求人に最適なのは?indeed広告とリスティング広告の特徴とその比較

最近では自社での積極的な採用活動がより盛んになり、就活ポータルサイトへの登録・集客に加え、自社で採用ページやLPを作ってWEB広告を出稿したりと、積極的にプロモーションをしている企業も昨年と比べて大きく増えました。

一方で、indeedのようなポータルサイトをまとめる検索サイトも台頭しており、この数年で求人サイトへの登録者数も激増しています。

indeed広告

このように、企業を継続して成長させていく中で、どのように人材を確保するか、この売り手市場を企業としてどのように戦っていくかが悩ましく、実際に求人情報をリスティング広告で出稿する企業もあります。

そこで今回は、GoogleやYahoo!で見られるリスティング広告と、求人に特化したindeed広告の特徴をそれぞれを比較しながらご紹介します。

1.リスティング広告の特徴

リスティング広告とは、検索エンジンの検索結果画面の上部あるいは下部にテキスト広告を優先的に表示させ、WEBサイト流入数やお問い合わせ・エントリーなどを増やす広告手法を言います。

リスティング広告の特徴

日本で主に使用されている検索エンジンは、GoogleYahoo!の2種類です。

リスティング広告は出稿するだけなら無料、クリックして初めて課金されるというクリック課金方式となっています。

リスティング広告はキーワードを指定し広告を出稿するのですが、キーワードによっては競合も多く、クリック単価が2,000円を超える場合もあります。

2.indeed広告の特徴

indeed広告は、求人検索に特化したindeedに有料で掲載される広告の事です。

indeed広告の特徴

Google・Yahoo!のリスティング広告と同様に、表示だけなら無料、クリックされて初めて課金されるクリック課金方式での掲載になります。

ただ、リスティング広告と違ってindeed広告はindeed側の仕様で、求人内容の「職種」「勤務地」など諸条件を自動で読み取り、最もクリックが見込めるであろうキーワードに対して広告を表示する自動化機能が働いています。

自動化機能

ですので、一般的なリスティング広告に比べると、自分で考えなくても良いので非常に簡単に露出・表示が出来るということになりますが、前提となる「求人内容」もしっかりと充実したものにしなければ、indeed側で読み取ってくれないことがあります。

3.indeedとGoogle・Yahoo!との違い

Google・Yahoo!との大きな違いは、「検索結果に求人情報しか出ない」といった点です。

indeedとGoogle・Yahoo!との違い

indeedは求職に特化した検索エンジンで、求人の数は世界一と言われています。

またオーガニック(無料枠)の掲載は無料で可能ですので、非常に利用しやすいです。

indeedの検索エンジンは非常に優秀で、GoogleやYahoo!といった検索エンジンに含まれる求人ページだけではなく、自社サイトの求人情報も網羅しており、ロボットが自動で求人ページURLを拾ってきてくれるという仕組みになります。

逆に、GoogleやYahoo!もindeedに含まれる情報を網羅し、ロボットが自動でindeed内の求人ページを拾ってくるため、多くの方が目にしている通り、通常の検索エンジンで求人情報を探している時でも非常に多くindeedのページが拾われます。

4.リスティング広告のみに求人情報を載せた場合

広告費用対効果が大きく変わります。

WEB広告全般に言う一般的なクリック課金方式の金額の決め方をざっくり説明すると、下記のようになります。

一般的なクリック課金方式の金額の決め方

激戦市場の中でリスティング広告を出稿しようとなると、クリック単価が400円以上になるなどはよくあることです。

クリックしたユーザーの中で、エントリーに結びつくユーザーが1%程度(コンバージョン率:CVR)だとすると、1応募あたりの単価(獲得単価:CPA)が40,000円と超え、さらに募集目標が10人あると400,000円かかる計算になります。

採用にそこまでコストをかけたくないという、予算を減らす場合もあるかと思いますが、予算が少ないと広告の露出量が減ります。

つまり、表示回数が少なくなると、Google,Yahoo!の最適化が遅くなり、成果が出る前に予算を使いきってしまう可能性も有り得ます。
※最適化とは広告の目的を達成しやすいキーワード/ターゲットに対して重点的な配信が行われることを言います

広告の最適化

広告運用をする中で、自動化運用でも最低2週間、長くても3ヶ月程度の期間でキーワード・予算の調整が必要となりますので、最適化が行われる期間をしっかりと見極める必要があります。

5.Indeed広告に求人情報を載せた場合

indeed広告は、求人に特化した媒体であるため、そもそもの検索ボリュームの母数が求人に限られます

クリック課金方式の料金の決定方法はindeed広告も同様ですが、競合が求人ページに限定されるので、全ウェブサイトを相手にするGoogle・Yahoo!の検索エンジンと比較してもクリック単価が非常に安い価格で決定します。

弊社事例を一部ご紹介すると、下記のようになります。

弊社事例

こちらのクライアント様では自社リスティング(インハウス)にて獲得単価65,000円かかっていましたが、あまり多くない広告金額で早く効果を出したいとのご要望が強く、業界的にリスティングでは時間がかかることから、indeed広告をご利用頂きました。

もちろん、業種・職種や運用期間にもよりますが、厳しい採用市場の中で目標応募数をクリア出来る可能性が十分にある媒体を使わない手はありません。

6.まとめ

いかがでしたでしょうか。

indeed広告は個人で出稿することも可能ですが、最小の費用で応募者数最大化を求めるためには、どのような広告文にすれば最適化が行われるかを熟知しておく必要があります。

また、自社で期間内の募集目標を達成するためにはいくら予算を立てるべきか分からず、市場調査や稟議を回している段階で頓挫したり、そうこうしている内に競合に見込み求職者を取られてしまうこともあります。

広告文作成から一気通貫して最適化をはかることで、応募目標の達成・費用対効果の最大化を行うことが人材市場を勝ち抜くための必勝パターンとなります。