リスティング広告は低予算から始められ、成果も出やすいことから、これからリスティング広告を始めたいという方もたくさんいらっしゃいます。
ただ、実際に始めようと思っても、料金システムや広告が配信されるまでの流れをうまく把握出来ていない方も実は少なくありません。
そこで今回は、料金や広告が表示されるまでの流れなど、リスティング広告の基本的な仕組みについてをご紹介します。
この記事では、リスティング広告が表示されるまでのフローや、掲載順位、料金の仕組みなどをご紹介します。
目次
0.リスティング広告とは?
リスティング広告とは、検索エンジン(GoogleやYahoo!など)で検索を行い、その検索ワードに表示される検索結果に表示される広告の事です。
検索結果に連動して広告が配信される為、「検索連動型広告」とも呼ばれています。
リスティング広告には下記のような特徴があります。
- 成果に繋がりやすいユーザーにアプローチすることが出来る
- 低予算からでも広告配信が出来る
- 最短で1日~2日で広告を配信出来る
- 潜在層と顕在層の両方にアプローチすることが出来る
- 様々な運用型広告の基本を理解出来る
このような点から、これからリスティング広告を始める人も多く、自社で運用しているという企業も少なくありません。
リスティング広告に関しての詳しいことは下記記事を参考にしてみてください。
「リスティング広告とは?検索連動型広告~ディスプレイ広告の総まとめ」
1.リスティング広告が表示されるまでの仕組み
リスティング広告が検索エンジンに表示されるまでの仕組みとしては下記のようになります。
①キーワードの登録と入札単価の設定
リスティング広告を出稿するにあたって、まずはキーワードの登録と入札単価の設定が必要になります。
リスティング広告を表示する為には、入札単価と呼ばれる「広告がクリックされるたびに支払う金額」を設定する必要があります。
またキーワードを登録し、どのようなキーワードで調べられた時に広告が表示されるようにするかを決めます。
②ユーザーが検索したキーワードと一致
ユーザーが検索エンジンを使い、登録したキーワードと関連するキーワードが調べられた場合、広告が表示されます。
③オークションが発生
リスティング広告はオークション形式となっており、この結果によって広告の掲載順位が決定されます。
ただ、高い金額で入札したからといって、上位に表示されるわけではありませんし、逆に、低い金額だったとしても上位に表示されるケースもあります。
つまり、入札価格だけではなく他の要素も絡み合って掲載順位が決定されるのです。
掲載順位については次の章でご紹介します。
④広告の表示
入札価格のオークションやその他の要素によって、決められた掲載順位に広告が表示されます。
以上が、リスティング広告を出稿した際に広告が表示されるまでの流れになっています。
2.リスティング広告の掲載順位の仕組み
リスティング広告の掲載順位は「広告ランク」によって決定されます。
広告ランクとは「入札価格×品質スコア=広告ランク」というような計算式で成り立っています。
例えば、下記の3社の入札単価と品質スコアが次のような場合、掲載順位はこうなります。
単純に入札価格の順番で広告が表示されるわけではありませんので、掲載順位の向上やクリック単価を抑えるためには品質スコアが重要になってきます。
品質スコアが上がれば、広告ランクも高くなる為、同じ入札価格でも掲載順位が上がる可能性があります。
また、広告ランクが高ければ、入札価格を低く設定しても、掲載順位が保てる可能性もある為、結果としてクリック単価を安く抑えることも可能になります。
品質スコアとはGoogle AdWords広告で、Googleが広告に与える評価の指標を指し、Yahoo!では品質インデックスと言います。
品質スコアには下記の3点が影響していると言われています。
- クリック率(キーワードや広告の過去のクリック率)
- 関連性(広告グループ内のキーワードや広告の関連性)
- ランディングページの利便性(リンク先ページの利便性)
品質スコアを高める為の方法
品質スコアを高める為には下記のようなポイントがあります。
- 広告表示オプションを設定する
- 広告文を変更してみる
- ユーザーにとって利便性の高いランディングページを構築していく
広告表示オプションを設定する
品質スコアに直接影響はないと言われていますが、広告表示オプションを設定することによりクリック率の向上につながる可能性が高い為、その結果、品質スコアを改善出来る可能性があります。
広告文を変更してみる
キーワードに対しての関連性を高める為に、広告文にキーワードを入れ込んで広告文を作成することで品質スコアの改善が期待出来ます。
ユーザーにとって利便性の高いランディングページを構築していく
資料請求や購入までのアクションの導線を分かりやすくする、ページの読み込みスピードを向上させるといったランディングページの構築を行うことで、ユーザーにとって良質なコンテンツと判断され、品質スコアの改善が期待出来ます。
品質スコアについてはこちらの記事で詳しくご紹介していますので、参考にしてみてください。
「品質スコアを改善し、低予算で顧客を獲得するための5つのポイント」
3.リスティング広告の料金発生の仕組み
リスティング広告の料金システムは「クリック課金制」となっており、広告が表示された時点では料金は発生しませんが、ユーザーが広告をクリックした時点で料金が発生する仕組みになっています。
クリックごとに料金は発生しますが、実際にはこのような計算で費用が発生します。
クリック単価に関しては最低入札単価(1円~9,999円)で自由に設定が可能です。
また上限クリック単価を設定することが出来、例えば、100円に上限クリック単価を設定した場合、1回のクリックに対して100円以上の金額を請求されることがありません。
しかし、クリック単価はオークション形式となっているので、品質スコアにも寄りますが、入札単価を低く設定しすぎると広告が表示される機会が少なくなってしまうケースもあります。
一般的に検索ボリュームが多いキーワードや、入札している競合が多いキーワードほど、入札価格を高く設定しておく必要があり、クリック単価が高くなる傾向があります。
リスティング広告の費用を決める指標などをまとめた記事がありますので、入札単価を決める際に参考にしてみてください。
「【徹底解説】リスティング広告の費用を決める5つの方法と9つのコツ」
4.まとめ
いかがでしたでしょうか。
実際にリスティング広告を運用してみると簡単に分かる事ですが、これから運用を始める方にとっては分からない事ばかりですよね。
しかし、こうして仕組みを理解してしまえば、運用するためのハードルも下がるのではないでしょうか。