リスティング広告の拡張テキスト広告と従来の広告の違いって何?

リスティング広告,拡張テキスト

昨年2016年7月、11月にGoogleアドワーズ広告、Yahooプロモーション広告で拡張テキスト広告が全アカウントでローンチされました。

従来のテキスト広告に比べ、テキスト量が増えた為多くの情報を盛り込むことが出来るようになりました。

今回は、拡張テキストと標準広告の違い配信事例についてお話ししていきます。

リスティング バナー

1.標準テキスト広告と拡張テキスト広告の比較

拡張テキスト広告は広告の構成が変更され、標準テキスト広告と比較すると約50%のテキスト量が増えた為、標準テキスト広告より広いスペースに広告文を表示することが可能となります。

また、モバイル端末での広告効果が最大化されるように設計されております。

広告構成の違いは下記になります。

広告構成の違い

標準テキスト広告は、タイトル1つ(12文字) 表示URL 広告文2つ(17文字×2)で構成されておりましたが、拡張テキスト広告の構成は、Google・Yahoo共通で、タイトル2つ(15文字×2) パス2つ(7文字×2) 広告文(40文字)で構成されております。
※拡張テキスト広告の表示URLは最終リンク先のドメインになります
※パスとは表示URLの一部であり、クリックするとリンク先に遷移されます

2. 拡張テキスト広告の入稿方法

Google編

Googleアカウントの広告タブをクリックして、「+広告のボタン」をクリックします。広告を入稿する広告グループの選択を行い、下記の項目を入力します。

最終ページURL
広告見出し1
広告見出し2
パス(設定しなくても大丈夫です)
広告文

新しい拡張テキスト広告 Google

赤枠の「標準のテキスト広告に戻す」を選択すると、以前までの標準テキスト広告の設定が可能となります。

Yahoo編

Google同様に、広告入稿画面に移動して下記の項目を入力します。

広告名
タイトル1
タイトル2
説明文
最終リンク先URL
パス(表示URL)

新しい拡張テキスト広告 Yahoo

赤枠の「アドバンスドURL形式」を選択すると、以前までの標準テキスト広告の設定が可能となります。

3. 拡張テキストの配信事例

案件:求人サイト
配信日数:30日
目標CPA:20,000円
媒体:Google/Yahoo

Googleの配信結果

クリック率・CPC・CVR・CPA全てにおいて拡張テキストに切り替えたことにより、成果を大幅に改善することが出来ております。

求人サイト Google配信

拡張テキストに切り替えたことにより、訴求内容が増え広告の掲載スペースが広くなった為、クリック率が1.2%増加しており、CPCは29円安く配信することが出来ております。

また、訴求ポイントが増えた為かCVRが0.5%も向上しております。

結果、CPAがなんと9,066円も下げることが出来ました。

デバイス別の成果は下記になります。

求人サイト デバイス別成果 Google

PCに関しては、クリック率が1.3%向上しており、CPCが35円高騰しておりますが、CVRに関しては0.9%と大幅に改善されております。

CPCが高騰してしまった為、CPAは大幅に下げることは出来ませんでしたが、1,791円下げることが出来ております。

SPに関しては、クリック率が1.2%向上しており、CPCは42円安く配信することが出来ております。

また、CVRは0.5%とPC程向上はしておりませんが、CPAは10,601円と大幅な改善がされております。

Yahooの配信結果

CPCは高騰してしまいましたが、CTR・CVR・CPAはGoogle同様に、改善することが出来ております。

求人サイト Yahoo配信

Yahoo全体で見ると、CTRが1.2%向上しておりますが、CPCは101円と大幅に悪化しております。ですが、CVRが0.8%と大幅に改善している為、CPAは3.910円下げることが出来ております。

デバイス別の成果は下記になります。

求人サイト デバイス別の成果 Yahoo

PCに関しては、CTRが0.2%向上し、CPCが132円高騰しておりますが、CVRが1.8%と大幅な改善が出来ている為、CPAは3,021円下げることが出来ております。

SPに関しては、CTRのみ改善しておりますが、配信量が少なくCVの獲得は出来ませんでした。

Googleと異なり、Yahooの拡張テキストに切り替えたことにより、配信量が大幅に下がっておりますが、徐々にYahooの拡張テキストの配信量が増加しておりますので、今後はGoogle同様に大幅な改善が期待出来るかと思います。

4.まとめ

通常CTR・CVR・CPAを改善しようと思ったら、細かい単価の調整やクエリの除外設定やキーワードの追加、広告文のテストなどの様々な施策を行っていく必要がありますが、標準テキスト広告を拡張テキストに切り替えるだけで、大幅な改善ができる可能性があります。

その為、積極的に拡張テキストに切り替えて配信テストを行ってみましょう。