リスティング広告の費用対効果を高める為に絶対にやるべき5つの方法

リスティング広告,費用対効果

昨今、企業で叫ばれている広告に対する費用対効果ですが、特に数字が如実に出るリスティング広告などは、担当者の方も頭を悩ます種になっているかと思います。

そこで今回は、誰でも簡単に出来る費用対効果の考え方についてお話ししていきたいと思います。

リスティング バナー

1.リスティング広告ってどんな広告?

リスティング広告ではキーワード・広告文・予算があれば広告をGoogle・Yahooの検索結果の上部に出せるなどの即効性や、投資した費用に対しての数値がアカウント上に表示される為、費用対効果を判断出来るなど、非常にスピーディーでかつ効率的に物事の判断が出来る媒体となっております。

また、特徴としてリスティング広告は、PPC(Pay Per Click)=クリック課金型の広告で、クリックされる度にお金がかかる広告になります。

リスティング広告 クリック課金型

また、広告の掲載位置は次のようになります。

①Google(Ad words)

Google(Ad words)

②Yahoo(スポンサードサーチ)

Yahoo(スポンサードサーチ)

③ディスプレイネットワーク広告(GDN・YDNなど)

ディスプレイネットワーク広告

指定したターゲットに配信してアピールが出来る

①、②は検索連動と呼ばれ「人」に対してターゲットするといわれ、指定したキーワードで検索された場合に、検索結果の画面に広告が表示されます。③はサイト内の「広告枠」に対してターゲットが出来るものと考えてください。

リスティング広告とSEOは何が違う?

リスティング広告は、実際に広告費を払って広告を配信しますが、SEOは「自然検索」つまり、広告費を払わずに、表示されるサイトの事になります。

リスティング広告とSEOの違い

SEOのポイントは、ユーザーが喜ぶコンテンツを充実させることですが、細かい話はまた別の記事でご紹介します。

2.リスティング広告の予算ってどうやって決めるの?

リスティング広告の費用を決める方法についてはいくつか方法がありますが、今回は最も簡単な方法をご紹介します(詳しい話は別途記事を作成します)。

リスティング広告の予算は、目標のCPA(顧客獲得単価)CV(獲得数)から考えるのが最も簡単です。

例えば、目標CPAが10,000円毎月10件顧客を獲得したいのであれば、

リスティング広告の予算計算式

となり、広告費は10万円が理想となります。

CPAってどうやって出せばいいの?

CPAは、商品が1個売れた時の利益で考えることが出来ます。

例えば、利益10,000円の商品であれば、広告費として10,000円使ってしまうと、プラスマイナス0円になってしまうので、基本的には目標CPAを10,000円以下に設定します。

事前テストマーケティングの方法は?

実際に市場のニーズや販売数などはやってみないと判らないものです。ここでテストマーケティングを行うことが最初にすべき準備となります。
数値目標を想定して、少額で良いので実際の反響を確認することが大事です。

事前テストマーケティングの方法

テストマーケティングではこのような分かりやすい目標設定を数値化することが大事となります。テスト結果と検証していく必要があるからです。

3.費用対効果って具体的に何で決まるの?

リスティング広告で言う費用対効果とは、基本的にROAS(広告費用対効果)が考えられますが、ここではもっと簡単に考えていきます。

今回の記事では、「費用対効果=広告を配信して得られる利益」とします。

例えば、利益10,000円の商品広告費8,000円で販売していた場合、広告費を除いた利益は2,000円になります。

この商品を、広告費6,000円で販売出来るようになれば、利益は4,000円になります。

費用対効果

こうなると、費用対効果が上がったと言えます。

効果を最大限に引き出すもう一つのカギ

リスティング広告にはオークションで掲載順位が決まると思っている人が多くいます。実はそうではなく重要な要素がカギを握っています。

それは「品質」です。

この品質はGoogleでもYahooでも変わらない概念で、クリック率が高いと評価値が上がり、クリック単価が低い設定でも上位表示させることが出来ます。この仕組みはクリック課金の広告上、クリック数を重視したからだと思われます。

4.リスティング広告の費用対効果を高める5つの方法

ここからは、具体的にリスティング広告の費用対効果を上げる方法についてお話ししていきます。

費用対効果を上げる方法には、次の5つがあります。

リスティング広告の費用対効果を高める5つの方法

方法1.指名キーワードを網羅する

指名キーワードとは、自社商品を欲している人が検索するキーワードになります。

例えば、

指名キーワード

こういったものが考えられます。

さらに、競合他社名もおすすめのポイントになります。

競合製品を調べているという事は、自社の製品を購入する可能性が高いと言えるので、可能であれば、キーワードを追加する事をおすすすめします。

方法2.スマホの掲載を工夫する

スマホを使うユーザーがほとんどになり、今ではPCは持たずスマホだけというユーザーも非常に多くなりました。

ですので、「とりあえずスマホにも広告を配信する」と判断してしまいがちですが、スマホで購入しないような商品まで、スマホに広告を配信していると非常にもったいないです。

私達も、広告の代行業をメインで行っていますが、スマホで申し込みをする人はほぼいないので、広告は基本的にPCに配信しています。

方法3.完全一致を上手く使う

完全一致を利用すると、設定したキーワード以外で検索された場合は、絶対に広告が表示されません。

その為、変なキーワードで検索され、無駄な広告費を払うくらいであれば、最初から完全一致で広告を配信してしまうというのも、費用対効果を下げるポイントになります。

ただ、全てを完全一致にしてしまうと非常に大変ですので、メインキーワードには、部分一致やフレーズ一致を使いつつ、キーワードを広げる場合は完全一致を使うという形で、上手に調整する必要があります。

方法4.除外キーワード設定を細かく行う

除外キーワードの設定は、リスティング広告の基本ですが、面倒臭くなってやらなくなってしまう人も非常に多いです。

除外キーワードを数日~1週間単位で行っておくと、無駄な広告費をどんどん削減出来、費用対効果を上げることが出来るので、ぜひ継続して行ってみてください。

方法5.LTV(ライフタイムバリュー)を考える

LTV(ライフタイムバリュー)とは、「お客さんが一定期間のうちに購入してくれるトータルの売り上げを見る」という考え方になります。

例えば、お客さんが自社製品を利用する平均期間が1年間だった場合、1回の購入金額ではなく、1年間の購入金額を考えていきます。

LTV(ライフタイムバリュー)

「1回1,000円/月の商品であれば、1年間で12,000円の売り上げが見込める」という考えですね。

これは、健康サプリ等が一番イメージ付くかと思いますが、初回無料キャンペーン等を良く目にすることはありませんか?

あれは、LTVを意識しているからです。

このように、LTVを意識して運用を行っていくと、結果的に費用対効果を高める事も出来ます。

5.ランディングページを改善すると効果倍増

リスティング広告の費用対効果を上げる方法として、もっとも効果的なものがランディングページの改善になります。

CVR(コンバージョン率)が1%違うだけで、費用対効果は圧倒的に変わってきます。

ですので、人によっては、リスティング広告で入札するキーワード毎にLPを変更するという人もいます。

6.まとめ

リスティング広告は、顕在層に向けたアプローチが出来る為、基本的にCVを獲得することが出来ます。

その上で、費用対効果を高めていく為には、地味で基本的な作業を頑張っていく事になります。