Yahooの提携しているサイトやコンテンツに広告配信出来るYDN(Yahoo!ディスプレイアドネットワーク)。
YDNはコンテンツ(ディスプレイ)広告であり、検索連動型広告と比べると仕組みが複雑であり、どこから手を付けて良いのか悩む人も少なくありません。
そこで今回は、これからYDNの運用をスタートする方の為に、YDNの基本的な仕組みをご紹介した上で、今成果の出やすい5つの配信設定を事例と共にご紹介していきます。
一見機能が多く分かりにくいYDNですが、体系立ててみていくと難しくないので、これを機に自社の運用に生かしてみて下さい。
目次
1.YDN(Yahoo!ディスプレイアドネットワーク)とは
YDN(Yahoo!ディスプレイアドネットワーク)は、Yahooのサービスはもちろん、提携している4,000以上のサイトやサービスに広告を掲載出来るコンテンツ(ディスプレイ)広告になります。
検索連動型広告であるYSS(Yahoo!スポンサードサーチ)とは異なり、潜在層向けの広告になります。
広告の掲載イメージ
Yahoo!広告公式
https://ads-promo.yahoo.co.jp/service/displayads/
提携サイトやサービス
Yahoo!公式引用
https://promotionalads.yahoo.co.jp/service/publisher/
2.YDN(Yahoo!ディスプレイアドネットワーク)の特徴
YDN(Yahoo!ディスプレイアドネットワーク)は、様々な掲載面に対して、ターゲティングを設定し広告を配信するサービスになります。
選択する掲載面によって、使用出来るターゲティングは異なりますが、様々なユーザーに広告を配信することが可能です。
まずは、よく比較される次の2つとの違いを通して、YDNの特徴をご紹介していきます。
- YSSとYDNの違い
- YDNとGDNの違い
YSSとYDNの違い
YSSは検索連動型広告であるのに対し、YDNはコンテンツ広告(ディスプレイ広告)になります。
YSSは、ユーザーが検索したキーワードと連動して広告を配信する顕在層向けの広告ですが、YDNは、サイトを訪れた事があるユーザーから商材に興味のありそうなユーザーまで、幅広い層に広告を配信出来る潜在層向けの広告になります。
![YSSとYDNの違い](https://marketer.jp/wp-content/uploads/2017/09/e066ef61ee3da46cce79747c99ece6b0.jpg)
YDNとGDNの違い
YDNもGDNもコンテンツ広告(ディスプレイ広告)である事に違いはありませんが、YDNはYahooのサービスであり、GDNはGoogleのサービスであるというのが、最も大きな違いになります。
それにより、掲載面やターゲティングに違いが出てきますが、大まかな機能としてはYDNもGDNも違いがありません。
ただ、広告を運用する立場で見ると、YDNはYSSつまり検索連動型広告と管理画面が分かれていますが、GDNは管理画面が分かれていません。
これも慣れるまでは、大きな違いに感じるかと思います。
![YDNとGDNの違い](https://marketer.jp/wp-content/uploads/2017/09/c2d819279a01e5d9d25814df68703b36.png)
3.YDN(Yahoo!ディスプレイアドネットワーク)の概要
YDN(Yahoo!ディスプレイアドネットワーク)は、大きく次の3つの要素から成り立っています。
- 広告掲載方式(広告の掲載面)
- ターゲティング設定(セグメントや掲載面)
- 掲載フォーマット(広告の種類)
広告掲載方式を「キャンペーン」、ターゲティング設定を「広告グループ」、掲載フォーマットを「広告」で決めていきます。
まずは、それぞれどういったものなのかを、3章から5章にかけてご紹介していきます。
ターゲティングの部分で詳しくご紹介しますが、今後何度も出てくる言葉なので、一旦細くしておきます。
セグメントとはユーザー属性のことになります。
年齢や性別といったデモグラフィックや興味のあるジャンルや見たことのあるサイト等、様々な情報を元にユーザーを限定することが出来ます。
4.広告掲載方式(広告の掲載面)
広告掲載方式では、広告の掲載面を決めます。
広告掲載方式は、次の5つから選ぶことが出来ます。
- ターゲティング
- インタレストマッチ
- インフィード広告
- リーディングテキスト
- 動画
「ターゲティング」、「インタレストマッチ」では、YDNの一般的な枠に広告を掲載する事が出来、「インフィード広告」、「リーディングテキスト」、「動画」では、YDNの中の限られた枠(特殊枠)に広告を掲載する事が出来ます。
![広告掲載方式](https://marketer.jp/wp-content/uploads/2017/09/d2414d853c277326d517876f97840071.jpg)
ターゲティング
ターゲティングでは、YDNの一般的な枠に広告を掲載する事が出来ます。
ただ、それだけでは不特定多数のユーザーに広告を配信する事になってしまいますので、ターゲティング(セグメントや掲載面)を追加し、配信条件を絞って広告を配信するケースが多いです。
※一切ターゲティングを行わない、ノンターゲティングという手法も使えます
ターゲティングという言葉が使われているので少し分かりにくく感じると思いますが、「一般的な全ての掲載面に広告を掲載出来るので、ターゲティング(セグメントや掲載面)を設定して配信先を限定する広告掲載方式」と覚えると分かりやすいかと思います。
ターゲティングや次のインタレストマッチでは、後程ご紹介する以下の3つに該当する掲載枠には広告を表示することは出来ません。
- インフィード広告
- リーディングテキスト
- 動画
インタレストマッチ
インタレストマッチでは、ターゲティング同様YDNの一般的な掲載面に広告を掲載する事が出来ます。
ターゲティングと異なる部分は、インタレストマッチの場合、「ユーザーの過去の閲覧記録」と「広告主が登録した広告」を加味して、Yahooが自動的にユーザーを絞り込むという点になります。
もちろん、Yahooが自動的に絞り込んだユーザーに対して、さらにターゲット(セグメントや掲載面)を絞り込んだ配信も可能です。
インフィード広告
インフィード広告では、インフィード広告の掲載面に広告を掲載する事が出来ます。
もちろん、広告を表示させるターゲット(セグメントや掲載面)をより細かく設定することも可能です。
![インフィード広告](https://marketer.jp/wp-content/uploads/2017/09/6c202fdd2ba8cb0e710e8856a32b0eb9.jpg)
インフィード広告の掲載面は下記になります。
![インフィード広告の掲載面](https://marketer.jp/wp-content/uploads/2017/09/0bef29a5374124044521f4e68557ddff.png)
リーディングテキスト
リーディングテキストでは、Yahoo! JapanのPCトップページ中央中段に広告を掲載する事が出来ます。
もちろん、広告を表示させるターゲット(セグメントや掲載面)をより細かく設定することも可能です。
![リーディングテキスト](https://marketer.jp/wp-content/uploads/2017/09/ff0e6f99024ef1eb14c98e21b2744e48.jpg)
動画
動画では、Yahooのアプリ内にあるインフィード広告の掲載面に広告を掲載する事が出来ます。
動画に関しては、広告を表示させるセグメントを細かく設定することは出来ますが、掲載面をより絞り込む事は出来ません。
また、「動画」という名前から分かるように、この広告掲載方式を選択した場合は、動画広告しか配信出来ません。
※Yahoo!公式参照
https://help.marketing.yahoo.co.jp/ja/?p=12072
動画の掲載面は下記になります。
![動画の掲載面](https://marketer.jp/wp-content/uploads/2017/09/e3c8c85b23eb9b6e359c89708d485621.png)
5.ターゲティング設定(セグメントと掲載面)
YDN(Yahoo!ディスプレイアドネットワーク)では、様々なターゲティング(セグメントと掲載面)を設定する事が可能です。
YDNで使用出来るターゲティング設定は、主に次の8つになります。
![YDN ターゲティング設定](https://marketer.jp/wp-content/uploads/2017/09/1c1ecc16b07d48bd9ec4486971f4698d.png)
また、ユーザーのステージ(購入までのハードル)毎に適したターゲティング設定は変わってきますので、下記を参考にしてみてください。
Yahoo公式サイト:https://promotionalads.yahoo.co.jp/online/ydn_overview1.html
※スポンサードサーチとはYSSのことで、検索連動型広告の事になります
サイトリターゲティング(リタゲ)
サイトリターゲティング(リタゲ)は、サイトやLP(ランディングページ)に訪れたことのあるユーザーに対して、広告を配信するターゲティング手法になります。
サイトリターゲティングは、一般的にリマケと呼ばれるもので、最も成約に繋がりやすいターゲティング設定になります。
参考
「YDNのサイトリターゲティングの概要と効果の出る設定方法」
サーチターゲティング
サーチターゲティングは、ユーザーがYahoo! JAPANの検索窓に入力したキーワードを基にターゲティングを行い、広告を配信するターゲティング手法になります。
サーチターゲティングは、サイトリターゲティングの次に成約を出しやすいターゲティング設定であり、ニーズ喚起や集客UPにも使えます。
参考
「サーチターゲティングの概要とメリットを事例をもとに紹介!」
プレイスメントターゲティング
プレイスメントターゲティングは、手動プレースメントとも言われ、特定のサイト(URL)を指定して広告を配信するターゲティング手法になります。
プレイスメントターゲティングは、認知度UPやニーズの喚起、集客UPを狙える広告ターゲティング設定になります。
参考
「プレイスメントターゲティングの概要と効果的な使い方」
サイトカテゴリー
サイトカテゴリーは、自動プレースメントとも呼ばれ、Yahooがサイト毎に設定している特定のカテゴリーに対して広告を配信するターゲティング手法になります。
サイトカテゴリーは、認知度UPやニーズの喚起、集客UPを狙える広告ターゲティング設定になります。
参考
「YDNサイトカテゴリーの概要と活用法」
プレイスメントターゲティングは手動プレースメント、サイトカテゴリーは自動プレースメントと呼ばれていますが、両者の違いは次のようになっています。
- 手動プレースメント:サイト単位で配信先を設定する必要がある
- 自動プレースメント:カテゴリーを選択すれば自動的に配信先を選んでくれる
インタレストカテゴリー
インタレストカテゴリーは、広告主が設定したカテゴリ(分類・ジャンル)に興味があるユーザーに対して広告を配信するターゲティング手法になります。
ユーザーが特定のジャンルに興味があるかどうかは、Yahooがユーザーの閲覧記録を記憶して、自動的に決定しています。
インタレストカテゴリーは、認知度UPやニーズの喚起、集客UPを狙える広告ターゲティング設定になります。
![インタレストカテゴリー](https://marketer.jp/wp-content/uploads/2017/09/696948e6f4c7cb2ca5e7054d2c567639.jpg)
広告掲載方式でご紹介したインタレストマッチと混同しがちですが、インタレストマッチはYahooが自動的にターゲティング設定を行うのに対し、インタレストカテゴリーは、自分でユーザーの属性を選択する事が可能です。
参考
「インタレストカテゴリーの概要と効果的な活用方法|YDN」
インタレストマッチ
インタレストマッチは広告掲載方式ですが、「ユーザーの過去の閲覧記録」と「広告主が設定した広告」を加味して、Yahooが自動的にユーザーを絞り込み広告配信を行います。
インタレストマッチは、ターゲティング設定で選択することは出来ませんが、ターゲティング手法の1つとして使用します。
インタレストマッチは、認知度UPやニーズの喚起、集客UPを狙える広告掲載方式になります。
性別・年齢・地域(デモグラフィックターゲティング)
性別・年齢・地域を指定したターゲティングは、一般にデモグラターゲティングと呼ばれるもので、ユーザーの性別や年齢、住んでいる地域から対象ユーザーを絞って広告を配信する手法になります。
性別・年齢・地域ターゲティングは、認知度UPやニーズの喚起、集客UPを狙える広告ターゲティング設定になります。
ノンターゲティング(ターゲティングなし)
ノンターゲティングは、すべてのユーザーを対象に広告を配信する手法になります。
ターゲティング設定を一切行わない為、非常に安い単価で広告配信が出来る反面、認知度UPが基本となりコンバージョンはあまり見込めません。
その他のターゲティング
ターゲティング設定に含まれていませんが、配信先デバイスと曜日・時間帯を絞り込む事が出来ますので、ご紹介させて頂きます。
これらのターゲティングは、全ての掲載方式で設定することが出来ます。
配信先デバイス
ターゲティング設定には含まれていませんが、配信先デバイスもPC,モバイル,タブレットから選択する事が出来ます。
さらに、モバイルとタブレットでは、OSやウェブ,アプリ、キャリアも選択する事が可能です。
ただし、インフィード広告はモバイルとタブレットのみ、動画はモバイルしか選択出来ません。
曜日と時間帯
曜日と時間帯では、広告を配信する曜日や時間帯1時間単位で設定する事が出来ます。
人のターゲティングと掲載面(サイト)のターゲティング
インタレストマッチを含めると、YDNで使用出来るターゲティングは主に6つになります。
それらは、人を対象としたターゲティングと掲載面(サイト)を対象としたターゲティングに大別出来ます。
最初は多くて少し大変かもしれませんが、「ターゲティングは人か掲載面に対して行う」と覚えておくと、非常に覚えやすくなるので、併せてご紹介しておきます。
![人のターゲティングと掲載面(サイト)のターゲティング](https://marketer.jp/wp-content/uploads/2017/09/7f671a1ba58430234b1f26957a29f483.jpg)
6.掲載フォーマット(広告の種類)
掲載フォーマットとは、広告の種類であり、画像や動画等どういった広告でユーザーにアプローチするのかを決めて行きます。
掲載フォーマットには、次の4つがあります。
![掲載フォーマット(広告の種類)](https://marketer.jp/wp-content/uploads/2017/09/bd584dd0923d7e26c2d4c1cb502bcd77.png)
さらに、掲載フォーマット各に広告タイプを選択することが出来ます。
![広告タイプ](https://marketer.jp/wp-content/uploads/2017/09/56c1c919a976fd2a3476f0bcaf8b9942.png)
テキスト(文字)
テキストは、基本的にテキストだけで表示される広告になります。
![テキスト](https://marketer.jp/wp-content/uploads/2017/09/f97541e214259fb2e0186a37d54438cb.jpg)
ただ、キャンペーンで「画像自動付与」を選択するとYahooが自動的に画像を挿入した広告も配信する事が可能です(詳しくは9章でご紹介します)。
テキスト広告には、「タイトルと説明文」を使ったものと、「掲載位置指定テキスト」の2つの広告タイプがあります。
また、「タイトルと説明文」を使った広告は2種類あります。
![「タイトルと説明文」「掲載位置指定テキスト」](https://marketer.jp/wp-content/uploads/2017/09/52d17c1ba6af162dd9870e0ac1526867.png)
Yahooは「タイトル15文字,説明文19-19」を推奨しており、私たちも基本的にこのタイプの広告を使用します。
また、掲載位置指定テキストは、広告掲載方式がリーディングテキストのときに使用出来る広告タイプになります(タイトルと説明文の広告タイプは使用出来ません)。
ディスプレイ
ディスプレイは、バナー(画像)を使った広告になります。
![ディスプレイ](https://marketer.jp/wp-content/uploads/2017/09/06d7f53f51087499d172812346e36b99.jpg)
ディスプレイには広告タイプは1つしかなく、使用出来る画像サイズが複数あるだけになります。
YDN(Yahoo!ディスプレイアドネットワーク)で使用出来る画像サイズは下記になります。
![YDN 画像サイズ](https://marketer.jp/wp-content/uploads/2017/09/789e7886cd140008e8ac4f43fc67056d.jpg)
テンプレート
テンプレートは、テキスト(文字)とバナー(画像)を使用した広告になります。
![テンプレート](https://marketer.jp/wp-content/uploads/2017/09/9f913d3b372c49bbd4053ed32cd66f9c.jpg)
レスポンシブと広告枠サイズ固定という2つの広告タイプがあり、レスポンシブは2種類、広告枠サイズ固定は3種類の広告がある為、全部で5種類の広告を選択することが出来ます。
特にレスポンシブは、Yahooが自動的に画像サイズを変更して広告を掲載出来る為、非常に便利な広告タイプになります。
![レスポンシブ](https://marketer.jp/wp-content/uploads/2017/09/ba1afdd7862bfe184b5c20bbe884a668.png)
レスポンシブ
画像サイズ(300×300)
※Yahoo!公式参照
https://promotionalads.yahoo.co.jp/online/template_responsive.html
画像サイズ(1200×628)
※Yahoo!公式参照
https://promotionalads.yahoo.co.jp/online/template_responsive.html
広告枠サイズ固定(300×250)
スクエアバナー(トップ)、ワイドバナー(トップ)、ワイドバナー(ミドル)
※Yahoo!公式参照
https://help.marketing.yahoo.co.jp/ja/?p=1325
動画
動画は、動画を使った広告になります。
※Yahoo!公式参照
https://help.marketing.yahoo.co.jp/ja/?p=12072
広告タイプは動画しかなく、Yahooのアプリにしか広告を出すことは出来ませんが、ブランディングでは大きな可能性のある広告になります。
動画は、30秒~1分程度で作ってみることをおすすめします。
7.YDN(Yahoo!ディスプレイアドネットワーク)で選べるターゲティングとフォーマット
YDN(Yahoo!ディスプレイアドネットワーク)では、広告掲載方式に対して様々なターゲティング設定や掲載フォーマットを選択することが出来ます。
ただ、広告掲載方式によって、選択出来るターゲティング設定や掲載フォーマットが変わってきますので、ここではどういった組み合わせが出来るのかをご紹介していきます。
- ターゲティング設定
- 掲載フォーマット
ターゲティング設定
広告掲載方式(掲載面)を「ターゲット」にすると、全てのターゲティング設定を使用出来ますが、それ以外の広告掲載方式では、使用出来るターゲティング設定に制限があります。
ただ、使用できるターゲティング設定はいくつ組み合わせても大丈夫ですので、配信したいユーザーやサイトをかなり絞り込むことが可能です(7章でおすすめの組み合わせをご紹介します)。
少し極端な話ですが、広告掲載方式がターゲティングの場合、6つ全てのターゲティング設定を組み合わせることが可能という事になります。
もちろん、ターゲティング設定を細かくしすぎると広告の配信機会が少なくなってしまう為、バランスを見て設定することが重要になります。
![ターゲティング設定](https://marketer.jp/wp-content/uploads/2017/09/9f32a8fef11839e9d2eebf31f31e4d01.png)
掲載フォーマット
掲載フォーマットは、ターゲティング設定と比べると設定出来るものが多くありません。
たまに疑問に思う方もいるのですが、ターゲティング設定をどのように行っても、使える掲載フォーマットが変わる事はなく、掲載フォーマットも広告掲載方式によって使用出来るものが決まってきます。
※1.インフィード広告はレスポンシブのみ
※2.リーディングテキストは掲載位置指定テキストのみ
8.アドリスがおすすめする5つの配信設定
YDN(Yahoo!ディスプレイアドネットワーク)は、広告掲載方式(掲載面)・ターゲティング設定・掲載フォーマット(広告の種類)を組み合わせる事で、様々な広告を配信出来ますが、最初は何を設定すればいいのかよく分かりませんよね?
そこで、私たちがおすすめする5つの配信設定を事例と共にご紹介します。
もちろん、商材によって合う合わないはありますので、自社に合いそうなものからテスト的に使用してみてください。
![おすすめの5つの配信設定](https://marketer.jp/wp-content/uploads/2017/09/27376acb1c5e09187d3fb8a270af7cc0.png)
サーチターゲティング×デモグラフィックターゲティング
まずはターゲティング設定の掛け合わせになります。
サーチターゲティングと性別・年齢・地域(デモグラフィックターゲティング)を掛け合わせる事で、商材に興味のあるユーザーに対して広告を配信する事が出来ます。
【事例】
![サーチターゲティング×デモグラフィックターゲティング](https://marketer.jp/wp-content/uploads/2017/09/f9ebe05f0efd747aea3eb8ac012896bb.png)
![サーチターゲティング×デモグラフィックターゲティング 結果](https://marketer.jp/wp-content/uploads/2017/09/55fe74f96e931044df941d0e5a94783e.jpg)
サイトリターゲティング×デモグラフィックターゲティング
次もターゲティング設定の掛け合わせになります。
サイトリターゲティングは、もともと広告成果の高いターゲティング設定ですが、それに性別・年齢・地域(デモグラフィックターゲティング)を掛け合わせることで、より成果を高めることが出来ます。
ただし、本来成約したかもしれないユーザーを取りこぼす可能性もあるので、CPA(顧客獲得単価)を下げたい時に特に有効な手段となります。
【事例】
![サイトリターゲティング×デモグラフィックターゲティング](https://marketer.jp/wp-content/uploads/2017/09/936154e596c444d50a5bdb788061abfc.png)
![サイトリターゲティング×デモグラフィックターゲティング 結果](https://marketer.jp/wp-content/uploads/2017/09/6418a200f0c8bad5fa665cb4d99f2854.jpg)
インフィード広告×サーチターゲティング
次は、広告掲載方式(掲載面)とターゲティング設定の組み合わせになります。
インフィード広告はYDN(Yahooディスプレイアドネットワーク)の中でも成果の出やすい広告掲載方式ですが、そこにサーチターゲティングを掛け合わせることで、商材に興味のあるユーザーに対して広告を配信する事が出来ます。
【事例】
![インフィード広告×サーチターゲティング](https://marketer.jp/wp-content/uploads/2017/09/a3ece73e295222d65a0b0d6cd3c34659.png)
![インフィード広告×サーチターゲティング 結果](https://marketer.jp/wp-content/uploads/2017/09/878107b4690ff48e9de8b74308c0b114.jpg)
インフィード広告×インタレストカテゴリー
次も、広告掲載方式(掲載面)とターゲティング設定の組み合わせになります。
インフィード広告とインタレストカテゴリーを組み合わせる事で、商材と近いジャンルにお興味を抱いているユーザーに対して広告を配信する事が出来ます。
【事例】
![インフィード広告×インタレストカテゴリー](https://marketer.jp/wp-content/uploads/2017/09/1d58a2cb40cd8a93995fa6335e176b12.png)
![インフィード広告×インタレストカテゴリー 結果](https://marketer.jp/wp-content/uploads/2017/09/fef5aa14065cc5b2059527364ce41acf.jpg)
インフィード広告×サイトリターゲティング
最後も、広告掲載方式(掲載面)とターゲティング設定の組み合わせになります。
インフィード広告にサイトリターゲティングを掛け合わせることで、商材に興味はあったが購入しなかったユーザーに対して、再度商材をアピールすることが出来ます。
サイトリターゲティングの中でも、インフィード広告との組み合わせは特に成果が高くなっています。
【事例】
![インフィード広告×サイトリターゲティング](https://marketer.jp/wp-content/uploads/2017/09/3a172157d893fdb721ae8d2e5658f6aa.png)
![インフィード広告×サイトリターゲティング 結果](https://marketer.jp/wp-content/uploads/2017/09/17e852e2545ae2ffeed232de68f8da0c.jpg)
9.YDN(Yahoo!ディスプレイアドネットワーク)のアカウント構造
キャンペーン・広告グループ・広告では次のような情報を設定していきます。
ただし、広告掲載方式(掲載面)に応じて、設定出来る項目が変わってきますので、そこも合わせて確認してみてください。
※1.インフィード広告の掲載フォーマットはテンプレートのみ
※2.リーディングテキストの掲載フォーマットはテキストのみ
※2.リーディングテキストの広告タイプは広告文指定テキストのみ
※3.動画の掲載フォーマットは動画のみ
※3.動画の広告タイプは動画のみ
これまでご紹介していない、次の5つについて補足していきます。
![広告掲載方式 補足](https://marketer.jp/wp-content/uploads/2017/09/7eecc939def9c0ec2f05d3b0f8d53e5d.png)
キャンペーン予算
キャンペーン予算では、そのキャンペーンで使用する1日の上限予算を設定することが出来ます。
キャンペーン予算は設定しなくても広告を配信する事が出来ますが、一定期間(例えば1ヶ月)毎日同じような予算を使いたい時には、設定するようにしましょう。
コンバージョン最適化
コンバージョン最適化では、コンバージョン単価の目標値を設定します。
運用を始めた頃は設定せず、一定期間(例えば一ヶ月)配信した後に、平均コンバージョン単価を設定することをおすすめします。
そうすることで、同じような単価でコンバージョンが獲得出来るようYahooが広告を自動で調整してくれるようになります。
コンバージョンが獲得出来ていることを確認しながら、徐々に単価を調整していくことで、より低単価でコンバージョンを獲得出来るようになります。
フリークエンシーキャップ
フリークエンシーキャップでは、1人のユーザーに対して配信される広告の上限を設定することが出来ます。
これを設定する事で、同じユーザーに対して1日に10回も広告が配信されるというケースを防ぐ事が出来ます。
フリークエンシーキャップは、次の3つの項目で設定していきます。
![フリークエンシーキャップ](https://marketer.jp/wp-content/uploads/2017/09/34364e5378813b8e64199d204dda42ad.png)
画像自動付与
画像自動付与は、掲載フォーマットでテキストを選択した時に使用出来ます。
テキスト広告に対して、Yahooが自動的に画像を付与してくれるサービスですが、こちらで画像を指定したり、表示させる画像を追加することは出来ません。
入札単価
入札単価は、広告グループと広告で設定することが可能です。
YDN(Yahoo!ディスプレイアドネットワーク)もオークション制になっているので、入札単価を調整することで、広告の表示回数を調整することが出来ます。
入札単価が大体のクリック単価になるので、YDNで使用出来るクリック単価を設定してみましょう。
また、YSSやGoogle Adwordsで検索連動型広告を使用している場合は、検索連動型広告の平均クリック単価の10分の1くらいを設定してみましょう。
10.出稿方法
最後に、YDN(Yahoo!ディスプレイアドネットワーク)への出稿方法をご紹介します。
ここまでお伝えした内容を元に、アカウントを作成していけば大丈夫ですので、ここからは簡単に出来るかと思います。
Yahoo!プロモーション広告の管理画面から「YDN」を選択し、青色の「キャンペーン」、「+キャンペーン」をクリックして広告を作成していきます。
![「+キャンペーン」](https://marketer.jp/wp-content/uploads/2017/09/4afbfd26975680febaf11867760afaee.jpg)
細かな作成方法は、下記記事で詳しくご紹介していますので、よく分からない場合は、下記記事を参考にしてみてください。
参考
「YDN広告(ヤフーディスプレイアドネットワーク)の入稿方法をまとめてみた」
また、Yahoo!プロモーション広告のアカウントを持っていない方は、下記記事を参考にしてみてください。
参考
「ヤフープロモーション広告のアカウントを取得する5ステップ」
11.まとめ
YDN(Yahoo!ディスプレイアドネットワーク)は、Yahooの検索連動型広告と比べると、出来る事が複雑にはなっていますが、仕組みそのものは難しくなかったと思います。
広告掲載方式やターゲティング設定、掲載フォーマットは種類も多く、最初は覚えて使いこなすまでに時間が掛かると思いますが、一つずつ取り組むことで必ずマスター出来ます。
この機会にぜひ取り組んでみてください。