リスティング広告で集客をするにあたって、アカウント構築を行います。
アカウントには何層かの構造があり、それらを適切に設定していくことで広告を出稿し、成果を上げることが出来ます。
ただ、リスティング広告を始めたばかりの人にとっては、実際どのようにアカウント構成を作れば費用対効果良く集客が出来て、運用管理がしやすくなるかで悩んでいる人も少なくありません。
そこで今回は、リスティング広告の初心者の方でも分かるように、アカウント構成の概要やキャンペーンについてを詳しくご紹介していきます。
目次
1.アカウント構成とは
リスティング広告のアカウントは下記4つで構成されております。
「アカウント」の中には、複数の「キャンペーン」を作成することが出来、そのキャンペーンの中に複数の「広告グループ」があります。
そして、その下の階層である広告グループで「キーワード」や「広告」を設定致します。
このような階層がアカウント構成の基本となります。
2.それぞれの役割
4つの項目では、下記内容を設定することが出来るのでターゲットにあった広告を構築していきましょう。
①キャンペーン
- 日予算
- 曜日,時間帯設定
- 配信地域設定
- 除外キーワード設定
- 入札設定
- デバイス設定
キャンペーンはアカウントの下の階層で、実際にどのような配信に関しての具体的な決まりを決めます。
②広告グループ
- 除外キーワード設定
- 入札設定
③キーワード
- マッチタイプ
- 入札設定
- URLの設定
キーワードを作成する場合は、ターゲットがどのようなキーワードで検索すれば、購入や申込に繋がるか考えて構築しなければなりません。
リスティング広告を出稿する上で、サービスや商品などに最適なキーワードで、尚且つターゲットが検索するであろうキーワードを設定する必要があります。
検索ボリュームや入札単価なども参考にしなければなりませんので、その際には下記ツールを使ってキーワードを構築するのも良いかと思います。
Googleキーワードプランナー
https://adwords.google.com/KeywordPlanner
Yahoo!キーワードアドバイスツール
https://promotionalads.business.yahoo.co.jp/Agency/Tools/KeywordAdviceTool
ログインしていただき、ツールから選択致します
④広告
- タイトル
- 説明文
- 表示URL
- URLの設定
広告では、ターゲットがクリックしたくなるように設定を行わなければなりません。
また、他社と差を付ける為に設定する広告表示オプションを少し紹介しておきます。
- サイトリンク表示オプション(Google AdWords/Yahoo!プロモーション)
- 電話番号表示オプション(Google AdWords/Yahoo!プロモーション)
- コールアウト表示オプション(Google AdWords/Yahoo!プロモーション)
- アプリリンク表示オプション(Google AdWords)
- レビュー表示オプション(Google AdWords)
- 住所表示オプション(Google AdWords)
- 構造化スニペット表示オプション(Google AdWords)
広告表示オプションについては下記記事でご紹介していますので、参考にしてみてください。
「7つの広告表示オプションの使い方と使える商材|リスティング広告」
3.分かりやすいキャンペーン構成にする3つのコツ
キャンペーンでは、日予算、曜日、時間帯、地域、デバイス、入札等の設定が出来るようになっております。
分かりやすく管理する為のコツとしては、以下の3点があります。
- 社名やブランド名のキーワードキャンペーン
- 競合他社名のキーワード
- 商品やサービスを表すキーワード
①社名やブランド名のキーワードキャンペーン
社名やブランド名で検索するユーザーは、最も商品を購入してくれる可能性が高いです。
ただ、SEOで自社サイトが上位表示されていても、他社が自社名や自社ブランドのキーワードで出稿してくる可能性もあります。
クリック単価も安価ですので、しっかり出稿し取りこぼしの無いようにしましょう。
②競合他社名のキーワード
競合名で検索されているユーザーは、自社のターゲットにもなります。
リスティング広告を始めたばかりの会社などでは、自社サイトがSEOで上位表示されているからと、リスティングを出稿しないところもあります。
ですので、競合他社名のキーワードで出稿することによって、競合を調べたユーザーを獲得出来る可能性が広がります。
③商品やサービスを表すキーワード
一番のメインとなる商品や、サービスとなるキーワードをキャンペーンでまとめましょう。
ただし、検索ボリュームが多いビックキーワードなどがある場合は、ビックキーワードだけでキャンペーンをまとめてください。
ビックキーワードは他のキーワードの表示回数を奪う可能性がありますので、別キャンペーンを準備して、日予算を多めに設定しておきましょう。
予算を多く使うキャンペーンになりますので、分けておくと予算管理が楽になります。
4.広告を適正に配信するための2つの注意点
広告を適正に配信する為には、キャンペーンで設定が出来る日予算に注意する必要があり、それが下記の2つになります。
- 日予算と上限CPCの関係
- キャンペーン内の広告グループ数
こちらの注意しておかなければ、広告がほとんど掲載されなくなる可能性もあります。
①日予算と上限CPCの関係
日予算と上限CPCの関係をしっかりと把握しておかなければ、広告はほとんど表示されません。
例えば、キャンペーンの日予算を2,000円に設定しており、CPCを200円に設定していると、設定しているキーワードでどれだけ検索されても10クリック分しか広告が表示されません。
最適に広告掲載をしたければ、日予算とCPCの関係を考えて日予算とCPCを設定致しましょう。
②キャンペーン内の広告グループ数
広告グループが多いキャンペーンですと、日予算が分散されて検索数が多い広告グループに配信が偏る可能性があります。
予算が全ての広告グループに適用されず、配信機会を失ってしまう広告グループが出てくるので、日予算は考えて設定しましょう。
5.広告グループは1広告グループに1キーワード
「1広告グループ1キーワード」という言葉、リスティング運用者なら聞いたことがあるかもしれませんが、運用者の間では効果が出やすいとされている方法です。
ここでは一般的な広告グループ設定と、1広告グループ1キーワードについてご紹介します。
一般的な広告グループ設定
一般的に広告グループを作成すると、1つの広告グループに複数のキーワードが入ることになります。
広告グループに複数のキーワードが入っている場合、複数のキーワードに対して1つの広告文表示になります(広告文は1広告グループに複数設定は出来ますが、表示されるのは設定している広告文から1つになります)。
キーワードに合わせた広告文を複数設定しても、広告文はランダムに選ばれるのでキーワードとマッチしない広告文が表示される可能性があります。
しかし、1広告グループ1キーワードなら問題が解決出来ます。
1広告グループ1キーワード(アドリス式)
1広告グループ1キーワードにした場合、キーワードとマッチした広告文が表示されます。
キーワードと広告文がマッチしていれば、クリック率の上昇にも繋がります。
広告のクリック率が上昇すれば品質スコアもアップするので、広告が上位表示される可能性が高くなります。
手間は掛かりますが、それが集客の結果に繋がります。
1広告グループ1キーワードについての詳細は下記記事でご紹介していますので、参考にしてみてください。
「リスティング広告の設定は1広告グループ・1キーワードで決まり!」
6.まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回はリスティング広告のアカウント構成、キャンペーン、広告グループについてご紹介させていただきました。
いずれも、基本的な項目になりますが、しっかり手間を掛ければ集客に繋がるので、この記事を参考に、ぜひ活用してみてください。