もうこれ以上ここで働くのは無理だ…」
「今よりもっと自分らしく働きたい…」
「楽しいと思える仕事がしたい…」
こんなことを考えて転職をしようと思った経験、一度はありませんか?
「転職」という言葉が世の中に浸透してきたように、年間の転職率も年々増加傾向にあります。
転職活動が身近になっているとはいえやったことない、という方は疑問や不安だらけですよね。
そこで今回は、多くの方が経験したであろう就職活動と比較して違いや特徴、転職活動で失敗しない方法を解説します。
※本記事では就職活動=大学新卒採用として進めていきます。
目次
就職活動と転職活動とは?
就職活動とは、職業に就くための活動のことを指します。
学生を終え社会人として職に就くために行う一連の活動のことです。
就職活動は、面接などの選考だけではありません。
最近多くの企業が行っているインターンシップへの参加も就職活動の1つです。
インターンシップは1dayから長期のものまで種類も増えてきました。
では転職活動とはどのような活動のことを指すのでしょうか。
転職活動とは、働いている企業から別の職へ転向することです。
就職活動とは違い既にいち社会人として働いている人が行う活動です。
2人に1人が転職する時代に突入
少し前までは転職をする人は少なかったようですが、厚生労働省のデータによると最近は2人に1人が転職するそうです。
初めて務めた企業で長年働くことが一般的だった時代から、複数社経験する転職が一般的な時代になっているのです。
(厚生労働省 雇用動向調査)
さらに、就職活動を行う学生の55%以上が「セカンドキャリア」を視野に入れて就職活動を行っているというデータもあります。
「将来のことも見据えた上での就職活動」
少し前までは考えられなかったことかもしれません。
転職が身近なものになったからこその数値結果と考えられますよね。
就職と転職の大きな4つの違い
①社会人経験があるかないか
一番大きな違いは社会人経験の有無です。
就職活動中の学生は「社会人経験がまだない」といった目で見てもらえます。
対して転職活動を行っている人は基本的なビジネスマナーが求められるでしょう。
社会人経験がある=ビジネスマナーがある前提で選考が進みます。
②すぐに活躍できる即戦力が求められる
転職活動中の人は、現職(前職)の経験が大きく関わってきます。
どんな業務を行っていてどんな力があるのか、すぐに現場で活かせそうな力をもっているか。
入社後に即戦力として活躍できるかどうかも採用の大きな基準のひとつになります。
③採用時期がバラバラ
就職は選考の時期が決まっていますが、転職の時期は特に決まっていません。
就職活動の時期は、経団連により決まっています。
2019年11月現在では、大学3年生夏ごろにインターンシップが始まり、大学4年生3月に採用情報の解禁、6月に選考開始となっています。
ですが、経団連のルールは必ず守らなければならないものではないので、水面下で早期開始している企業も多いのが現状です。
実際に6月の時点で約5割の学生が最低1社の内定を持っている状態です。
それに対して転職活動の時期は中途採用を通年で行っている企業もあれば、1か月だけ短期募集など時期はバラバラです。
自分が転職活動を行っている時には募集がなかった企業でも、別の時期に募集がかかるなんてこともあります。
④選考期間の長さに大きな差がある
転職活動は、応募から内定まで早い企業で1週間、遅くても1か月以内には内定を出す企業がほとんどです。
個人差はありますが就職活動は1年~半年が多くなっています。
複雑化する就職・転職活動
就職活動は時期が決まっていると書きましたが、最近は様子が変わってきています。
これまでの就職活動は、活動の時期が決まっており一斉にスタートしていましたが、2022年卒業の学生から大きな変更が入りそうです。
具体的には、情報解禁や選考開始の時期は決めずに企業ごとのスケジュールで選考を進めるというものです。
これにより、就職活動の早期スタート、長期化が予想されます。
「いい学生が他の会社にとられる前に採用しないと!」
と水面下で会社同士の争いが起こり今までよりも早い時期から採用活動が始まってしまう…
そうなると学生はいつから就職活動をはじめれば良いのでしょうか…
これは実際に1つの課題として上がっています。
これにより転職活動にも少なからず影響があるでしょう。
これまでは「就職活動の時期は中途採用はやってないから時期をずらそう」なんてこともできましたが、就職活動の選考時期がバラバラになると転職活動の時期を定める事も難しくなってきます。
「就職活動の変更なんて関係ないでしょ」
と思っていても意外なところで影響が出てくるかもしれません。
初めての転職を成功させる3つのポイント
①積極的に選考を受ける
新卒の就職活動では数社受けたら1社は内定がもらえる人が多いですが、転職活動はそうはいきません。
平均的に10社応募して1社書類選考が通れば良いほうといわれています。
現実の厳しさを感じますよね・・・。
そのため「条件がぴったりはまったところだけに応募する」のも一つの方法ですが「なんとなくいいな」と思った企業には積極的に応募して選考を進めるのがおすすめです。
選考を受けていくうちにその企業の良さに気づくこともあるかもしれません。
②自分の経験や能力を把握する
転職活動ではこれまでの職務経験や能力を求められるので、自分がこれまでやってきたことやできることを明確にしておく必要があります。
転職活動では必ず「前職はどんなことをしていたのですか」という質問をされます。
100%聞かれる質問だそうですよ。
企業側は即戦力を求めていることが多いので、これまでの経験や能力を把握した上で、それを転職先でどう活用できるかを表現できないと転職は難しくなります。
③転職する理由を明確にする
「とにかく今の環境から抜け出したい」などネガティブな感情から勢いで転職してしまうと、転職先でも同じような感情になる可能性があります。
勢いだけで決めると転職先の選択を誤り「前の会社と同じ状況だ・・・」「何のために転職したんだっけ・・・」と転職した意味がなくなってしまいます。
「なぜ転職したいのか」自分に問いかけてその理由を明確にして、不満や不安を解消できる転職先を選ぶことが重要です。
就職と転職の違いを理解して準備していくことが成功のカギ
2人に1人が転職を行うなど転職は以前よりも身近なものになりました。
多くの人が転職活動を行うなかで就職活動と同じ方法で活動していては、希望の企業からの内定は勝ち取れません。
転職活動と就職活動の違いをしっかりと理解したうえで、転職活動の準備をはじめていきましょう。