SNSを面接官が見る?就職・転職する時のSNS活用法と注意点

FacebookやTwitterなどのSNSは生活に浸透して、今はまったく使っていない人のほうが少ないほどです。

しかしSNSに普段の生活の様子を上げていると、就職や転職の時に面接官がチェックするのでは?SNSの内容が元で印象が悪くなったらどうしよう・・・と不安に思う人もいるようです。

そこで今回は、就職や転職時に影響するSNSの使い方や考え方、また企業の利用が進んでいるWeb業界でのSNSの使われ方などを紹介します。

SNSとは

SNSとは、ソーシャル・ネットワーキング・サービスのことで、Web上で社会的ネットワークを構築し人と人の交流やつながりを提供するサービスです。

具体的なサービスとして知られているのが、FacebookやTwitterなどです。

スマートフォンが普及しSNSが登場したことにより、それまで交友関係といえば友人・知人と直接の知り合いが中心だったものが、趣味や好きなスポーツが同じ人とWeb上でつながれるようになりました。

また地元が同じ・卒業した学校が同じというような、これまでではつながらなかった縁でつながる人も増えました。

このようにSNSの登場により、多くの人がリアル中心だったそれまでより広い交友関係を持つようになりました。
今では実際にあったこともない人とSNS上でつながるのも当たり眼のことです。

SNSを通じた個人の情報発信も盛んになり、影響力は年々大きくなっています。いまや芸能人や著名人でない一般人でも友達5,000人、フォロワー1万人以上という人もたくさん見られます。

あなたのSNSは面接官に見られている?

SNSを利用している人で、就職や転職の活動をしているなら、自分のSNSの内容には注意が必要です。

なぜなら、SNSの内容を選考中の会社の担当者が見ている可能性があるからです。
内容によってはそれが原因で「不採用」という事もありうるからです。
具体的に不採用の理由にされるのは以下のようなときでしょう。

いじめ、犯罪などの反社会的行為

いじめや暴力、万引き、人を恫喝する、公共のものを破壊するなどの行為です。
このような行動をする人間を会社という組織に入れてしまうと、社内の秩序が乱れます。よって当然選考に大きな影響が出ます。

他人に迷惑をかけるモラルに欠ける行為

飲食店のアルバイト店員が店の冷蔵庫に入って騒ぎ、SNSが炎上というようなニュースが時々あります。

またSNS上で他人に絡んで嫌な思いをさせたり、乱暴なことば使いをしているなども採用の判断に直結します。

本人としてはちょっとした悪ふざけのつもりでも、これが原因で店が倒産してしまう場合もあります。会社としては、このようなやっていい事と悪いことの区別がつかない人物は入社させたくないと思うのが当然でしょう。

酒癖が悪い

学生にありがちな傾向として、お酒に関する失敗を武勇伝のように考えることがあります。

お酒を飲みすぎて記憶が無くなる、人に飲ませてつぶす、という行動も、社会人になるとトラブルの種であり、敬遠されるでしょう。

内容に愚痴や悪口が多い

SNSに愚痴や悪口を書いてしまう人も注意が必要です。
自分の思ったことを書くのは自由なのですが、やはり愚痴が多い・悪口が多い人は、自分で問題解決のために行動できない人、問題を人のせいにする人というイメージを持たれます。

ネガティブな感情は、SNS上では共感を呼びやすいのでついつい打ち明けてしまいがちですが、やる気や前向きな気持ちをアピールしたい就職・転職活動では印象を悪くします。

またこのような人が入社すると、入社後も会社の悪口をSNSに投稿してしまう→炎上のリスクありという判断になります。

不誠実な行い

例えば時間を守らない、異性関係がだらしない、学業に対してやる気がないなどがわかるSNSも印象が悪いです。

特に就職活動中に「今日の面接企業最悪だった」などと感想を書いてしまうと、それが自社のことでなかったとしても、採用担当者の心証は悪くなります。

「匿名ならOK」は危険

匿名のアカウントならばれないのでは?と思われがちですが、さまざまな繋がりからばれる可能性もあります。

メールアドレスや電話番号などの紐づいている情報、また友人とのつながりや投稿内容からばれる可能性があります。

匿名だからといって、言いたいことを言うのではなく、人が目の前にいても同じ事がいえるのかなど考えて節度を持ってSNSを利用してください。

採用担当者がSNSをチェックするタイミング

SNSをチェックするためには1つ1つ見ていく必要があり、少し時間がかかりますので、多くの場合は選考がある程度進んだ段階で、確認するようです。

「この人はいいな」と思った人に対して書類や選考では発見できなかった上記のような致命的なリスクが無いか確認したいのです。

逆にSNSをアピールの場として利用する

面接官は基本的に「採用したい」という気持ちで見てくれているので、上記のような最低限のマナーを守って投稿をしていれば問題ありません。

むしろ、面接官に見られているとしたら、逆手に取ってアピールも可能です。
自分が打ち込んでいる趣味や大事にしている考え方など、自分という人間をもっと深く伝えるためにSNSを活用できるのです。

面接官に見られることを恐れて、就職活動中のSNSには鍵をかける(つながっている人以外に見られないようにする)という人もいますが、逆に何かやましいことがあるのかと思われかねません。

特にWebマーケティングの業界を志望するのであれば「SNSをやっていない」というのも問題があるので、どうしても見られたくないなら見られてもいいアカウントを作成するなど対応しましょう。

SNSを就職・転職活動に利用しよう

SNSを見られることを嫌がる人は多いですが、書類上でしかわからなかったその人の性格や特性を素直に伝えることになるので、より等身大の自分が伝えられるチャンスともいえます。

また、楽しく友人と遊んでいる写真を上げていても「浮かれている」といって落とされることはないでしょう。

SNSで不採用になるのは、この人を採用すると会社としてのリスクが高そうだと判断した時です。

このようにそもそも人を不快にさせない表現や内容を日ごろから気をつけていれば、SNSを見られる事は特に問題ありません。

ただ、自分の嗜好や知られたくないこともあると思うので、そのような時はアカウントを分けて就職活動用のものを作成しておきましょう。