、ページの表示速度が速くなる
- 広告を読み込まないので、通信量を削減出来る
2.広告ブロック機能の検証
iPhoneに広告ブロックのアプリをインストールし、ブロック機能を有効にした上でサイトを見ますと、リスティング広告が消えています。
※黄色く広告という文字があるものがリスティング広告です
このように、簡単に消えてしまいます。
アプリインストール前
アプリインストール後、リスティング広告が非表示に
3.広告をブロックするユーザーは意外と少ない!?
スマホの設定から簡単に広告をブロック出来るようになると、少し心配がありますが、今のところユーザーが広告をブロックする為にはいくつか乗り越える必要がある条件があり、導入するユーザーは少ないと考えられます。
具体的には、次の2つが考えられます。
理由1.最新のOS(iOS 9)でなければいけない
広告ブロック機能が搭載されているのは、最新OSバージョンである「iOS 9」です。
そのため、iOS 9より古いOSを使用している場合は、iOS 9にアップロードしてもらうか、iOS 9を搭載している新しい機種に変更する必要があり、ここまでするユーザーはまずいません。
※iphone5以下のユーザーは難しいようです
理由2.専用のアプリが必要
広告をブロックするアプリをインストールする必要があります。
アプリをインストールしてから、設定で機能を有効に出来ますが、現状は有料のアプリがほとんどですので、なかなかハードルは高いと言えます。
- Adblock Plus
- 1Blocker
- Crystal
- Adバスター
- Purify Blocker
4.広告ブロック機能が収益に与える影響はほとんどない
導入するユーザーが少ないので、影響を受ける事が少ないのは当たり前ですが、数値的にも広告へ与える影響はほとんどないと断言出来ます。
広告ブロック出来るのは「Safari」ブラウザのみ
先程もお伝えしましたが、広告ブロック機能を持っているのは「Safari」のブラウザのみです。
日本国内の「Safari」ブラウザのシェア率は、ブラウザ全体のわずか4%程しかありません。
広告をブロックするアプリは有料
広告を非表示にする為には、有料アプリをダウンロードする必要がありますが、有料アプリのハードルは想像以上に高く、ヒットアプリのほとんどが無料アプリになります。
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5.広告ブロック機能への対応策
基本的に、広告に与える影響が少ないので気にする必要はありませんが、どうしても気になる場合は次の事を試してみてください。
- 広告ブロック機能を外すよう促す
- テキストリンク型広告への切り替え
どちらも効果があるか定かではありませんが、しないよりは効果があるかもしれません。
6.まとめ
広告ブロック機能を持っているのは、iPhoneの「Safari」ブラウザであり、「iOS 9」以上でなければいけません。
しかも有料のアプリが必要であり、ブラウザのシェア率も低いことから、現状は気にする必要はありません。