未経験でもこれさえ覚えれば大丈夫!これからWeb業界で働く人のためのWebマーケティング用語10選

Web業界に興味があったりこれからWeb業界に進む人にとって悩みの1つといえば専門用語ではないでしょうか。

業界ならではの専門用語が数多くあり、はじめは「みんな何の話をしているんだ・・・?」なんて状態になってしまうことも。

そこで今回は、これだけ覚えておけば良いスタートダッシュがきれるWebマーケティング用語10個を分かりやすく解説します。

1.ペルソナ

ペルソナとは、商品・サービスのターゲットとなる最も重要となる顧客像のことです。

その人が現実に存在しているかのように

・年齢
・性別
・居住地
・家族構成
・学歴
・職業
・役職
・年収
・趣味
・特技
・癖

など、より具体的に顧客像を作り上げていきます。

例えば、
45歳男性。埼玉県在住。妻と高校2年生の息子、中学3年生の娘の4人家族。埼玉県内の小学校で教師をやっていて学年主任も務めている。趣味はゴルフ。

などといったように具体的に落とし込んでいきます。

たくさんのモノが溢れる現代では万人ウケするように作られた商品やサービスは売れないので、より詳しく顧客像を作り上げていくことが重要なんです。

ここで、「なんで万人ウケするのがダメなの?みんなにウケたほうが売れそうなのに」と思った方もいるかと思います。

モノが溢れる現代では、「自分が興味のあるものしか見ない」人がほとんどです。
自分が興味のない広告が流れてきたとしても見ませんよね…

なので「この商品(サービス)は、自分のためにあるようなものだ!」とユーザーが思えるくらい1人に向けたメッセージが重要になってきます。

2.ランディングページ

検索結果や広告などから一番初めに訪れるWebサイトのことを指します。
一般的には縦長の1枚のページをランディングページということが多いです。

ランディングページは、ページに訪れたユーザーに特定の行動をとってもらうためのページです。

基本的には1商品(サービス)につき1枚のランディングページなので、情報が集約されていて離脱防止の効果が高いと言われています。

検索結果や広告などから一番初めにユーザーが訪れるのがランディングページなので、このランディングページのよって成果が大きく左右されるんです。

商品の魅力が分かり、欲しい!と思ってもらえるようなランディングページならもちろん成果が上がります。
逆に、このページよくわからない、欲しいものはこれじゃないと思われてしまっては成果は上がりません。

広告運用やマーケティングの成果を大きく左右する要素の1つがこのランディングページです。

ランディングページと聞いてイメージが湧かないという人は参考URLを見てみてください。
参考:ランディングページ集めました

3.リスティング広告

今この記事をみているあなたは、どこからこの記事にたどり着きましたか?

「GoogleでWeb業界について調べていた」
「分からない用語を調べていたらたどり着いた」
「転職について調べていた」
なんて方もいらっしゃるのではないでしょうか。

リスティング広告とは、上記のように検索エンジンなどで「調べていた(検索した)」人に対して表示される広告のことです。

具体的には、GoogleやYahoo!などの検索エンジンで検索されるキーワードに連動して掲載される広告のことを指します。

例えば、腰痛について悩んでいる人が「腰痛」と検索すると以下のような検索結果になります。

この検索結果はほとんどの人が目にしたことがあると思いますが、左上に「広告」という表示が出ているものがリスティング広告です。

今回の場合は「腰痛」というキーワードに連動して腰痛に関する広告が表示されています。

「Google先生に聞いてみよう!」というくらい、今はほとんどの人が調べごとや情報収集の際にネットで検索行動をとっています。

「検索をする=欲しい情報が決まっている」ので顕在層にアプローチすることができ、ユーザーの獲得効率が良いことが特徴といわれています。

また広告をクリックされない限り費用は発生せず(=クリック課金型広告)、1円から始めることができるのもリスティング広告の特徴です。

4.コンバージョン(CV)

コンバージョンとは、Webサイトでユーザーに最終的にとってほしいアクションのことを指します。

例えば、おもちゃのオンラインショップで商品を購入してもらうことを目的とするのであればCVは「商品購入」になり、おもちゃのカタログをダウンロードしてもらうことを目的とするのであればCVは「資料請求」となります。

基本的にはコンバージョン=結果(ゴール)ともいえるので、様々な施策を実施するうえで重要となる指標の一つです。

あなたがオンラインショップの運用担当者であればきっと、販売会議などで「先月の資料請求のCVは何件でしたか?」と聞かれることになるでしょう。

Webサイトの場合、サイトを制作した段階で効果測定をするための設定をするので、どのツールを使ってどこでCVが確認できるかさえ事前に覚えておけば怖いものはありません。(本当に怖いのはCVがつかないこと…)

5.コストパーアクション(CPA)

コストパーアクションはCPA(シーピーエー)と呼ばれ、新規顧客1人あたりの獲得単価のことです。
簡単に言うと1つ商品を買ってもらうのにかかった費用のことです。

実際の数値は、CPA=コスト÷CVで計算できます。

先ほどのおもちゃの例で考えてみましょう。
オンランショップでのおもちゃの購入を目的(CV)とし、30万円の広告費をかけたとします。

30万円の広告費でおもちゃの購入を10件獲得できたとすると、CPAは30万円÷10件=3万円となります。
つまりおもちゃを1個購入してもらうのに、3万円かかったということです。

もしこのおもちゃが1万円の商品だったとすると?
商品は1万円で購入してもらうのに3万円の広告費がかかった。
そう、CPAが3万円では2万円の赤字ということになるんです・・・。

このようにCPAはWebマーケティングの重要指標の1つです。

実際の業務では「今月CV〇件入っているけどCPAいくら?」と確認したり「今月予算○○万円、CV△△件、CPA□□円でお願い」と目標数値の1つとして使われます。

6.コストパークリック(CPC)

コストパークリックとは、クリック単価と訳される1クリックにかかるコストのことです。

リスティング広告などのクリック課金型広告では、効率よくユーザーをページに訪れてもらうための方法を考える重要指標の1つとも言われています。

クリック課金型広告とは、1クリックされるごとに費用が発生する広告のことです。表示はされてもクリックがされない限り費用は発生しません。

例えば、広告費6万円に対して2万クリックを集められた場合、CPCは約3円となります。

重要指標の1つでもあるので「CPCいくら?」なんて話していることも多いですよ。

7.クリックスルーレート(CTR)

Cから始まる用語3つ目です。
だんだんややこしくなってきましたね・・・。

クリックスルーレートはシーティーアールと呼ばれ、広告が表示された回数に対して何回クリックされたかのクリック率のことです。

実際には、CTR=クリック数÷表示回数でもとめられます。

Googleで「腰痛」と検索された回数に対して3,000回広告が表示されたとしましょう。
その3,000回のうち500回広告がクリックされたとすると、CTRは500回÷3,000回=0.17%ということになります。

広告がただ表示されただけでは、広告の内容がユーザーにささっていない(興味をもたれていない)ということになりCTRの数値が悪い場合には、広告の修正が必要ということも分かります。

このようにCTRは広告の成果を確認するための指標の1つです。

8.SEO

SEOはエスイーオーと呼ばれる検索エンジン最適化のことをいいます。

検索エンジンで何か調べ物をしているとき、あなたはどこから記事を選びますか?

多くの人が検索結果1ページ目の上から順にタイトルを見て、見るサイトを選ぶかと思います。いきなり3ページ目に飛んでそこから見るサイトを選ぶ人はあまりいないでしょう。

このことから検索結果の1ページ目の1番上に表示されるサイトが多くの人に見てもらえることは想定できますよね。

SEOは、検索結果1ページ目の1番上に表示されるように行う施策のことなんです。

どんなに良いサイトを作成してもユーザーの目に入らなければ意味がないですよね。見てもらえなければ商品購入などのCVにもつなげることはできません。

よりたくさんのユーザーに見てもらい、成果を最大化するために必要な施策の1つです。

9.KPI

最終的に目指すべきゴール(年間や月間の売上目標など)に対して、それを達成するためプロセスを評価する指標がKPIです。

例えば、月10件のアウトバウンドの受注が目指すべきゴールだとします。
それを達成するためには「1日50件の新規テレアポをする」「1日10件の後追いを行う」などの施策が実行されますよね。
このプロセスがKPIです。

ゴールを達成するためにすべきことは1つではなく、個人や企業によって今何に注力すべきかということは変わってきます。

この今注力するべきことがKPIとなります。

10.ライフタイムバリュー(LTV)

LTVは重要業績評価指標のことで、生涯顧客単価のことを指します。
簡単にいうと、顧客1人が商品やサービスを利用(購入)することで企業にもたらす生涯利益のことです。

実際の数値は、LTV=平均購買 単価×購買頻度×継続購買期間で計算されます。
定期販売などで商品を継続的に買い続けてくれる人ほどLTVは高いです。

例えば、初回購入980円で定価3,980円の化粧品を1年間継続して購入してくれた人で考えてみましょう。

初回購入980円+定価3,980円×11か月=44,760円
(実際には諸経費もあるのですが今回は含めないで計算しています。)

この場合の1人のLTVは44,760円ということになります。

一般的に、新規顧客獲得のコストは既存顧客の5倍かかるといわれています。
そのため新規顧客の獲得よりも、既存顧客の関係性維持が重要だと考えれれるようになりました。

その顧客維持の指標の1つがLTVです。
マーケティングでは目先の利益だけではなく長期的な視点で考えることが大切です。

なんだか難しい話のように感じても、「LTVはとても大事!」ということだけ覚えておきましょう。
最初からLTVという用語を覚えておけば、できる人だ!と一目置かれる存在になれますよ。

まとめ

用語が多すぎて覚えられる気がしない・・・と心が折れそうにもなりますが、この業界に入ったらほとんどの人が悩むものです。

ですが仕事をしていくうちに自然と覚えていきます。
実際に分からない専門用語はその都度調べて少しずつ覚えて行く人が多いです。

Web業界に入れば自然と「CPAが」「CTRが」と話せるようになっていますよ。

たくさんの専門用語がありますが、とりあえず今回紹介した10個を覚えておけば大丈夫です!ぜひこの10個はマスターしてくださいね。