自社の商品、サービスによっては国内よりも海外の方が向いている場合、WEB広告を海外に向けて配信したいと考える人は少なくありません。
ただ、海外へリスティング広告を配信する場合、国内と国外の配信までの流れや配信の仕方は大きく変わってきます。
そこで今回は、海外に向けてリスティング広告を配信するにあたり、どのような点に気を付けるべきかをご紹介します。
目次
0.海外に配信出来るプラットフォーム
リスティング広告を海外に配信出来る大きなプラットフォームとしては、Google AdWordsがあります。
大きく分けると日本のリスティング広告はGoogle AdwordsとYahoo!プロモーション広告の2つがありますが、Yahoo!プロモーション広告はYahoo!Japan、つまり日本の媒体なので、海外向けの広告出稿が出来ません。
ですので、海外に向けて広告を出稿する場合は、主にGoogle AdWordsを使い出稿することになります。
それでは、海外に配信する際に意識すべき6つのポイントについてご紹介します。
ポイント1.対象地域で使われる言語
当然ですが、地域によって使う言語が違いますので、まず配信しようとしている地域がどんな言語を使っているのかを確認しましょう。
キーワードや広告文など、実際に広告で配信するものはその地域の言語になりますが、国によっては多数の言語を使っている場合もあります。
また、日本語では一つの単語でも、海外では同じ意味の単語が多数ある場合もあります。
例えば、「借りる」という言葉ですが、英単語だと、「Borrow」「Rent」「Hire」「Have a loan」「Buy on credit」など使い方によって5つの単語があり、それぞれの検索ボリュームも違ってきます。
ですので、配信する地域にあった言語を確認し、同じような単語があるかどうかをきちんと確認しましょう。
ポイント2.日本と対象地域の時差
日本と海外の間には時差があり、それにより日本で行う配信開始時間も変わってきます。
例えば、イギリスのロンドンで月曜のお昼12時に広告を配信しようと思った場合、ロンドンとの時差は約9時間ありますので、日本が21時の時に広告を出稿しなければなりません。
ですので、配信予定の地域との時差を把握し計算しなければなりません。
ポイント3.対象地域の配信地域のポリシー
日本と他国では法律が違うように、その地域によってポリシーが違います。
つまり、日本では配信出来ても対象地域では配信出来ないという事態が起こってしまう可能性があります。
ですので、扱う商材やサービスがポリシーに違反していないか、事前に確認しておきましょう。
AdWordsのポリシーはこちらでご覧ください。
https://support.google.com/adwordspolicy/answer/6008942?visit_id=1-636178959155011382-1853213486&rd=1
ポイント4.アカウント設定
配信する地域によってアカウントを分けましょう。
理由としては、通貨の混在を避ける為です。
ECサイトのような、支出で使用している通貨と収益で使用する通貨が違った場合、レポート作成時などの手動で計算し直さなければならなくなります。
また、自動入札を使用した場合ですと更に厄介なことになりますので、配信する地域単位でアカウントを分けるようにしましょう。
ポイント5.対象地域のニーズやトレンド
その広告が実際に成果に繋がるかどうかの重要なポイントとして、その地域のニーズやトレンドをあらかじめ調べておきましょう。
広告を出稿する地域は日本とは違うニーズやトレンドがあり、日本で成功した広告が対象地域でも成功するとは限りません。
この違いは特にテキスト広告よりもディスプレイ広告の方が顕著に出ますので、その地域の市場や流行り、競合などをしっかりと調査しましょう。
ポイント6.文字数
先程ご紹介した言語やポリシーに通じる部分ではありますが、広告文において、日本の文字制限と海外の文字制限が違う場合があります。
また一つの単語でも文字数の違いがありますので、広告文作成にはかなり気を使わなければいけません。
例えば、日本語では「幸せ」は2文字ですが、英語では「happiness」と9文字になることもあります。
ですので、地域ごとによる広告文の文字数制限と広告文の文字数には注意しましょう。
7.まとめ
いかがでしたでしょうか。
海外へリスティング広告を出すのには相当な時間と労力が入ります。
しかしその地域にあった商材やサービス出れば、国内での広告出稿よりも効果が出る可能性もあります。
リスティング広告の海外配信を考えている方は、ぜひこの記事を参考にしてみてください。