LINE上に広告を配信する仕組みは以前からありましたが、ターゲティングせずに全員に配信する為、費用も高く、LINE広告を利用出来るのはごく一部の大企業に限られていました。
しかし今年の4月に最低出稿金額が100万円から35万円に改定され、より試しやすくなったことにより、現在、LINE広告が非常に注目されており、これからLINE広告を出稿したいという方も増えてきています。
そこで今回は、LINE広告の作り方についてまとめてみました。
この記事では、LINE広告を出稿するメリットをご説明した後、LINE広告の出稿方法を7つのステップに分けてご紹介します。
目次
0.LINE Ads Platformの配信で得られるメリット
運用型LINE広告(LINE Ads Platform)を出稿するメリットとしては下記の5つがあります。
- WEBサイト集客
- 新規顧客の獲得
- アプリインストール
- PR動画の認知拡大
- LINE@アカウントの友達獲得
下記の表は大手SNSの国内月間アクティブユーザー数を表したものになります(2017年7月現在)。
上記の表から分かる通り、FacebookやTwitterを抑えて、LINEの利用者数が6,600万人と非常に多いです。
つまり、LINE広告を出稿するという事は、他の媒体では配信出来ない新しいユーザーに広告を見てもらう機会が作れるので、新規顧客の獲得が期待出来ます。
1.LINE広告出稿までの流れ
LINE広告を出稿するまでには上記のようなステップがあります。
それではここから、LINE広告を出稿するまでの流れを一つずつご紹介します。
2.LINE Ads Platformのアカウントを作成
アカウントの作成は無料で出来ますが、とても厳しい審査があり、どんな商材でも活用出来るというわけではありません。
特に、化粧品や健康食品など、特定のビジネスには他の業種とは異なった審査基準もあるようですので、審査通過が難しい可能性もあります。
NGな業種や商材は下記のようなものになります。
- 宗教関連(魔除け関連、霊感商法霊視商法、神社仏閣等)
- コンプレックス商材(一部除く)
- 健康食品(一部除く)
- 通販コスメ(一部除く)
- エステ(一部除く)
- ギャンブル関連、パチンコ等(一部公営くじ除く)
- アダルト(成人対象の性的な商品サービス等のアダルト全般、性的表現が扱われている作品サービス、児童ポルノを連想させるもの等)
- 青少年保護育成上好ましくない商品サービス(精力剤、合法ドラッグ等)
- 出会い系(インターネット異性紹介事業、結婚相談、お見合いパーティー等)
- 無限連鎖講、MLM
- 探偵業
- 家政婦、介護サービス
- たばこ、電子タバコ
- 産経用品(避妊具、女性用体温計)
- 武器全般、毒物劇物
- 総務省の定める政党要件を満たしていない政党
- 公益法人、NPO/NGO、社団法人(一部除く)
- 生体販売
- 葬儀葬祭業
- 医療系、美容整形系、ホワイトニング、病院・クリニック、特定疾患の啓蒙サイト
- 消費者金融(一部除く)
- カードローン(一部除く)
- 医薬品の場合で、LINE公式アカウントのNG商材にあたるもの
- 不動産投資
- 金融投資、FX
- クラウドファンディング
- オークション、入札券購入型オークション
- マッチングサイト(一部除く)
- ポータルサイト、掲示板
- 情報比較サイト
- ポイントサイト(ポイントサービスを主体としたサイト)
- 弊社競合サービス(メッセンジャーアプリ、SNSアプリ、ニュースキュレーション、ゲーム、音楽アプリ等)
3.広告タグの設置
アカウントの作成の審査を通過することが出来たら、タグの設置をします。
LINE広告では、下記の2つのタグを設置することが出来ます。
- コンバージョンタグ
- セグメントタグ
コンバージョンタグ
①LINE Ads Platformにログインしアカウントに入ります
②「コンバージョン」タグをクリック
③カスタムタイプ名の「default」をクリック
④タグをコピーし、サンクスページに設置
カスタムタイプ名は編集のボタンから変更が可能ですので、分かりやすい名前に変更しておきましょう(例:登録完了、問い合わせ完了など)。
セグメントタグ
①LINE Ads Platformにログインしアカウントに入ります
②「セグメント」タブをクリック
③「セグメントタグ」ボタンをクリック
④タグをコピーし、該当する全URLに設置
4.セグメントの作成
タグの設置が終わったら、次はセグメントを作成します。
設定できるセグメント方法は下記の2種類になります。
- URLベース
- 広告識別子型
URLベース
①「セグメント」タブをクリック
②「セグメントの新規作成」ボタンをクリック
③蓄積方法はURLを選択
④わかりやすいセグメント名を入力
⑤URLを入力
⑥一致条件を選択
- 完全一致:設定したページに訪れたユーザーのみセグメント化
- 前方一致:設定したページと、設定したページから続く下層ページに訪れたユーザーをセグメント化
⑦有効期限を設定
⑧ステータスの設定
⑨保存をクリック
広告識別子型
①「セグメント」タブをクリック
②「セグメントの新規作成」をクリック
③「広告識別子」を選択
④わかりやすいセグメント名を入力
⑤ステータスの選択
⑥保存
⑧作成し広告識別子型のセグメントの「ファイルアップロード」ボタンをクリック
⑨広告識別子を記載したファイルをアップロード
⑩広告識別子の追加/削除を選択
⑪保存
「識別子」とは端末を識別するコードのことで、「広告識別子」とは、ユーザーの行動に対して、有効な表示をするために使用される一時的なコードの事です。
5.クリエイティブ入稿
セグメントが作成出来たら、次にクリエイティブを入稿します。
これがいわゆる広告文になりますので、ユーザーの興味を引けるような広告文を考えましょう。
①クリエイティブサイズを選択(動画の場合は「VIDEO(16:9)」を選択)
②入稿ファイルを選択
③クリエイティブ名を入力
④商品タイトルを入力(保存後の変更不可)
⑤商品説明を入力(保存後の変更不可)
⑥ステータスを選択
クリエイティブの入稿には審査がありますので、審査ステータスはこまめに確認するようにしましょう。
6.キャンペーン作成
次にキャンペーンを作成します。
①「+キャンペーンの新規作成」をクリック
②キャンペーン名を入力
③入札種別を選択(保存後の変更不可)
④自動入札の設定
⑤日次/月次予算の設定
⑥配信期間を設定
※配信停止の反映に時間がかかる場合があるので、だいたい15分前の時間を設定しておきましょう
⑦目標KPIを記入
⑧ステータスを選択
7.広告グループの作成
キャンペーンの作成が完了したら、次に広告グループを作成します。
広告グループでは、誰に対して広告を配信するのかの設定が出来ます。
①キャンペーン作成後、広告グループを作成したいキャンペーンをクリックします
②「+広告グループの新規作成」をクリック
③広告グループ名を入力
④配信メディアを選択(保存後の変更不可)
※LINE:Timeline / NEWS / AM など
Hike:ネットワーク面
⑤配信対象を選択
⑥性別を選択
⑦年齢を選択
⑧地域を選択
⑨興味関心を選択
⑩セグメント配信を選択
⑪ステータスを選択
8.広告作成
広告グループが作成出来たら、最後に広告を入稿します。
①広告を入れたい広告グループをクリック
②「+広告の新規作成」をクリック
③入札金額を設定
④遷移先URLを設定
⑤LPのURLを設定
⑥配信するクリエイティブを選択(保存後の変更不可)
⑦アクションボタンを選択(保存後の変更不可)
⑧CV計測方法を選択
※CVタグ⇒WEBプロモーション
他社計測ツール⇒アプリプロモーション
⑨広告のステータスを選択
このような7ステップで、クリエイティブの審査に承認されると、ステータスを有効にし、晴れて広告が配信されるようになります。
9.まとめ
いかがでしたでしょうか。
続々と新機能が増えており、現在進行形で拡大している媒体ですので、今後の伸びしろにかなり期待出来るかと思います。
また、利用者も他の媒体に比べて多いので、LINE上でしかアプローチ出来ないユーザーに配信できるという強みもあります。
なかなか審査に通らずに配信まで時間がかかってしまう場合もあるかもしれませんが、他と差をつける手段として「LINE Ads Platform」を利用してみてください。