豊富なターゲティング方法が用意されているYahoo!ディスプレイネットワーク(YDN)ですが、その中でも今回は、配信先を「狙い撃ち」することによってCPA改善を見込める、プレイスメントターゲティングについて、初歩から解説していきたいと思います。
ターゲティングの掛け合わせ等上手く活用すれば、広告の費用対効果を大幅にアップさせることが出来るターゲティング方法になります。
ちなみにグーグル(GDN)では、「プレースメントターゲット」として同様の機能が提供されています。
目次
1.プレイスメントターゲティングとは?
プレイスメントターゲティングとは、「手動プレースメント」とも呼ばれ、一言で言えば「広告の掲載先をURLで個別に指定するターゲティング方法」のことです。
つまり、「◯◯というサイトにうちの広告を掲載したい!」というように、具体的なサイトを指名出来るわけですね。
図のように、配信しないサイトを指定する事も出来るので効率よく広告を配信する事が出来ます。
他のターゲティング方法と違い、特定のサイトを自分で指定することになるため、狙っているユーザー層がはっきりと定まっている場合は、特に高い効果を発揮します。
2.プレイスメントターゲティングのメリット
プレイスメントターゲティングを利用することで、掲載するサイトをピンポイントに限定することが出来るので、ターゲットユーザー層が明確に定まっている場合は、非常に効率的な広告運用が可能となります。
また、サイトごとに入札単価を細かく調整することが出来るので、予算を無駄なく使って、費用対効果を高めていくことが出来ます。
うまく使うことが出来れば、CPAの改善に繋がるターゲティング手法ですので、ぜひチャレンジしてみてください。
3.プレイスメントターゲティングを効果的に使うための2つのポイント
個別のサイトを指定可能なプレイスメントターゲティングですが、なんとなく掲載サイトを選んで運用しているだけでは、高い効果は見込めません。
ここでは、プレイスメントターゲティングのポテンシャルを最大限活用する為に必要な、2つの基本的なポイントについて見ていきましょう。
まずは自動プレースメントで配信して候補サイトを見極める
まずは、「どこのサイトだと効果が出やすいのか」を見極める為に、自動プレースメントで広告を配信してみましょう。
いきなり、プレイスメントターゲティング(手動プレースメント)で始めるのは、「ここのサイトなら間違いなく高い効果があるだろう」という確信がない限り、あまりおすすめしません。
自動プレースメントは手動プレースメントと異なり、グーグルが自動で広告を掲載するサイトを選別してくれるターゲティング手法であり、インタレストカテゴリーやサイトカテゴリーがそれに当たります。
ある程度自動プレースメントで運用していくと、「ここのサイトはCVRが良い」「ここのサイトは反応がいまいち」等というデータが蓄積されていきます。
そうしたデータを元に、パフォーマンスが良好なサイトをピックアップしてそこだけ手動プレースメントに切り替えれば、効果的に無駄なく、さらにパフォーマンスを伸ばしていくことが出来ます。
他のターゲティング方法と併用して配信先を絞り込む
プレイスメントターゲティングは、その他のターゲティング方法と組み合わせることも可能です。
例えば、年齢や性別の絞り込みが可能なデモグラフィックターゲティングと併用すれば、指定したサイトの閲覧者のうち、さらに指定した属性を持つユーザーにだけ広告を表示させることが出来ます。
その他にも様々な組み合わせがありますが、商材によって利用出来るターゲティングも変わってきますので、利用出来るターゲティング手法で最適な方法を確立してサービスを利用していきましょう。
他のターゲティング方法と併用することで、さらなるコストパフォーマンス上昇が見込めます。
特に、大規模なサイトに向けて配信する場合は、プレイスメントターゲティングのメリットが薄くなりがちなので、上手に複数のターゲティング方法を組み合わせるようにしてみましょう。
4.プレイスメントターゲティングの設定方法
手動プレースメントは、シンプルなステップを踏むだけで簡単に追加出来ます。
ここでその手順について確認していきましょう。
手順1.スポンサードサーチのタブの横にある「YDN」タブを選択し、右下のツールの「▼」を選択しプレイスメントリスト管理をクリックします。
手順2.「+プレイスメントリスト作成」をクリックし、新規作成を選びます。
手順3.「プレイスメントリスト名」と「プレイスメントリストの説明」欄を入力します。
手順4.手動で入力を選択し、掲載サイトURLをボックスに入力します。
手順5.不明な配信先の追加を行わないと先に進めないので、一旦追加してから、ステータスを無効にしておきましょう。不明な配信先とは、接続環境やその他の要因によって情報を十分に取得出来ないサイトの事です。
インプレッション数や、リーチ数は膨大な数になりますが、効果があるのか分からないので、今回は無効にしておきます。
そのまま保存をしたらプレイスメントリストの完成です。
上記の図で作成したプレイスメントリストを、キャンペーンの広告グループに設定し、広告の配信対象とするか、または配信対象外とするかを指定して設定は完了です。
まとめ
指定するプレースメントをきっちり見極めた上で、さらにデモグラフィックターゲットなども併用して活用すれば、きっと高いパフォーマンスがついてくるはずです。
特にターゲットユーザー層がはっきりしている場合や、効果の出やすいサイトが明確になっている場合は、プレイスメントターゲティングが最大の効果を発揮してくれます。
設定方法は非常にシンプルなので、広告効果や運用効率をもっと高めたいと思っている方は、ぜひ一度使ってみてください!