Facebook広告を行う理由で最も多いのが、やはりコンバージョンを獲得する事です。
ですので、とりあえずコンバージョンを増やそうと思ってこの設定にする人も少なくありません。
ただ、正直どういった仕組みで配信されていて、本当にコンバージョンを獲得する一番の方法なのかよくわかりませんよね?
そこで今回は、「ウェブサイトでのコンバージョンを増やす」を利用するとどういった仕組みで配信され、どういったメリットやデメリットがあるのかについて、これからお話ししていきます。
これさえ分かれば、この目的で配信すれば良いのか、別の目的に変更した方が良いのかが、すぐに判断出来るようになりますよ。
目次
1.「ウェブサイトでのコンバージョンを増やす」とは
「ウェブサイトでのコンバージョンを増やす」を利用した場合、コンバージョンに繋がりやすいユーザーをLPや商品販売ページに集める事が出来ます。
通常、広告を配信する場合、LPや商品販売ページにユーザーを誘導することが出来ますが、そのユーザーの質までは選定することは出来ません。
例えば、リスティング広告の場合、検索ワードを利用してユーザーの質を上げる事は出来ますが、それ以上のことは出来ません。
しかしFacebook広告であれば、キャンペーンの目的を「ウェブサイトへのコンバージョンを増やす」に設定することで、コンバージョンしやすいユーザーを集める事が出来ます。
2.実際に広告を配信した場合の見え方
実際に、「ウェブサイトへのコンバージョンを増やす」をキャンペーン目的に設定した場合、広告は次のような形で配信されます(デモ表示になります)。
また、広告を配信する場合「バナー・テキスト・見出し」は自分で設定する必要があります。
ただ、何も設定しなくてもFacebook側で勝手に判断してこれらの項目を入れてくれますが、これだとほとんど効果は期待出来ません。
3.このキャンペーン目的が有効な3パターン
具体的に、このキャンペーンの目標を利用するパターンには、大きく次の3つがあります。
パターン1.商品販売
やはり、商品販売が最も王道の配信目的になります。
物品販売はもちろん、ツールやノウハウなど、様々な商品を販売することが出来ます。
また、Facebook広告とよく比較されるリスティング広告との獲得単価の差ですが、ジャンルを問わず完全に商品各に異なります。
私の体感では、認知度の高い商品はリスティング広告、認知度の低い商品はFacebook広告の方が単価は低い傾向にあります。
下記は、実際の事例になります。
リスティング広告では、実際に検索行動をとっている顕在的なユーザーに広告を配信していますが、Facebook広告では、検索行動をとる前の潜在的なユーザーに広告を配信しています。
Facebook広告では、潜在的なユーザーに広告を配信することで、リスティング広告やSEOでの成果を高める効果も期待出来ます。
パターン2.セミナーなどの集客
コンバージョン目的は、セミナーなどの集客にも向いている配信方法になります。
Facebook広告には「イベントの参加者を増やす」というキャンペーン目的があり、セミナー集客に使う事も出来ますが、基本的にはコンバージョン目的である「ウェブサイトでのコンバージョンを増やす」を利用した方が簡単に効果を出すことが出来ます。
詳しくはまた別の記事でお話ししますが、集客する際にも「ウェブサイトへのコンバージョンを増やす」をキャンペーン目標に設定した方が効果的だと思っておいてください。
また、セミナー以外でも飲食店の予約といった集客にも利用する事が出来ます。
無料だと、1人あたり3,000円~5,000円。有料だと、1人あたり5,000円~8,000円が最近の相場になります。
下記は無料セミナーの事例になります。
パターン3.メールアドレスなどのリスト集め
コンバージョン目的で広告を配信すると、無料プレゼントや試供品を利用して、リストを集める事も出来ます。
ちなみに、がんばればもっと安く出来ますが、最近は1リストあたり800円~1,800円くらいが相場になっています。
4.コンバージョンが増やせる理由
「ウェブサイトへのコンバージョンを増やす」をキャンペーンの目的にすることで、コンバージョンを増やせる理由は、Facebookがコンバージョンしやすいユーザーに対して広告を配信してくれるからです。
Facebookは独自のロジックを使い、Facebookを利用しているユーザーを属性分けしています。
属性分けには、例えば次のようなものが挙げられます。
この他にも、様々な属性分けを行っているので、配信したい広告の目的に合ったユーザーに対して、広告を配信することが出来ます。
同じ東京都在住で25歳のサラリーマンであっても、投稿に対して「いいね!」をよく押している人もいれば、何もしない人もいますよね?
属性とは、こうしたユーザーの特性や傾向をFacebookが勝手に判定しているもので、私たちが見たり、設定出来るものではありません。
一方でFacebook広告では、年齢や性別はもちろん、住んでいる地域や趣味、職業まで細かくターゲティング出来るのですが、これを「セグメント」と言います。
5.「ウェブサイトへのコンバージョンを増やす」を利用する際の注意点
Facebook広告を利用する場合、必ずCVタグとリマケタグを設置しますが、設置する場所を間違えると、正確な広告の成果が測れないだけでなく、コンバージョンしやすいユーザーに広告を配信することも出来ません。
「ウェブサイトへのコンバージョンを増やす」をキャンペーン目的に設定した場合、CVタグを設置したページに行きやすいユーザーに対して広告が配信されます。
ですので、CVタグを設置するページを間違えてしまうと、本来求めているユーザーとは少し違う層のユーザーに広告が配信されてしまいます。
CV(コンバージョン)タグとは、コンバージョンしたユーザーの数を計測するためのタグで、通常サンクスページ(申し込みありがとうございます。という文言が出てくるページ)に設置します。
一方で、リマケタグとは1度サイトに来たユーザーを追跡するものなので、サンクスページ以外の全ページに設置します。
6.まとめ
キャンペーン目的の「ウェブサイトでのコンバージョンを増やす」とは、言葉の通りコンバージョンを増やす為に使用する配信目的になります。
サンクスページに設置したCVタグを利用し、そのページに行きやすいユーザーに優先的に広告を配信することで、コンバージョン率を高める事が出来ます。