誰でも気軽にインターネットを使える現代では、商品やサービスを販売する人にとってWeb集客はもはや必須と言えます。
ただ、一口にWeb集客と言っても、SNSを使うのか、オウンドメディアを作るのか、リスティング広告を出稿するのか、ランディングページを作るのかなど、様々なやり口があり、よく分からなくなってしまいますよね。
そこで今回は、この記事ではWeb集客の初歩である「リスティング広告」について、その特徴を図解付きでご紹介したいと思います。
0.【図解】リスティング広告とは??
リスティング広告とは、GoogleやYahoo!等の検索結果や関連サイトに出稿出来る広告の事になります。
リスティング広告には、下記の2つがあり、それぞれ広告の配信先と目的が変わってきます。
- 検索連動型広告
- ディスプレイ広告
検索連動型広告
検索連動型広告とは、検索エンジン(GoogleやYahoo!など)でユーザーが検索した時に、検索したキーワードに連動させて表示させる広告のことで、顕在的なユーザーを獲得していくのに向いている広告になります。
具体的には下記のように表示されます。
【PC版】
【スマートフォン版】
【PC版】も【スマートフォン版】も、赤枠箇所がリスティング広告枠となっております。
※現在はURLの前に、「広告」と記載されていますね(2018年2月19日現在)
青枠箇所は、SEO枠(Search Engine Optimization)で、検索エンジン最適化を意味します。
SEOというのを簡単に説明しますと、検索されたキーワードに最も適したサイトをGoogle(Yahoo!もGoogleのロジックを採用)が判断し、表示させる部分になります。
リスティング枠は広告なのでクリックされると費用が発生しますが、SEO枠はクリックされても費用はかかりません。
ディスプレイ広告
ディスプレイ広告とは、サイトや記事に表示されるような広告の事で、認知拡大(ブランディング)目的で使われることが多く、潜在的なユーザーの獲得に向いている広告になります。
下記の赤枠がディスプレイ広告枠となります。
(左:PC版 右:スマートフォン版)
サイトの運営者がGoogleやYahoo!に広告枠を提供しており、その広告枠に広告主が「イメージバナー」(上記のようなバナー)や「テキストバナー」を配信することが出来ます。
バナー広告のサイズはGoogleやYahoo!によって異なり、正方形や長方形など、様々な大きさが存在します。
配信量を伸ばしたい時には、サイズをそろえなければならないので下記を参考にしてみてください。
「ディスプレイ広告で必要な全バナーサイズと最低限必要なバナー一覧」
1.リスティング広告の特徴
リスティング広告の特徴としては下記のようなものがあります。
- キーワードに合わせた広告文を作成出来る
- オークション制なので、入札単価を自由に決められる
- 1日あたりの上限予算を決めることが出来る
- クリック課金制なので、広告をクリックされたタイミングで費用が発生する
- すぐに広告を配信、停止することが出来る
- 流入したユーザーの検索キーワードが分かる
- データを分析して、改善することが出来る
分かりにくいところとしてはクリック課金制というところと、オークション制の入札単価の部分ではないでしょうか。
その2つを詳しくご紹介したいと思います。
リスティング広告はクリック課金制
クリック課金制というのは、クリックされたタイミングで費用が発生するということです。
違う言い方をすれば、視認されるだけでは費用は発生しないという事になります。
ただし、ユーザーが間違ってクリックしてしまった場合にも費用は発生してしまうのがデメリットでもあります。
掲載順位の確定方法
リスティング広告は表示する場所にも順位があり、順位が高い方がより良い位置で掲載出来るのですが、オークション制となっている為、入札に競り勝った広告主の広告が上位となります。
では、単純に入札単価を高くすれば上位表示にされるのか?というとそうではありません。
検索順位の確定方法を図説しますので、参考にしてみてください。
※4社で争った場合
掲載順位は、品質スコア(Googleの場合:品質スコア/Yahooの場合:品質インデックス)が大きく影響しており、表のように、入札金額が高くても必ずしも、掲載順位が上位になるわけではありません。
広告ランクが高い広告主の広告が上位表示となり、順位の計算方法は下記のようになっております。
非常に単純な計算式ですが、他社の品質スコアや入札単価を見ることは出来ないので、自社の品質スコアを上げることにまずは注力し、最適化が出来た際に、掲載順位をチェックするようにすると効率的かと思います。
2.クリック単価の決まり方
1章でクリック課金制とオークション制についてご紹介しましたが、入札金額と実際にクリックされた時の費用は異なります。
実際にクリックされたクリック単価の計算方法は下記のようになります。
例えば、C社の実際のクリック単価を計算する場合は、
自社に1つ下位の広告ランク=2位B社の広告ランク=750
自社の品質スコア=C社の品質スコア=10
750/10+1=76
実際に広告費用は「76円」となるわけです。
3.まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回はご紹介した内容は基礎的なものになります。
リスティング広告の中でも検索連動型広告は、ユーザーが検索されたキーワードに連動して広告を出せる為、「このキーワードで検索をされたユーザーであれば、必ず問い合わせに繋げられる!」というキーワードには、ぜひ配信してみることをおすすめします!
またキーワードが多岐に渡り、分からない場合でも、Googleには自動的にサイトを分析してキーワードを抽出し広告配信をしてくれるDSA(動的検索広告)という機能がありますので、こちらも参考にしてもらえれば幸いです。
「DSA(動的検索広告)の概要と成果を出す為の運用・設定方法」